話題株ピックアップ【夕刊】(1):内田洋、伊藤園、弁護士COM

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■内田洋行 <8057>  9,860円   +890 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 内田洋行<8057>が急反発し連日の上場来高値更新となった。2日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、売上高を3070億円から3270億円(前期比11.7%増)へ、営業利益を105億円から118億円(同26.3%増)へ、純利益を75億円から86億円(同22.9%増)へ上方修正したことが好感された。公共市場で、26年度に本格化する自治体システム標準化対応やGIGAスクール端末更新が進むなか、25年度に先行する案件を第3四半期に獲得したことや、学校を結ぶネットワーク構築案件が好調なことなどが売上高・利益を押し上げる。また、民間市場でのICT需要、オフィス環境需要が順調に推移していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年7月21日~25年4月20日)決算は、売上高2342億8800万円(前年同期比16.6%増)、営業利益117億9400万円(同25.9%増)、純利益83億9400万円(同25.3%増)だった。

■伊藤園 <2593>  3,411円   +241 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 伊藤園<2593>は大幅高。2日取引終了後、26年4月期連結業績予想について売上高を前期比3.7%増の4900億円、営業利益を同11.0%増の255億円と発表。営業利益は前期から一転増益で2期ぶり過去最高更新の見通しとなり、これを好感した買いが入った。原料・資材の高騰に対し、容器構成や製品構成の変化を図ることで収益向上を目指す。配当予想も前期比4円増の48円とした。同時に発表した25年4月期決算は売上高が前の期比4.1%増の4727億1600万円、営業利益が同8.2%減の229億6900万円だった。

■弁護士ドットコム <6027>  3,290円   +220 円 (+7.2%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が反発。同社は2日、福島県内の5自治体で「クラウドサイン」の導入・支援を行ったことを明らかにしており、導入先が順調に拡大していることが買い手掛かりとなったようだ。クラウドサインは、契約の締結から管理、人工知能(AI)レビューと一貫してデジタル上で完結できる契約マネジメントプラットフォーム。新たに導入・支援した福島県内の自治体は、田村市、会津坂下町、会津美里町、川内村、浪江町となっている。

■IHI <7013>  15,280円   +875 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 IHI<7013>や川崎重工業<7012>が急伸。日本製鋼所<5631>や三菱重工業<7011>、東京計器<7721>が上値追いの展開。ウクライナが1日にロシア・シベリアの軍事施設に対し、大規模なドローン攻撃を仕掛けた。ウクライナによるとロシア軍の爆撃機41機を破壊したという。防衛関連株に対しては地政学リスクの高まりを意識した買いが前日に入っていたが、更に英国ではスターマー政権が核弾頭プログラムに150億ポンドを投じる意向を示したほか、オーストラリアに対し米国が国防費の増額を要求したことも明らかになっている。世界的に防衛力強化に向けた新たな動きが表面化するなかで、防衛関連株への物色意欲が高まった状態が続いている。

■エムスリー <2413>  2,146円   +122.5 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 エムスリー<2413>が大幅反発。この日明らかにした「第25回定時株主総会資料」で、アクティビスト(物言う株主)として知られる香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメント傘下のOASIS JAPAN STRATEGIC FUND Yが3月31日現在で1.2%を保有していることが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。

■ワークマン <7564>  5,790円   +260 円 (+4.7%)  本日終値
 ワークマン<7564>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新した。2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇に伴い夏物商品が好調に推移し、なかでも熱中症対策の法的義務化に合わせてファンウェアなどが伸長した。また、降雨日が多くレインウェアも売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同16.7%増だった。

■明電舎 <6508>  4,485円   +170 円 (+3.9%)  本日終値
 明電舎<6508>が反発。SMBC日興証券が2日、明電舎の目標株価を7100円から7200円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。電力インフラ関連の今期売上高が大幅に伸長する計画が示され、力強さが感じられたと評価。引き続き過去最高益の更新が継続する局面との見方を示し、中期経営計画の営業利益目標の引き上げ期待が高まる可能性もあると指摘する。

■IBJ <6071>  812円   +21 円 (+2.7%)  本日終値
 IBJ<6071>は3日続伸。2日取引終了後、結婚相談所事業の月次KPIを発表。5月の結婚相談所数は前年同月比5.9%増だった。IBJ登録会員数も同9.6%増、新規入会者数も同18.8%増とプラスだった。これが手掛かりとなった。

■アドバンテスト <6857>  7,277円   +187 円 (+2.6%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が堅調に推移。前日の米株式市場では米中貿易交渉の進展期待が再び膨らみ、NYダウが小幅に3日続伸。ナスダック総合株価指数の終値は今年2月以来の水準に浮上したほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.5%を超す上昇となった。対中強硬姿勢をみせたトランプ米大統領であったが「TACO(トランプ大統領はいつも怖気づいて物事をやめる、との意味の英文の頭文字)」との造語を改めて想起させる展開となった。米国の半導体株の一角には米中の緊張緩和を支えとした買いが入ったとみられ、エヌビディアやブロードコム、マイクロンが上昇。これらを背景に、日本の半導体関連株は買い戻しが優勢となったようだ。

■コクヨ <7984>  3,238円   +71 円 (+2.2%)  本日終値
 コクヨ<7984>が続伸し、新値追いとなった。5月30日取引終了後に6月30日を基準日として1株を4株に分割すると発表したことを好感した買いが続いているもよう。また、同社はきょう、グループのコクヨアンドパートナーズが「総務DXサービス」の提供を開始したと発表しており、これが新たな買い手掛かりとなっている面もあるようだ。総務DXサービスは、社員からの問い合わせや申請に対応するサービスデスクシステムを活用し、これまでバラバラに対応していた業務を「一元化」「共有化」「可視化」することで効率化を進め、総務部門の負荷を減らすもの。システムを提供するだけでなく、業務の棚卸しから要件定義、システム設定、運用に至るまで伴走して支援するとしている。

株探ニュース

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