話題株ピックアップ【夕刊】(2):ザ・パック、ビジョン、第一実

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■ザ・パック <3950>  3,285円   +55 円 (+1.7%)  本日終値
 ザ・パック<3950>が4日続伸。この日、6月10日から13日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」に初出展すると発表しており、好材料視された。今回の展示会では、主に「食品業界のパッケージ使用フェーズ」における課題を解決する「コンサルティングサービス」を紹介。包装作業現場の効率化、ラインの合理化、コスト削減など、食品業界の多くの企業が抱える課題に対して総合パッケージメーカーならではのソリューションを提供するとしており、新たなビジネスにつながるとの期待感から買われたようだ。

■ビジョン <9416>  1,218円   +17 円 (+1.4%)  本日終値
 ビジョン<9416>はしっかり。2日取引終了後、電力の販売や卸取引などを手掛けるH-Powerホールディングス(東京都豊島区)との間で合弁会社「ビジョンライズ」を設立したと発表した。オフィス・店舗や医療・介護施設、ホテル・旅館などを対象に通信サービスとエネルギーサービスを組み合わせた持続可能なインフラ提供を進める。

■第一実業 <8059>  2,226円   +22 円 (+1.0%)  本日終値
 第一実業<8059>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」と目標株価3050円を継続した。同社は独立系の総合機械商社。25年3月期の連結営業利益は前の期比44.1%増の131億300万円だった。北米向けリチウムイオン・バッテリー(LiB)製造装置が伸長した。26年3月期の同利益は利益率の高い案件が少ないことが響き、前期比8.4%減の120億円の見通し。同社は30年に向けた成長戦略「V2030」の営業利益目標を従来の125億円から180億円に引き上げた。海外ビジネスの拡大で成長を目指す方針であり、同証券では中期成長性を評価している。

■ブロードリーフ <3673>  720円   +5 円 (+0.7%)  本日終値
 ブロードリーフ<3673>がしっかり。SBI証券が2日、ブロドリーフの目標株価を1350円から1500円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続している。「.cシリーズ」の平均月額単価は順調に上昇しており、顧客の大型化やアップセル・クロスセルの奏功が要因とみられ好印象だと指摘。社数推移については一見、やや軟調にみえるものの、IT補助金の影響が一定程度出たもようだとしたうえで、解約率が低位安定し、一定の新規顧客の獲得ペースを維持していることなどが確認できれば、利益は積み上がっていくとの見方を示した。同証券はブロドリーフの27年12月期営業利益予想を従来の67億4800万円から73億6200万円に引き上げた。

■カナモト <9678>  3,330円   +15 円 (+0.5%)  本日終値
 カナモト<9678>は5日続伸。2日の取引終了後、25年10月期連結業績予想について、売上高を2111億円から2125億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を151億円から171億円(同17.4%増)へ、純利益を93億円から105億円(同16.5%増)へ上方修正したことが好感された。上期において北海道や西日本、九州を中心に堅調に推移したことが売上高・利益を押し上げる。また、資産稼働効率の向上やレンタル単価の適正価格への調整を進めたことに加えて、総合的なコスト削減による体質改善の効果も寄与する。

■ゼンショHD <7550>  7,784円   +16 円 (+0.2%)  本日終値
 ゼンショーホールディングス<7550>がしっかり。2日の取引終了後に発表した「すき家」の5月度売上高で既存店売上高が前年同月比0.3%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数は同8.7%減と前年割れが続いているものの、客単価が同9.8%増と上昇した。なお、全店売上高は同0.8%増だった。

■松屋 <8237>  1,054円   -46 円 (-4.2%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 松屋<8237>が反落。2日の取引終了後、5月の売上速報を開示した。銀座店の売上高は前年同月比22.6%減。減収率は4月の18.4%を上回り、嫌気されたようだ。円安が進行した前年の実績が高水準だったことに加え、ルイ・ヴィトンの改修などの要因が重なり、免税売上高が落ち込んだ。ルイ・ヴィトンに関しては今月21日にリニューアルオープンする予定としている。

■バイセル <7685>  2,985円   -60 円 (-2.0%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>は安い。2日取引終了後、海外募集による160万株の新株式発行と、既存株主による214万株の海外売り出しを実施すると発表した。新株発行で調達する約43億円(手取り概算額)はM&Aに伴う金融機関からの借り入れの返済資金の一部に充てる。株式価値の希薄化や需給悪化を懸念した売りが優勢となった。

■高島屋 <8233>  1,119円   -12 円 (-1.1%)  本日終値
 高島屋<8233>は軟調。2日取引終了後、5月度の店頭売り上げ速報を発表。国内百貨店の合計は前年同月比7.6%減、既存店ベースでは同6.2%減となった。免税売上高は同41.7%減だった。国内顧客は食料品の新規催事などが堅調に推移したこともあり前年実績を上回った。一方、インバウンド顧客はラグジュアリーブランドをはじめとする高額品がマイナスとなった影響が大きかった。

■コメリ <8218>  2,871円   -8 円 (-0.3%)  本日終値
 コメリ<8218>がしっかり。2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比0.5%増となり、小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を上回った。全国的に土日の天候が毎週不安定だったこともあり、花苗などのガーデニング用品が苦戦したほか、夏物季節商品の動きにも遅れがみられたものの、農業事業者からの需要が依然として高く、肥料・農薬・農業資材などの販売が堅調に推移した。また、PBの長靴やレインウェアなどの作業衣料の販売も堅調だった。

株探ニュース

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