話題株ピックアップ【夕刊】(3):アインHD、ニッケ、東亜道
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■アインホールディングス <9627> 5,611円 +115 円 (+2.1%) 本日終値 アインホールディングス<9627>が3日ぶりに反発した。29日、さくら薬局などの株式を保有するクラフト(東京都千代田区)の特別目的会社の持ち株会社であるNSSK-WWの全株式を取得し、さくら薬局グループを子会社化することに関する株式譲渡契約を締結したと発表。収益貢献を期待した買いが入ったようだ。さくら薬局グループは首都圏や関西圏、東海地方など人口集積エリアを中心に約800店舗を持つ。同グループを傘下に収めることで、調剤薬局店舗数は2000店舗を超える見通し。アインHDは店舗網の拡充とともにサービスの充実も図っていく。取得価額は591億円で、今年8月の株式譲渡実行を予定する。26年4月期の業績に与える影響は精査中とした。 ■日本毛織 <3201> 1,481円 +25 円 (+1.7%) 本日終値 日本毛織<3201>は高い。28日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は200万株(自己株式を除く発行済み株数の2.90%)、または32億円。期間は6月2日~11月21日。これが買いの手掛かりとなった。 ■東亜道路工業 <1882> 1,509円 +24 円 (+1.6%) 本日終値 東亜道路工業<1882>が続伸。同社は29日、立会外での自社株買いを実施した。取得総数は35万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.76%)で、取得総額は5億1975万円。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)を通じて取得した。資本効率の向上につながる取り組みを好感した買いが株価を支援したようだ。28日の取引終了後に、上限35万株の立会外での自社株買い実施を発表していた。 ■エイベックス <7860> 1,295円 +20 円 (+1.6%) 本日終値 エイベックス<7860>が堅調推移。28日の取引終了後、グループのエイベックス・ミュージック・クリエイティヴの日本人8人組ボーイズグループ「ONE OR EIGHT」が米大手レコード会社のアトランティック・ミュージックグループとグローバルメジャー契約を締結したと発表。株価の支援材料となったようだ。アトランティック・ミュージックグループはワーナー・ミュージックグループ傘下にあり、ブルーノ・マーズなど著名なアーティストやヒット曲を数多く輩出してきた。ONE OR EIGHTは3月19日リリースの「DSTM」が米国のラジオチャート「メディアベーストップ40」において、日本人ボーイズグループとして初めてランクインするなど、契約に先立ちグローバルにおける注目度が高まっていたという。 ■ULSグループ <3798> 5,650円 +30 円 (+0.5%) 本日終値 ULSグループ<3798>が反発。28日の取引終了後、子会社ウルシステムズが米Cognition AI社とパートナーシップの締結に合意し、Cognition AIが開発した自律型AIエンジニア「Devin」を国内エンタープライズ市場向けに展開すると発表しており、これが好感されたようだ。Devinは、人間の開発者と同様に開発作業を行うAIエンジニア。自然言語による作業依頼を理解し、開発の段取りを考え、必要な各種ツールを操作して設計やコーディング、テスト、デプロイなどを自動で行うことができる。今後、両社は国内の企業を対象に大規模開発プロジェクトへのAI導入に関するプロフェッショナルサービスを提供するという。 ■鴻池運輸 <9025> 2,844円 +14 円 (+0.5%) 本日終値 鴻池運輸<9025>がしっかり。この日、物流DX企業のHacobu(東京都港区)に出資したと発表しており、好材料視された。今回の出資は、DX-ICT基盤の強化や定温物流現場のデジタル化の推進を目的としたもので、Hacobuのエンジニア、技術、ノウハウを活用したデジタル化やデータ活用などの開発を推進する。また、Hacobuのクラウド型物流管理ソリューション「MOVO」シリーズを活用したDX化・効率化などにも取り組むとしている。 ■エフピコ <7947> 2,895円 +8 円 (+0.3%) 本日終値 エフピコ<7947>は6日続伸。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3360円とした。同社は食品容器の最大手で、オリジナル製品の開発とリサイクル化への取り組みで他社を圧倒している。付加価値の高い製品群が堅調に推移しているほか、価格改定効果で収益性も改善しており26年3月期の連結営業利益は前期比7.1%増の197億9000万円の見込み。同証券では202億円への上振れを予想している。循環型リサイクルを進化させながら、新素材の開発などに注力し中期的な成長を目指すことを評価している。 ■タマホーム <1419> 3,730円 -285 円 (-7.1%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 タマホーム<1419>など5月期決算銘柄に安いものが目立つ。きょう29日は5月期末の配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが優勢となったようだ。ビーウィズ<9216>やSUMINOE<3501>、ライク<2462>、テーオーホールディングス<9812>、ファーストコーポレーション<1430>なども下落している。 ■ジェイドグループ <3558> 1,298円 +110 円 (+9.3%) 本日終値 ジェイドグループ<3558>が後場急伸。同社はきょう午後0時15分ごろ、子会社のマガシークが運営する「d fashion」の経営改革について進捗状況を公表。5月の売り上げ(出荷額ベース)が前日の28日段階で前年同月比9%増(4月は4%減)になっていることを明らかにしており、これが好感されたようだ。昨年11月からの物流統合と商品連携が順調にスタートし、今年3月からはマーケティング改革やデザインの見直しに着手したことなどが功を奏しているという。なお、改革の最終ゴールである「システム完全統合(100%内製化)」に関しては、早くて6月を予定していたが、一部の仕様変更に伴い完全統合は今年9月になる見通しだとしている。 ■cotta <3359> 428円 +29 円 (+7.3%) 本日終値 cotta<3359>が急反発。28日の取引終了後、25年9月期連結業績予想について、売上高を136億1100万円から136億2000万円(前期比52.2%増)へ、営業利益を6億6200万円から7億3500万円(同54.1%増)へ、純利益を4億5600万円から4億8800万円(同43.1%増)へ上方修正したことが好感された。主力の菓子・パン資材及び雑貨などの販売事業が堅調に推移しているほか、新たにグループに加わったTERAZ及びワークス・グループの業績が堅調に推移していることが要因。また、販管費が想定を下回っていることも寄与する。 ●ストップ高銘柄 リベルタ <4935> 2,647円 +500 円 (+23.3%) ストップ高 本日終値 データセクション <3905> 888円 +150 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 エスクリ <2196> 327円 -80 円 (-19.7%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース