話題株ピックアップ【夕刊】(2):カネカ、オリコ、リゾートトラ
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■カネカ <4118> 3,825円 +97 円 (+2.6%) 本日終値 カネカ<4118>が反発した。27日正午、26年3月期を初年度とする中期経営計画を発表した。28年3月期に売上高を9200億円(26年3月期予想は8200億円)、営業利益を660億円(同420億円)、最終利益を440億円(同330億円)に伸ばす目標を掲げた。ROE(自己資本利益率)は10.0%(同7.2%)とする姿勢も示し、評価されたようだ。先端事業へ積極的に経営資源を投入する方針。非塩ビ樹脂改質剤、新製法発泡製品、新規機能性ファイバー、乳製品など消費者向け新製品といった高付加価値製品群の成長により、ポートフォリオ改革を継続的に進める。 ■オリコ <8585> 811円 +17 円 (+2.1%) 本日終値 オリエントコーポレーション<8585>が反発。この日、空き家所有者と空き家利用者を繋ぐポータルシステムの構築・運用を手掛ける空き家活用(東京都港区)を持ち分法適用関連会社化したと発表しており、好材料視された。両社は、23年3月に空き家を購入したい人のためのローン商品「アキカツローン」を商品化するなど、地域金融機関・地方自治体と連携して空き家問題の解決に取り組んできたが、今回の持ち分法適用関連会社化は、更なる円滑な協業を推進するのが狙い。あわせて、経営体制の強化及びガバナンスの一層の向上を目的として、5月26日付けでオリコから2人の社外取締役を派遣した。 ■リゾートトラスト <4681> 1,646.5円 +31.5 円 (+2.0%) 本日終値 リゾートトラスト<4681>が後場強含み、年初来高値を更新した。同社はきょう正午ごろ、グループのアドバンスト・メディカル・ケアと三菱商事<8058>の合弁会社、Noage International(ノアージュインターナショナル)が世界に向けた先進医療サービスの提供を本格的に開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この合弁会社は、日本ならではの先進医療を安心・安全・信頼のもとで提供し、他国では得がたい医療体験を実現。高度な技術と豊富な実績を持つクリニックとの連携により、「早期発見」と「早期治療」の相乗効果を生み出し、真の健康長寿社会を目指すとしている。 ■フォーバル <8275> 1,280円 +21 円 (+1.7%) 本日終値 フォーバル<8275>が反発。この日、地方における雇用創出を推進するイマクリエ(東京都港区)と業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。イマクリエは全国の自治体に対し、地域における新たな雇用創出の手法として「住民向け人材育成プログラム」を提供しており、フォーバルとは専門人材の育成と派遣、テレワーク支援、地域中小企業の人材育成と雇用創出において高い親和性を持っている。今回の提携により、取り扱う商品・サービスに関心のある地方自治体などへの対象サービスの相互紹介や地方自治体への共同提案、専門人材育成プログラムの共同開発及び実施に取り組むとしており、具体的には「企業ドクター育成プログラム」を共同開発・実施し、イマクリエの住民向け人材育成プログラムにフォーバルの企業ドクター育成カリキュラムを組み込む。また、自治体向けには企業ドクター育成講座を通じた雇用創出プログラムの提案を開始し、リスキリング対象者の拡大を図るとしている。 ■ニッパツ <5991> 1,581.5円 +6 円 (+0.4%) 本日終値 ニッパツ<5991>が反発。26日の取引終了後、インドに新工場を建設すると発表したことが好材料視された。インド国内の自動車生産台数が年々増加する見通しであり、自動車用懸架ばねの需要も拡大が予想されていることから、今後の需要増に対応するのが目的。インド子会社NHKスプリングインディア社の3拠点目となる新工場を西インドのマハラシュトラ州オーランガバードに建設するという。投資額は約20億円。27年の生産開始を目指している。 ■楽天グループ <4755> 795.1円 -18.5 円 (-2.3%) 本日終値 東証プライム 下落率9位 楽天グループ<4755>が売り買い交錯、上値抵抗ラインとして意識されている25日移動平均線を巡る攻防に。同社が日本郵便と連携して政府備蓄米の販売に乗り出すとの一部報道でコメ高騰対策関連の一角としてマーケットの視線を集めている。6月上旬にも販売開始を目指す方針とされ、同社の株価動向にも思惑が漂う。コメ価格高騰への対策に関しては、今月23日に同社の三木谷浩史会長兼社長と小泉進次郎農水相が面会し、備蓄米販売開始に向けた流通体制の確保に向けて期待が寄せられていた経緯がある。 ■パルHD <2726> 3,720円 -70 円 (-1.9%) 本日終値 パルグループホールディングス<2726>は反落。26日の取引終了後に発表した4月度の月次売上概況で、既存店全店(小売店+ネット通販)売上高が前年同月比0.3%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。EC販売はパルクロウィークでの販売が好調で2ケタ増となったものの、前年と比べて気温が低かったため店頭での初夏物の動きが鈍く小幅ながらマイナスとなった。 ■フーディソン <7114> 837円 +77 円 (+10.1%) 本日終値 フーディソン<7114>が急反発。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を28万株(発行済み株式の6.17%)、または2億円としており、取得期間は5月27日から来年2月27日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元が目的という。 ■ダイトーケミックス <4366> 710円 +61 円 (+9.4%) 本日終値 ダイトーケミックス<4366>が大幅続伸し、1月31日につけた年初来高値715円にツラ合わせ。26日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位を引き下げることで株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。 株探ニュース