話題株ピックアップ【夕刊】(2):インフォR、アドテスト、Jマテリアル

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■INFORICH <9338>  3,120円   +55 円 (+1.8%)  本日終値
 INFORICH<9338>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>子会社のコカ・コーラ ボトラーズジャパン(コカBJ)と連携し、コカBJが提供する自動販売機にモバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」を搭載した自動販売機モデルを順次設置すると発表しており、好材料視された。同社は現在、既存の設置場所だけではなく、自動販売機や券売機など既存設備のスペースや空きスペースに「ChargeSPOT」を組み合わせて設置するモデルの展開を推進しており、今回のコカBJとの連携では、駅やアミューズメント施設などを中心に設置を拡大していくという。

■アドバンテスト <6857>  7,255円   +114 円 (+1.6%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が4連騰するなど半導体製造装置関連に買いが集まっている。前日の米国株市場では半導体セクターが買われ全体相場押し上げに貢献しており、東京市場では足もとで進む円安も追い風に同セクターを買い直す展開となっている。マーケットの関心を集めているのがきょう開示されるエヌビディアの2~4月決算だが、発表を前に前日の米株市場でエヌビディア株は3%を超える上昇をみせており、これも投資マインドに安心感を与えているようだ。特にエヌビディアを主要顧客とするアドテストは影響を受けやすく、目先は思惑錯綜のなかもやや強気優勢に傾いている。

■ジャパンマテリアル <6055>  1,473円   +22 円 (+1.5%)  本日終値
 ジャパンマテリアル<6055>が3日続伸。27日の取引終了後、人工衛星やロケット追跡設備の設計・検査及び設備の運用・保守を行う飛鳥電気(鹿児島県鹿児島市)の全株式を6月19日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。IT関連対応力の更なる強化につなげるとともに、これまで培ったグループの統合的技術サービスを活用することで、今後成長が見込まれる宇宙ビジネスへの事業領域拡大を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■ニデック <6594>  2,812.5円   +23 円 (+0.8%)  本日終値
 ニデック<6594>が4日続伸。27日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を1300万株(発行済み株数の1.13%)、または350億円としており、取得期間は5月28日から来年5月27日まで。中長期的な成長投資資金や現状のキャッシュポジション、株価水準、総還元額の状況などを考慮して、総還元性向50%も視野に入れ実施するとしている。

■SCSK <9719>  4,301円   +33 円 (+0.8%)  本日終値
 SCSK<9719>が3日続伸。この日、健康経営支援サービス「Uwell(ユーウェル)」を立ち上げたと発表しており、好材料視された。「Uwell」は、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄」に11年連続で選定された実績とノウハウを生かし、健康経営の課題発見や施策の立案・実行、そして成果測定までを支援することで企業文化の進化を促し、健康で働きやすい職場環境を実現するのが狙い。サービスの一環として、14年から同社が社内で活用してきた健康意識調査をベースに企業の健康経営度を客観的に評価し、継続的な改善に繋げるためのツールとして「健康サーベイ」を6月に提供開始する。

■旭化成 <3407>  1,009円   +5 円 (+0.5%)  本日終値
 旭化成<3407>が4日続伸。同社は27日の取引終了後、メタクリル酸メチル(MMA)モノマーや、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)、アクリル樹脂、SBラテックスの事業から撤退すると発表した。また、アセトニトリルの供給体制の再構築に伴い、川崎精製工場の閉鎖を決定した。選択と集中による収益力の向上を期待した買いが株価をサポートしたようだ。対象事業の25年3月期売上高は346億3500万円。対象の製品群の事業に携わる従業員については、社内での再配置を予定している。26年3月期に事業構造改善費用として約250億円を特別損失に計上する見通し。今期の業績予想には織り込み済みとしている。川崎製造所ではイオン交換膜法食塩電解事業や水素関連事業の最重要拠点と位置づけ、経営資源を集中していく。

■フジクラ <5803>  6,514円   +32 円 (+0.5%)  本日終値
 フジクラ<5803>が4連騰と戻り足を強めている。AIデータセンターへの投資がややオーバーヒートしているという見方からデータセンター向け光ファイバーや光関連部品を手掛ける同社も3月下旬から4月上旬にかけて大きく水準を切り下げたが、ここに来ての戻り足が鮮明だ。アラブ首長国連邦(UAE)が、米国のスターゲート計画に出資を行い両国のAIインフラ構築で協業体制を取る構えで、UAEにデータセンターを建設し来年までに稼働を目指す方針にあるなど、直近ではAI投資に向けた外部環境が再び変化している。そうしたなか、同社株は20日付で大手証券が目標株価を引き下げ、いったん売りを誘ったのも束の間、その後は倍返しの急速リバウンドに転じている。4月急落前の3月25日につけた戻り高値6589円を払拭し戻り新値を形成しており、足もとでショート筋の踏み上げを誘っている。

■IDOM <7599>  1,036円   +4 円 (+0.4%)  本日終値
 IDOM<7599>が反発。この日、中古自動車の販売及び輸出入や越境ECサイトの運営を行うビィ・フォアード(東京都港区)と車両情報の連携を開始したと発表しており、好材料視された。IDOMが保有する車両の在庫情報を、ビィ・フォアードの越境ECサイト「beforward.jp」に掲載することで、日本国内だけではなく、世界中に届けるのが狙いとしている。

■レオパレス21 <8848>  637円   -40 円 (-5.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 レオパレス21<8848>が急落。同社は27日の取引終了後、取得総数1億3707万2803株(発行済み株式総数の41.61%に相当)、取得総額715億5200万円を上限に、1株522円で自社株TOB(公開買い付け)を実施すると発表した。買付期間は5月28日から6月24日まで。また、自己新株予約権を総額100億538万円で取得する。米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループの関連事業体である千鳥が保有する新株予約権の行使期限の到来を見据え、希薄化懸念を抑制するとともに、企業価値の中長期的な向上を図る。取得した新株予約権の消却に関連する損失の発生を見込み、26年3月期の最終利益予想を従来の見通しから65億円引き下げて116億円(前期比35.1%減)に見直した。最終利益は増益予想から一転、減益を見込む。時価よりも低い買付価格によるディスカウントTOBとなったこともあり、嫌気されたようだ。

■DyDo <2590>  2,687円   -137 円 (-4.9%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 ダイドーグループホールディングス<2590>は5日ぶり反落。27日取引終了後、26年1月期第1四半期(1月21日~4月20日)決算を発表した。売上高は529億6300万円(前年同期比0.4%減)、営業損益は14億4500万円の赤字(前年同期6億2800万円の赤字)で着地しており、これが嫌気された。トルコを中心とした海外事業が好調だったものの、それ以外の国内事業など各事業が減収となり全体の足を引っ張った。損益面では売上高の軟調に加え、原価高騰などの影響を受けた。なお、通期予想は引き続き未定とした。

株探ニュース

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