話題株ピックアップ【夕刊】(1):センコーHD、ネットプロ、ゲンキGDC
投稿:
■センコーHD <9069> 1,940円 +195 円 (+11.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ センコーグループホールディングス<9069>が急騰。アジアへの長期投資を主眼とする米アクティビストのダルトン インベストメンツが4日付で関東財務局に提出した大量保有報告書によると、ダルトンのセンコーHD株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超過したことが分かった。保有目的として「発行者の株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、発行者の株式を取得し長期的に保有する」としており、センコーHDの中長期的な株価水準訂正に対する期待が投資資金の攻勢を誘った。 ■ネットプロ <7383> 569円 +44 円 (+8.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 ネットプロテクションズホールディングス<7383>は大幅高で年初来高値を更新。SMBC日興証券が4日付で目標株価を460円から650円へ引き上げており、これが材料視された。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、「atone(アトネ)」主導のB2C再成長と順調な拡大を続けるB2Bを背景に、今後も利益拡大フェーズが期待できると評価。 ■ゲンキGDC <9828> 4,120円 +280 円 (+7.3%) 本日終値 Genki Global Dining Concepts<9828>が大幅高。同社は4日、5月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比10.4%増となり、伸び率が前月の5.6%から拡大していることが好感されたようだ。既存店の客数が同3.1%増と前月の0.4%減からプラスに転じたことや、客単価が同7.1%増と前月の6.0%増から伸びたことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同13.3%増(前月は8.6%増)だった。 ■アドバンテスト <6857> 7,756円 +339 円 (+4.6%) 本日終値 アドバンテスト<6857>が目先筋の売り物をこなして3日続伸。同社株は半導体主力銘柄の中では直近で最も強い足を示している。前日の米国株市場ではNYダウは5日ぶりに反落したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上値指向を継続した。米半導体大手エヌビディアが頑強な値動きを維持し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3連騰でフシ目の5000大台を回復した。エヌビディアのGPU向けに半導体検査装置を納入するアドテストにも海外筋とみられる買いが観測されている。 ■東映アニメーション <4816> 3,190円 +130 円 (+4.3%) 本日終値 東映アニメーション<4816>が続伸。岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は3800円で据え置いた。25年3月期の連結営業利益は前の期比38.8%増の324億3200万円と会社計画を上回って着地。ドラゴンボールとワンピースの海外配信権販売が好調だったことなどが牽引した。主力であるドラゴンボールとワンピースの海外地域でのIP価値の向上を評価している。26年3月期の同利益は前期比19.8%減の260億円が予想されているが、同証券では従来通り保守的な計画とみており300億円への上振れを見込んでいる。 ■オイシックス・ラ・大地 <3182> 1,668円 +67 円 (+4.2%) 本日終値 オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅続伸。5日、同社とNSGグループ(新潟市中央区)による新潟フードテックタウン構想などがメンバーとして参画する新潟県と長野県の産学官金連携「REGIONAL NEXUS HUB」に関し、内閣府が進める「スタートアップ・エコシステム拠点都市」において、スタートアップ・エコシステムの中核的拠点として正式に採用されたと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。オイシックスは昨年から新潟において、食領域のスタートアップ・エコシステムの構築に着手していたが、今回の採択を機に産学官金連携を更に推し進め、関連事業の展開を加速させる方針。REGIONAL NEXUS HUBでは地域資源のイノベーション融合とともに、グローバルに展開する企業の創出を目指している。 ■SGホールディングス <9143> 1,485.5円 +53 円 (+3.7%) 本日終値 SGホールディングス<9143>が急反発。ヤマトホールディングス<9064>が堅調に推移している。この日、日本郵政<6178>傘下の日本郵便について、国土交通省が月内にも自動車貨物運送の事業許可を取り消す方針を固めたと国内メディアが相次いで報じた。運転手への点呼が適切に行われていなかった問題を受け、国交省は立ち入り検査を実施。貨物自動車運送事業法違反に当たると認定したという。日本郵便の輸送力が落ち込んだ場合に、佐川急便やヤマト運輸への代替需要が拡大するとの思惑をもとに、SGHDとヤマトHDを物色する姿勢が強まったようだ。 ■協和キリン <4151> 2,465円 +82.5 円 (+3.5%) 本日終値 協和キリン<4151>は9日続伸。SMBC日興証券が4日付で投資評価を「2」から「1」へ、目標株価を2600円から2900円へ引き上げたことが材料視された。同証券によると、アトピー薬成功で継続成長と予想。アトピー性皮膚炎治療薬「rocatinlimab」のPh3成功と急性骨髄性白血病(AML)治療薬「ziftomenib」の承認申請を加味したという。 ■I-ne <4933> 1,731円 +37 円 (+2.2%) 本日終値 I-ne<4933>は続伸。4日取引終了後、睡眠時に肌の修復に作用することが知られているメラトニンに対して、この効果を最大化する重要要素のメラトニンシステムに広範に作用できる独自成分コンプレックスの創出に成功したと発表した。これにより、睡眠時の肌修復機能を最大限に高める効果が期待されるという。これが材料視された。 ■ACCESS <4813> 857円 +18 円 (+2.2%) 本日終値 ACCESS<4813>が大幅高。同社はきょう、自社の「NetFront Browser NX」が任天堂<7974>の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」に採用されていることを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「NetFront Browser NX」は、独自技術によってメモリー使用効率を向上させたブラウザーコンポーネントで、世界最小クラスの使用メモリーでパワフルな再現性をあらゆる機器・OS上で実現。任天堂のゲーム機をはじめ、国内外で出荷されているスマートテレビや車載インフォテインメントシステム(IVI)など多数採用されているという。 株探ニュース