話題株ピックアップ【昼刊】:ダイナマップ、牧野フ、エクサWiz
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■ダイナマップ <336A> 1,471円 +211 円 (+16.8%) 11:30現在 ダイナミックマッププラットフォーム<336A>が急反騰している。この日、欧州子会社と米国子会社が共同で、ドイツ・シュツットガルトで5月22日まで開催された「ADAS&Autonomous Vehicle Expo Europe」に出展したと発表しており、好材料視されている。欧州の展示会への出展及び国外グループ会社の共同でのイベント出展はグループ初の取り組みで、欧州16カ国の高速道路約25万5000キロメートルを含む同社HDマップ(高精度3次元地図データ)のグローバルな整備状況や、各国の自動運転/先進運転支援システム(ADAS)への活用状況を展示・説明したほか、自動車開発におけるシミュレーションへのHDマップの活用方法について展示・説明を行い、約200人が来訪したとしている。 ■牧野フライス製作所 <6135> 11,340円 +1,070 円 (+10.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 牧野フライス製作所<6135>がカイ気配スタート。同社は27日の取引終了後、MBKパートナーズから法的拘束力を持つ買収提案を受領したと発表した。これに先立ち、日本経済新聞電子版は同日、「アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが牧野フライス製作所の買収交渉で先行していることが27日、分かった」と報道。記事によるとMBKはTOB(株式公開買い付け)による買収を目指しているとしたうえで、「買い付け価格は1株当たり1万1000円超とみられる」と伝えた。牧野フの株価はこの価格水準を意識した動きとなっている。牧野フは開示資料のなかで、MBKとの交渉を早期に進め、最終合意に至ることが望ましいとの考えを表明。最終合意に向けて交渉を続け、開示すべき事実を決定した場合には速やかに公表するとした。同社を巡ってはニデック<6594>が5月8日にTOBの撤回を発表していた。 ■エクサウィザーズ <4259> 399円 +12 円 (+3.1%) 11:30現在 エクサウィザーズ<4259>が反発している。この日の寄り前に、AI対話型のロールプレイングサービス「exaBase ロープレ」が、りそなホールディングス<8308>傘下の関西みらい銀行に採用されたと発表しており、好材料視されている。今年4月に入社した新入社員170人を対象に、ロビーでの対応や営業店での電話応対などの研修で利用を開始したという。AIによる支援で、新卒入社社員の即戦力化と顧客満足度の向上、人材育成の高度化・効率化を目指すとしている。 ■アドバンテスト <6857> 7,290円 +149 円 (+2.1%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>が4連騰と上値指向を続けるなど半導体製造装置関連に買いが集まっている。前日の米国株市場では半導体セクターが買われ全体相場押し上げに貢献しており、東京市場では足もとで進む円安も追い風に同セクターを買い直す展開となっている。マーケットの関心を集めているのがきょう開示されるエヌビディアの2~4月決算だが、発表を前に前日の米株市場でエヌビディア株は3%を超える上昇をみせており、これも投資マインドに安心感を与えているようだ。特にエヌビディアを主要顧客とするアドテストは影響を受けやすく、目先は思惑錯綜のなかもやや強気優勢に傾いている。 ■ニデック <6594> 2,828.5円 +39 円 (+1.4%) 11:30現在 ニデック<6594>が4日続伸している。27日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を1300万株(発行済み株数の1.13%)、または350億円としており、取得期間は5月28日から来年5月27日まで。中長期的な成長投資資金や現状のキャッシュポジション、株価水準、総還元額の状況などを考慮して、総還元性向50%も視野に入れ実施するとしている。 ■フジクラ <5803> 6,572円 +90 円 (+1.4%) 11:30現在 フジクラ<5803>が4連騰と戻り足を強めている。AIデータセンターへの投資がややオーバーヒートしているという見方からデータセンター向け光ファイバーや光関連部品を手掛ける同社も3月下旬から4月上旬にかけて大きく水準を切り下げたが、ここに来ての戻り足が鮮明だ。アラブ首長国連邦(UAE)が、米国のスターゲート計画に出資を行い両国のAIインフラ構築で協業体制を取る構えで、UAEにデータセンターを建設し来年までに稼働を目指す方針にあるなど、直近ではAI投資に向けた外部環境が再び変化している。そうしたなか、同社株は20日付で大手証券が目標株価を引き下げ、いったん売りを誘ったのも束の間、その後は倍返しの急速リバウンドに転じている。4月急落前の3月25日につけた戻り高値6589円を払拭し戻り新値を形成しており、足もとでショート筋の踏み上げを誘っている。 ■旭化成 <3407> 1,017.5円 +13.5 円 (+1.3%) 11:30現在 旭化成<3407>が4日続伸している。同社は27日の取引終了後、メタクリル酸メチル(MMA)モノマーや、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)、アクリル樹脂、SBラテックスの事業から撤退すると発表した。また、アセトニトリルの供給体制の再構築に伴い、川崎精製工場の閉鎖を決定した。選択と集中による収益力の向上を期待した買いが株価をサポートしたようだ。対象事業の25年3月期売上高は346億3500万円。対象の製品群の事業に携わる従業員については、社内での再配置を予定している。26年3月期に事業構造改善費用として約250億円を特別損失に計上する見通し。今期の業績予想には織り込み済みとしている。川崎製造所ではイオン交換膜法食塩電解事業や水素関連事業の最重要拠点と位置づけ、経営資源を集中していく。 ■三菱重工業 <7011> 3,320円 +36 円 (+1.1%) 11:30現在 三菱重工業<7011>がプライム市場で断トツの売買代金をこなして続伸し、連日の上場来高値更新と上値指向を継続、売買代金2位の川崎重工業<7012>は一時フシ目の1万円大台に乗せるとともに、3月18日につけた高値1万35円を上抜き、バブル期の1990年以来の高値を更新した。また、IHI<7013>は売買代金こそ両社の後塵を拝するが、株価的なパフォーマンスは一番目立っており、きょうまで6連騰でこの間に約2000円、率にして15%以上の上昇を示し新値街道を快走している。防衛関連株人気が世界的に再燃しており、東京市場でも海外マネーが関連主力銘柄を中心に流れ込んでいる。また、小型モジュール炉(SMR)を次世代原発として改めて有力視する動きが出ており、前週末23日にトランプ米大統領が原子炉の新設などを進める大統領令に署名し、SMRの建設を迅速化させることに積極的な姿勢をみせていることも、重工メーカー大手の株価を刺激しているもようだ。 ■DyDo <2590> 2,705円 -119 円 (-4.2%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ ダイドーグループホールディングス<2590>は5日ぶり反落。27日取引終了後、26年1月期第1四半期(1月21日~4月20日)決算を発表した。売上高は529億6300万円(前年同期比0.4%減)、営業損益は14億4500万円の赤字(前年同期6億2800万円の赤字)で着地しており、これが嫌気されている。トルコを中心とした海外事業が好調だったものの、それ以外の国内事業など各事業が減収となり全体の足を引っ張った。損益面では売上高の軟調に加え、原価高騰などの影響を受けた。なお、通期予想は引き続き未定とした。 ■レオパレス21 <8848> 649円 -28 円 (-4.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位 レオパレス21<8848>が急落している。同社は27日の取引終了後、取得総数1億3707万2803株(発行済み株式総数の41.61%に相当)、取得総額715億5200万円を上限に、1株522円で自社株TOB(公開買い付け)を実施すると発表した。買付期間は5月28日から6月24日まで。また、自己新株予約権を総額100億538万円で取得する。米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループの関連事業体である千鳥が保有する新株予約権の行使期限の到来を見据え、希薄化懸念を抑制するとともに、企業価値の中長期的な向上を図る。取得した新株予約権の消却に関連する損失の発生を見込み、26年3月期の最終利益予想を従来の見通しから65億円引き下げて116億円(前期比35.1%減)に見直した。最終利益は増益予想から一転、減益を見込む。時価よりも低い買付価格によるディスカウントTOBとなったこともあり、嫌気されたようだ。 ■サワイGHD <4887> 1,814円 -37.5 円 (-2.0%) 11:30現在 サワイグループホールディングス<4887>は続落。27日取引終了後、子会社の沢井製薬が製造販売するナルフラフィン塩酸塩OD錠2.5μg「サワイ」(ナルフラフィン)に関する特許権侵害訴訟について、知的財産高等裁判所から判決の言い渡しがあったと発表。沢井製薬の主張が認められず、損害賠償命令を受けたという。賠償額は142億9093万9291円。これがネガティブ視されている。業績に与える影響は精査中という。また、判決内容を精査した上で上告を含むあらゆる法的手段を講じる方針とした。 ■ホットリンク <3680> 379円 +80 円 (+26.8%) ストップ高 11:30現在 ホットリンク<3680>が急騰。27日取引終了後、同社のグループ会社の米Effyisが米国のデータクラウド企業であるスノーフレイク と戦略的パートナーシップを締結したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。スノーフレイクは世界中の企業や公共機関が採用するクラウド型データプラットフォームの大手で、データインフラ領域で存在感が大きい。今回のパートナーシップ締結に伴い、グローバルなユーザー発信データを「Snowflake Marketplace」上で提供することが可能となる。ホットリンクにとっても業容拡大に向けた足掛かりとなる可能性に期待した買いを引き寄せている。 ■ブルーイノベーション <5597> 988円 +150 円 (+17.9%) ストップ高買い気配 11:30現在 ブルーイノベーション<5597>はストップ高カイ気配。27日取引終了後、米国の航空宇宙企業PKL Servicesとの間で、AIやMR技術を活用したドローン操縦訓練シミュレーターの共同開発・提供に関する戦略的提携に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。ドローンパイロットやドローン整備士の高度なスキル習得を可能にする革新的な訓練環境シミュレーターの構築を目指す。これを材料視した買いが膨らんでいる。 ■エンバイオH <6092> 684円 +100 円 (+17.1%) ストップ高 11:30現在 エンバイオ・ホールディングス<6092>がストップ高の684円に買われている。27日の取引終了後、ビットコインマイニング企業であるビタモン(東京都渋谷区)と提携し、太陽光発電を活用したビットコインマイニングの共同実験を開始したと発表しており、これを好感した買いが流入している。同実験は、再生可能エネルギーを活用した持続可能なビットコインマイニングの可能性を探るのが狙い。エンバイオHが持つ太陽光発電のノウハウ及び電力と、ビタモンが有するビットコインマイニングの知見・設備を組み合わせることで、効率的な運用によって日本国内におけるビットコインマイニングの長期的な収益性確立を目指すとしており、太陽光発電の発電量とマイニング機器の消費電力のバランスや電力供給の変動によるマイニングの影響、長期的なコスト削減の可能性などの観点から、より高い効率と安定性を実現できるかを検証する。 ●ストップ高銘柄 エスクリ <2196> 407円 +80 円 (+24.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 シンクロ・フード <3963> 546円 +80 円 (+17.2%) ストップ高 11:30現在 コンヴァノ <6574> 5,560円 +700 円 (+14.4%) ストップ高 11:30現在 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース