米外為市場サマリー:米関税政策を巡る不透明感などから一時143円90銭台に軟化

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為替

 29日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円21銭前後と前日と比べて60銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=163円92銭前後と同40銭弱のユーロ高・円安だった。

 米国際貿易裁判所は28日にトランプ関税の一部に差し止めを命じたが、トランプ政権側は即日控訴し、米関税政策の先行き不透明感が強いことからドル売り・円買いが先行した。加えて、この日に発表された1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値で個人消費が低い伸びとなったことや、前週分の米新規失業保険申請件数が前の週から増加したこともドルの重荷となった。違法とした米国際貿易裁判所の判断について米連邦巡回区控訴裁判所が判決を一時的に停止することを命じるなど司法判断の行方が見通せないほか、トランプ氏がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長に対して改めて利下げを要求したことも影響し、ドル円相場は一時143円96銭まで軟化した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1370ドル前後と前日に比べて0.0080ドル弱のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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