話題株ピックアップ【夕刊】(2):神戸物産、アストロHD、オンワード

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■神戸物産 <3038>  4,587円   +87 円 (+1.9%)  本日終値
 神戸物産<3038>やニトリホールディングス<9843>が堅調。外国為替市場でドル円相場は5日午前に一時1ドル=142円50銭台まで円高方向に振れた。米国時間4日発表の5月のADP全米雇用リポートは、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回った。同月の米ISM非製造業景気指数も低下し、好不況の境目となる50を下回った。米国景気の先行き懸念が広がるなかでドル売り・円買いの流れが広がったようだ。これを受け、円高メリット株と位置付けられる神戸物産とニトリHDを物色する動きが強まった。

■アストロHD <186A>  710円   +13 円 (+1.9%)  本日終値
 アストロスケールホールディングス<186A>は小動き。4日取引終了後、英国子会社がデブリ除去衛星「ELSA-M(エルサ・エム)」の開発で、機体の詳細設計審査を成功裏に完了したと発表した。同衛星は2026年の打ち上げを予定している。捕獲や除去を可能にするインターフェイスを搭載した衛星を対象とした、衛星運用終了時の除去を行うEOL(End of Life)サービスとして世界初のミッションという。

■オンワード <8016>  573円   +10 円 (+1.8%)  本日終値
 オンワードホールディングス<8016>はしっかり。4日取引終了後、5月度の月次売り上げ概況を発表。既存店売り上げ(合計)は前年同月比2.8%増だった。レディースのジャケットやパンツなどの販売が好調に推移した。昨年10月から新たに連結対象となったウィゴーの実績を含めたことにより、全店ベースでは同29.5%増となった。

■積水ハウス <1928>  3,035円   -210 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 積水ハウス<1928>は安い。この日昼ごろに2~4月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比15.1%増の8940億4400万円、営業利益は同15.9%減の602億8700万円だった。大型物件の売却を積極的に進めた前期からの反動などが出た格好。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益が嫌気された。

■日本郵政 <6178>  1,340.5円   -67 円 (-4.8%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 日本郵政<6178>が反落。国内メディアがこの日、日本郵政傘下の日本郵便に関し、国土交通省が自動車貨物運送の事業許可を取り消す方針を固めたと報じた。宅配便や郵便事業の収益に及ぼす悪影響を警戒した売りが膨らんだようだ。報道によると、日本郵便において運転手に対し業務前に酒気帯びの有無などを確認する法定点呼を一部郵便局で行われていなかったことが発覚。その後の国交省の調査で、記録の改ざんなどが多数確認されたという。

■KeePer技研 <6036>  3,830円   -125 円 (-3.2%)  本日終値
 KeePer技研<6036>が4日続落した。同社は4日の取引終了後、5月の月次速報を発表した。全社合計で売上高は前年同月比5.0%減の16億6576万円となり、嫌気されたようだ。キーパーラボ運営事業の売上高は直営全体で0.5%減、既存店ベースでは7.1%減となった。5月は週末ごとに降雨が続き、来店台数が減少した。キーパー製品等関連事業の売上高は11.1%減となった。

■スズキ <7269>  1,663円   -52 円 (-3.0%)  本日終値
 スズキ<7269>は5日続落。日本経済新聞電子版がこの日午後1時20分ごろ、「スズキが中国によるレアアース(希土類)の輸出規制を受けて、小型車『スイフト』の生産を停止していることが5日、分かった」と報じた。レアアースを使う部品の調達が滞っているためという。報道を受けて、同社株は後場に下げ幅を広げた。

■任天堂 <7974>  11,850円   -240 円 (-2.0%)  本日終値
 任天堂<7974>が軟調。同社の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」が5日に発売された。事前の抽選販売の状況などを踏まえ、販売が好調に推移するとの期待感が膨らんでいる。一方で、発売日前に同社株は先回り的な買いが入り水準を切り上げていた。いったん好材料出尽くしとの受け止めもあり、目先の利益を確定するための売りに押されたようだ。

株探ニュース

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