外為サマリー:一時143円90銭台に上伸、ドル売り・円買いの持ち高を解消する動き

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 6日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=143円87銭前後と前日の午後5時時点に比べて50銭強のドル高・円安となっている。

 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が5日に電話協議を行い、両国が更に貿易協議を実施することで合意したことから米中の対立が激化するとの警戒感が後退。ベッセント米財務長官、ラトニック米商務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表が率いる代表団が中国側と近く会談する予定だとされており、交渉の進展を期待したドル買いが優勢だった。ドル円相場は仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)通過後にもみあう場面もあったが、日経平均株価が反発するなど投資家のリスク選好姿勢が強まっていることから堅調地合いを維持。これまでに積み上がったドル売り・円買いの持ち高を解消する動きが相場を押し上げるかたちで、午後2時40分ごろには一時143円97銭まで上伸した。一方、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が利下げを決めた理事会後の記者会見で、緩和サイクルの一時停止を示唆したことからユーロに買いが入りやすかった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1436ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=164円53銭前後と同95銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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