前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■エデュラボ <4427> 357円 (+80円、+28.9%) ストップ高 EduLab <4427> [東証G]がストップ高。4日、グループ会社である教育測定研究所が、文部科学省が実施する「セキュアな環境における生成AIの校務利用の実証研究事業」における業務を受託したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。受託したのは、「生成AIの校務での活用に関する実証研究の支援・分析・成果とりまとめ、諸課題の調査・検証」に関する業務。教職員の働き方改革やDXの推進に貢献していくとしている。 ■T-BASE <3415> 391円 (+57円、+17.1%) 東証プライムの上昇率トップ。TOKYO BASE <3415> [東証P]が6日続急騰。3日取引終了後、5月度の月次売り上げ速報を発表。全社売上高合計が前年同月比25.6%増、既存店ベースでも同19.2%増となった。引き続きインバウンドが好調に推移していることや夏物アイテムを充実させたことが寄与した。これを好感した買いが集まった。 ■スターシーズ <3083> 1,044円 (+150円、+16.8%) ストップ高 スターシーズ <3083> [東証S]がストップ高。同社は3日の取引終了後、中国・上海に本社を置く蓄電池メーカーのロベステック社との間で、業務提携契約を締結すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。日本国内の50カ所のサイトに対し、合計400メガワット時の製品を供給。今後3年間で75億円の売り上げを見込む。スターシーズは系統用蓄電池事業への参入は成長戦略の柱として最適だと判断した。 ■GLOE <9565> 1,139円 (+150円、+15.2%) ストップ高 GLOE <9565> [東証G]がストップ高。共同通信が3日夜、「日本スポーツ協会が国民スポーツ大会で eスポーツを採用する検討に入ったことが3日、関係者への取材で分かった」と報じたことを受けて、eスポーツイベントの企画・運営を行う同社に思惑的な買いが向かったようだ。また、同社の親会社であるカヤック <3904> [東証G]にも物色が波及していた。 ■メタリアル <6182> 582円 (+51円、+9.6%) メタリアル <6182> [東証G]が急反発。3日の取引終了後、ネットワークリスク評価・サイバー対策レポート作成AIエージェント「Metareal サイバーセキュリティ」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同サービスは、金融機関の情報システム部門やITセキュリティの担当者、システム運用担当者、セキュリティアナリスト、CSIRTメンバー、サイバーリスク管理や監査対応を担う管理職・責任者などの利用を想定。生成AIを活用して「社内の監視ログや障害記録」と「最新のサイバー脅威・国際基準」など多様なデータを統合分析し、リスクの定量評価から具体的な対策案の自動提案、監査証跡の生成までをワンストップで実現する。これにより、従来の手作業や属人化を排除し、金融機関が求める高度な説明責任や規制対応、スピーディな意思決定を強力に支援するとしている。 ■ダイト <4577> 1,066円 (+82円、+8.3%) 東証プライムの上昇率6位。ダイト <4577> [東証P]が続急伸。4日午後3時、明治ホールディングス <2269> [東証P]傘下のMeiji Seika ファルマ(東京都中央区)と、後発医薬品企業間による「新・コンソーシアム構想」の実現に向けた協業開始に合意したと発表。これが株価の刺激材料となったようだ。医薬品の安定供給の実現を図るため、構想に参画する複数の後発医薬品企業により、生産拠点の集約などを進める。取り組みの第1弾として、両社がそれぞれ販売する後発医薬品の生産拠点を集約する。 ■魁力屋 <5891> 1,930円 (+125円、+6.9%) 魁力屋 <5891> [東証S]が4日ぶり急反発。3日取引終了後、ラーメンなどの飲食ブランドを展開するグランキュイジーヌ(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。グランキュイジーヌは魁力屋が展開する商品とは異なるラインアップを擁しており、さまざまな事業シナジーを得る狙いがある。これが手掛かりとなった。 ■ハイレックス <7279> 1,693円 (+107円、+6.8%) ハイレックスコーポレーション <7279> [東証S]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後、集計中の4月中間期連結業績について、売上高が従来予想の1479億円から1523億4700万円(前年同期比1.3%減)へ、営業利益が11億円から23億4300万円(同14.4倍)へ、純利益が9億円から17億7900万円(同9.3倍)へ上振れて着地したようだと発表した。米国や欧州では主要顧客の販売不振の影響で売上高が伸び悩んだものの、日本、韓国並びに中国では堅調に推移した。また、主に韓国、メキシコ並びに中国の子会社で原価低減、生産性向上及び人員抑制や経費削減などの合理化を推進したことなども寄与した。 ■マーケットE <3135> 1,693円 (+96円、+6.0%) マーケットエンタープライズ <3135> [東証P]が続急伸。3日の取引終了後、株主優待品の内容について利用範囲を拡大すると発表しており、好材料視された。同社では、毎年6月末または12月末時点で5単元(500株)以上を保有する株主を対象に、変更前はデジタルギフトのなかから選択した1種類についてそれぞれ2万5000円分を贈呈していたが、変更後は選択できるデジタルギフトに「選べるお取り寄せグルメカード」や「ビットコイン by bitFlyer」「ビットコイン by CoinTrade」などを追加し、交換可能単位の合計がそれぞれ2万5000円分になるまで任意の種類、任意の回数交換できるようにした。 ■良品計画 <7453> 5,928円 (+259円、+4.6%) 良品計画 <7453> [東証P]が大幅続伸。