株価指数先物【引け後】 連日で後場半ばからの強い基調で高値引けに

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先物

大阪6月限
日経225先物 37820 +230 (+0.61%)
TOPIX先物 2777.5 +21.5 (+0.78%)

 日経225先物(6月限)は前日比230円高の3万7820円で取引を終了。寄り付きは3万7540円と、ナイトセッションの終値を下回り、売り先行で始まった。直後につけた3万7560円を高値に持ち高調整とみられるロング解消の売りが入り、3万7410円まで下げ幅を広げる場面もみられた。

 売り一巡後は前場中盤にかけて3万7560円まで下げ幅を縮めたもののプラス圏を回復できず、前場終盤は3万7430円~3万7500円辺りでの保ち合いが続いた。ただし、後場中盤辺りからロングが強まり、一気にプラス圏を回復。終盤にかけて上へのバイアスが強まり、3万7820円と連日で高値引けになった。

 後場半ばからの強い上昇については、長期金利の低下に伴い、為替市場で円相場が1ドル=143円台半ばと、朝方から1円超円安に振れたことが背景にある。財務省が国債市場参加者を対象に、国債発行額についてアンケート聴取を行っていることが分かった。これを受けて発行減額観測が浮上、40年、30年の超長期金利が大幅に低下したことがトリガーになったようである。

 昨日同様、後場に入ってからの強い値動きによって短期のショートカバーも入ったと考えられる。日経225先物は200日移動平均線(3万7510円)水準での底堅さがみられるなか、同線を明確に上抜けてきた。これによりボリンジャーバンドの+1σ(3万7870円)が射程に入ってきたことで、節目の3万8000円のほか+2σ(3万9060円)が意識されてきた。

 市場参加者が限られるなかでのインデックスに絡んだ商いのため、小さなエネルギーでもトレンドが出やすい面はあった。祝日明けの米国市場の上昇を先取りした動きでもあるため、+1σ水準から再び200日線での攻防になる可能性はあるだろう。ただし、結果的には、連日で後場半ばから断続的なインデックス買いの動きが観測されていた。3月期決算企業の期末配当金の支払いが本格化することで配当再投資への思惑も高まりやすく、ショートカバーの動きが強まりそうである。

 グローベックスのS&P500指数先物とナスダック100先物はいずれもプラス圏で推移しており、米国市場の上昇は織り込まれている。翌日にはエヌビディアの決算発表が控えているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの買い戻しの動きが期待され、これが日経平均型を押し上げることになりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.61倍に低下した。一時13.65倍まで上げる場面もあったが、25日線(13.64倍)が抵抗線として意識されていた。しかし、その後13.59倍まで低下したものの、後場半ばからのソフトバンクグループ<9984>[東証P]の強い上昇が日経平均型を牽引する形になったことで下げ幅を縮めた。エヌビディアの決算を控えた買い戻しが意識されて、再度25日線を試す可能性はあるだろう。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万0438枚、ソシエテジェネラル証券が7542枚、サスケハナ・ホンコンが2702枚、JPモルガン証券が2017枚、バークレイズ証券が1210枚、日産証券が1042枚、野村証券が878枚、ゴールドマン証券が685枚、モルガンMUFG証券が580枚、松井証券が579枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万2971枚、ABNクリアリン証券が1万2600枚、バークレイズ証券が3776枚、JPモルガン証券が3074枚、ゴールドマン証券が2956枚、野村証券が2331枚、モルガンMUFG証券が2279枚、ビーオブエー証券が1381枚、みずほ証券が828枚、大和証券が436枚だった。

株探ニュース

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