株価指数先物【引け後】 米中間の緊張が改めて警戒される可能性も

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先物

大阪6月限
日経225先物 37780 +270 (+0.71%)
TOPIX先物 2786.5 +13.5 (+0.48%)

 日経225先物(6月限)は前日比270円高の3万7780円で取引を終了。寄り付きは3万7730円と、シカゴ日経平均先物(3万7760円)にサヤ寄せする形から買い先行で始まった。開始直後につけた3万7680円を安値にロングが強まり、現物の寄り付き直後には3万7870円まで買われた。買い一巡後は前場中盤にかけて寄り付き水準まで上げ幅を縮め、その後は3万7720円~3万7820円辺りでの保ち合いが終日続いた。

 日経225先物は200日移動平均線(3万7580円)を上回って推移したこともあり、押し目待ち狙いのロングが入ったほか、ショートカバーを誘う形になったようだ。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8000円)水準の突破を狙ったロングは期待できず、概ねオプション権利行使価格の3万7750円から3万7875円でのスキャルピングを中心とした値動きだった。

 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が今週にも電話会談を行う可能性があると伝えられているが、実現する可能性は低いとも報じられている。米中間の緊張が改めて警戒される可能性もあるため、積極的な売買は手控えられやすいだろう。

 電話会談が実現しないと、ショートを仕掛けてくる動きに向かわせそうだ。現時点でグローベックスのS&P500先物、ナスダック100先物ともに小幅に上昇しているほか、為替市場ではドル・円が1ドル=143円台後半で推移している。これといった反応はみせていないが、投資家心理を神経質にさせそうだ。

 日経225先物は200日線および25日線が支持線として意識されており、両線のスプレッドは130円程度に縮小している。ゴールデンクロスの示現が射程に入ってきたことで、上向きで推移する25日線をサポートにリバウンド基調をみせてくると、+1σを捉えてくることが期待される。

 バンドが収斂していることもあり、タイミングとしてはトレンドが出やすいところであろう。週末の米雇用統計の結果を受けた動意が意識されるなか、ロングが強まる局面では+2σ(3万8530円)辺りがターゲットになろう。一方で、25日線を明確に割り込むようだと、-1σ(3万6940円)が意識されそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.55倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われて日経平均型を牽引する形になった。ただし、一時13.57倍まで上昇する場面もみられたものの、その後はボリンジャーバンドの-1σ(13.55倍)水準での攻防となり、スプレッドは狙いにくい状況である。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2713枚、ソシエテジェネラル証券が9052枚、サスケハナ・ホンコンが2506枚、日産証券が1640枚、JPモルガン証券が1544枚、バークレイズ証券が1483枚、モルガンMUFG証券が1234枚、野村証券が977枚、SBI証券が936枚、ドイツ証券が747枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万4526枚、ソシエテジェネラル証券が1万2245枚、みずほ証券が3954枚、バークレイズ証券が3218枚、JPモルガン証券が3163枚、ゴールドマン証券が2536枚、ビーオブエー証券が2279枚、モルガンMUFG証券が2226枚、野村証券が1036枚、サスケハナ・ホンコン証券が940枚だった。

株探ニュース

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