3日の取引終了後に発表した5月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比12.2%増となり、16ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年よりも土日祝日が1日多い影響がプラス2ポイント程度あったほか、生活雑貨及び食品が引き続き牽引した。また、衣服・雑貨も前年実績を上回った。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同22.0%増だった。 ■Uアローズ <7606> 2,166円 (+88円、+4.2%) ユナイテッドアローズ <7606> [東証P]が大幅続伸。3日の取引終了後に発表した5月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比9.6%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて気温が低い日が多かったものの、ジャケット、スーツ、パンツなどのビジネス用途のアイテムに加え、シャツ、カットソーなどの軽衣料、並びにシューズ、バッグなどの服飾雑貨が好調に推移した。また、前年に比べて休日が1日多かったことで1.4ポイント程度のプラス影響があったとしている。なお、4月の小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は同2.6%増から同0.4%減へ下方修正されている。 ■ABCマート <2670> 2,890円 (+114.5円、+4.1%) エービーシー・マート <2670> [東証P]が大幅続伸。3日の取引終了後に発表した5月度売上高で既存店売上高が前年同月比9.9%増となり、3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が低めで、降雨が多かったものの、前年よりも土曜日が1日多い曜日並びだったことに加えて、ゴールデンウィークの集客が多かったことが寄与した。商品別では、スニーカーが売り上げを牽引。また、運動会需要によりキッズシューズやTシャツも好調だった。なお、全店売上高は同10.4%増だった。 ■アダストリア <2685> 2,886円 (+110円、+4.0%) アダストリア <2685> [東証P]が大幅続伸。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で既存店売上高が前年同月比4.2%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日多かったことで1.8ポイントのプラス影響があったと試算されるほか、気温の上昇に伴い夏物商品の販売が好調に推移した。また、14日から22日に実施した会員向け20%ポイント還元キャンペーンも売り上げに寄与した。なお、全店売上高は同8.4%増だった。 ■売れるG <9235> 1,613円 (+62円、+4.0%) 売れるネット広告社グループ <9235> [東証G]が大幅反発。3日の取引終了後、子会社である売れるD2C業界M&A社が、M&A事業やコンテンツマーケティング事業を展開するウィルゲート(東京都港区)とD2C業界に特化した戦略的業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。D2Cに強みを持つ売れるGと成長支援に強みを持つウィルゲートの連携により、実需ドリブンかつ成果直結型のM&A支援スキームを本格稼働するとしている。なお、同件が業績に与える影響は現時点では軽微としている。 ■牧野フ <6135> 11,640円 (+430円、+3.8%) 牧野フライス製作所 <6135> [東証P]が大幅反発。アジア系の投資ファンドであるMBKパートナーズが3日の取引終了後、牧野フに対し非公開化を目的に1株1万1751円でTOB(株式公開買い付け)を開始する予定だと発表した。牧野フの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。買付予定数の下限は1559万2300株で、上限は設定しない。今年12月上旬までをメドにTOBを開始する方針。TOB成立後、一連の手続きを経て、牧野フは上場廃止となる見込み。牧野フはTOBに対し賛同の意見を表明した。東京証券取引所は3日、牧野フを監理銘柄(確認中)に指定した。 ■清水建 <1803> 1,610円 (+55.5円、+3.6%) 清水建設 <1803> [東証P]が大幅反発。SMBC日興証券が3日、清水建の目標株価を1500円から1780円に増額修正した。完成工事総利益率の向上や開発事業の利益増加により、中期経営計画の営業利益目標は達成すると予想。政策保有株式の縮減目標について、他の大手ゼネコンよりも意欲的であるとも評価した。同証券は清水建の27年3月期最終利益予想を従来の975億円から1000億円に引き上げた。投資評価は3段階で真ん中の「2」を継続している。 ■ノバック <5079> 2,538円 (+86円、+3.5%) ノバック <5079> [東証S]が大幅続伸。3日の取引終了後、集計中の25年4月期単独業績について、営業利益が従来予想の6億8000万円から8億9000万円(前の期比9.9%増)へ、純利益が4億8000万円から6億円(同2.1倍)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。売上高は従来予想の276億円に対して275億1000万円(同20.1%減)で着地と概ね計画通りだったが、完成工事における採算性が向上したことが利益を押し上げた。また、今年2月3日付でTOMTENを子会社化したことに伴い、25年4月期連結業績見込みを発表しており、売上高275億1000万円、営業利益8億6000万円、純利益5億7000万円とした。4月30日をみなし取得日としてTOMTENを連結子会社とし、貸借対照表のみを連結対象としたため、TOMTENの業績は織り込まれていないが、株式取得に関連した費用を単独業績では株式取得原価に含める一方、連結決算では費用として処理するため、単独との差異が生じた。 ■任天堂 <7974> 12,090円 (+395円、+3.4%) 任天堂 <7974> [東証P]が4日ぶり大幅反発。同社は翌5日、新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」を発売する。抽選販売では応募者が殺到したこともあって、ヒットを期待する向きは多いようだ。今後は国内メディアなどで「スイッチ2」の露出が増えると想定されるなか、発売前日の4日、先回りをして物色する動きが広がったようだ。 ■エクサWiz <4259> 489円 (+12円、+2.5%) エクサウィザーズ <4259> [東証G]が続伸。4日昼ごろ、業務データに関する回答品質をAIエージェントで継続的に改善できる「RAGエージェント」の提供を開始すると発表した。大量の社内文書を適切に処理して読み込んだり、運用中の精度検証を自動化したりすることで高精度なRAGのサービスを迅速に構築し、容易に運用できるようになるという。これが手掛かりとなったようだ。 ■ユニネク <3566> 596円 (+14円、+2.4%) ユニフォームネクスト <3566> [東証G]が反発。同社は3日の取引終了後、5月度の月次業績速報を開示した。5月度の売上高は前年同月比10.4%増の9億9300万円と増収基調を継続しており、好感されたようだ。熱中症対策の義務化の影響でファン付き作業服の販売が好調だった。春夏物の作業服などの販売が伸びたほか、医療スクラブの売上高も堅調に推移した。 ■カプコン <9697> 4,360円 (+90円、+2.1%) カプコン <9697> [東証P]が反発。4日午後2時ごろ、22年6月に発売した「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の販売本数が全世界で1000万本を突破したと発表しており、好材料視された。「モンスターハンターライズ:サンブレイク」は、21年3月に発売した「モンスターハンターライズ」の超大型有料拡張コンテンツ。25年2月に発売した「モンスターハンターワイルズ」と合わせた戦略的な価格施策が奏功し、全世界での販売本数1000万本突破となった。また、5日は任天堂 <7974> [東証P]の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」の発売日であることも注目されている。カプコンでは「ニンテンドースイッチ2」の発売にあわせて「ストリートファイター6」と、「祇(くにつがみ):Path of the Goddess」の発売を予定しており、売れ行きへの期待感が高まったようだ。 ■アドテスト <6857> 7,417円 (+140円、+1.9%) アドバンテスト <6857> [東証P]が続伸。3日の米株式市場で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.7%高となった。エヌビディアに対する証券会社による強気評価が伝わり、同社株は3%近く上昇。時価総額でマイクロソフト を抜き、世界首位に返り咲いた。エヌビディア関連と位置付けられるアドテストの株価に対し浮揚力を与える要因となったようだ。米国の 半導体株の頑強な動きを支えに、東京エレクトロン <8035> [東証P]やSCREENホールディングス <7735> [東証P]、KOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]なども堅調に推移した。 ■ファストリ <9983> 49,070円 (+880円、+1.8%) ファーストリテイリング <9983> [東証P]が続伸。3日の取引終了後に発表した5月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比13.1%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同12.5%増となり全体を牽引したほか、客単価も同0.5%増と上昇した。ゴールデンウィーク商戦や感謝祭が盛況だったことに加え、通年商品や新商品を打ち出し、販売が好調だった。 ■S&J <5599> 1,316円 (+23円、+1.8%) S&J <5599> [東証G]が反発。3日の取引終了後、産業制御システム向けセキュリティー監視(OT SOC)サービスの更なる強化に向けて、アイディルートコンサルティング(東京都千代田区)との連携を開始したと発表しており、好材料視された。アイディルートコンサルティングは、チェンジホールディングス <3962> [東証P]のグループ会社。近年、制御システム(OT)領域を狙ったサイバー攻撃が増加し、製造・インフラ・公共分野など多くの業界においてセキュリティー体制の強化が急務となっていることを踏まえ、S&Jはアイディルートのサービス展開を支援する。なお、具体的なサービス内容は準備が整い次第改めて公表する。 ■ナルミヤ <9275> 1,285円 (+22円、+1.7%) ナルミヤ・インターナショナル <9275> [東証S]が4日続伸。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比2.2%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。ゴールデンウィークが天候に恵まれ、夏物商品の販売が順調に推移した。なお、全店売上高は同11.8%増だった。 ■栄研化 <4549> 2,015円 (+29円、+1.5%) 栄研化学 <4549> [東証P]が3日ぶり反発。3日の取引終了後、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドらによる栄研化の共同保有割合が25.77%から26.78%に上昇したことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドの保有目的の項目には「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などと記載されている。報告義務発生日は5月27日。 ※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース