前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■ニーズウェル <3992> 564円 (+33円、+6.2%) 東証プライムの上昇率8位。ニーズウェル <3992> [東証P]が続急伸。2日午後2時ごろ、株主優待制度を変更し基準日を追加したと発表したことが好感された。従来制度では毎年9月30日時点で10単元(1000株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1万5000円分を贈呈していたが、変更後は毎年3月31日及び9月30日時点で10単元(1000株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1万5000円分(年3万円分)を贈呈する。 ■タレントX <330A> 1,487円 (+85円、+6.1%) TalentX <330A> [東証G]が急反発。2日の寄り前、採用DXプラットフォーム「Myシリーズ」のリファラル採用サービス「MyRefer」が清水建設 <1803> [東証P]に採用され全社展開されたと発表しており、好材料視された。「MyRefer」はアプリやWebなどを通じて、自社の募集求人やイベント情報をSNSで気軽に紹介できる仕組みで、社員のリファラル(社員紹介採用)活動を後押しする。清水建では、キャリア採用の強化を目的に採用手法の多様化を図る一環として、リファラル採用を本格化しており、この一環として「MyRefer」が全社展開された。 ■住友ファーマ <4506> 805円 (+45円、+5.9%) 東証プライムの上昇率9位。住友ファーマ <4506> [東証P]が続急伸。同社は5月30日、ノボ・ノルディスクの日本法人であるノボ ノルディスク ファーマ(東京都千代田区)と、2型糖尿病治療薬「オゼンピック皮下注」のプロモーション提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。同剤は、ノボ ノルディスク ファーマが20年6月から日本国内で販売しているが、今回の契約に基づき、ノボ ノルディスク ファーマは製造販売承認の保持及び製造・供給を担当し、今年7月から両社が共同で医療機関への情報提供活動を行うことになる。 ■新光商 <8141> 973円 (+43円、+4.6%) 新光商事 <8141> [東証P]が大幅反発。5月30日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1000億円から1075億円(前期比7.3%減)へ、営業利益を7億円から10億円(同57.0%増)へ、純利益を5億5000万円から7億3000万円(同44.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を中間4円50銭・期末5円の年9円50銭から中間6円・期末6円50銭の年12円50銭(前期15円50銭)へ引き上げたことが好感された。同日付でNEC <6701> [東証P]100%子会社のシミズシンテックの全株式を6月30日付で取得し完全子会社化すると発表しており、同社を第2四半期から連結化することが要因としている。 ■コクヨ <7984> 3,167円 (+115円、+3.8%) コクヨ <7984> [東証P]が大幅反発。5月30日の取引終了後に、6月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の更なる流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。 ■サンリオ <8136> 6,555円 (+213円、+3.4%) サンリオ <8136> [東証P]が大幅反発。5月30日の取引終了後、6月26日開催予定の定時株主総会に「定款一部変更の件」を付議すると発表。第1章総則の第2条(目的)に関し、「スポーツ施設の運営、スポーツに関する衣料品および雑貨の販売、その他スポーツ関連事業」を加えるとしたことから、これを好材料視した買いが入ったようだ。 ■ネクセラ <4565> 937円 (+29円、+3.2%) ネクセラファーマ <4565> [東証P]が大幅高で3日続伸。2日の寄り前に、イーライ・リリー との糖尿病及び代謝性疾患における複数のターゲットを対象にした研究開発・商業化に関する提携において、開発マイルストンを達成したと発表しており、好材料視された。マイルストンの金額は非開示で、25年12月期第3四半期に一括で受領し、その大半を25年に、残りを26年以降に収益計上する予定。なお、イーライリリーとの契約では、ネクセラは開発・販売に応じて最大6億9400万ドルのマイルストンに加えて、グローバルでの販売に応じた段階的ロイヤルティーを受け取る権利を有している。 ■三井倉HD <9302> 3,930円 (+120円、+3.2%) 三井倉庫ホールディングス <9302> [東証P]が大幅高で3日続伸。上場来高値を連日で更新した。SMBC日興証券は前週末5月30日に、三井倉HDの目標株価を3270円(従来は2333円)に増額修正した。航空フォワーディング事業における米国関税政策の影響は軽微と想定。不動産事業においてMSH日本橋箱崎ビルのリーシングが完了していることなどを踏まえ、中期経営計画最終年度である27年3月期の営業利益目標230億円の達成に向けて着実な進捗をみせていると評価した。投資評価は3段階で真ん中の「2」を継続している。 ■新明和 <7224> 1,455円 (+43円、+3.1%) 新明和工業 <7224> [東証P]が大幅高で3日続伸。2日、7月1日発注分から特装車製品を値上げすると発表しており、好材料視された。概ね8~15%値上げする。鋼材価格が高止まりしていることに加えて、物価の高騰や労務費の上昇が続き、製造コストが更に増加していることから、現行価格で安定的な供給を維持することが困難になったためという。 ■ザ・パック <3950> 3,230円 (+85円、+2.7%) ザ・パック <3950> [東証P]が3日続伸。5月30日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整備し、投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、25年12月期の期末配当予想を64円から22円へ実質増額修正しており、これも好材料視された。 ■アドヴァンG <7463> 844円 (+19円、+2.3%) アドヴァングループ <7463> [東証S]が4日ぶり反発。5月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(自己株式を除く発行済み株数の1.15%)、または3億円としており、取得期間は6月2日から8月29日まで。資本効率の向上及び機動的な資本政策を遂行することに加えて、PBRの向上並びに株主還元の充実を目指すために取得するとしている。 ■フクダ電 <6960> 6,740円 (+140円、+2.1%) フクダ電子 <6960> [東証S]が反発。5月30日の取引終了後、CAC Holdings <4725> [東証P]グループで、医療データ解析事業ベンチャーのエムハート(岩手県盛岡市)株式の51%を取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。エムハートは、医療機器及び医療サービスの開発支援などを行っており、フクダ電子との事業シナジーが期待できるという。契約のクロージング日は6月30日を予定。なお、同件がフクダ電子の業績に与える影響は軽微としている。 ■住友林 <1911> 4,285円 (+76円、+1.8%) 住友林業 <1911> [東証P]が6日続伸。5月30日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い25年12月期の期末配当予想を91円から30円50銭に修正し、実質50銭増額するとあわせて発表したことも好材料視されたようだ。 ※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース