<動意株・27日>(大引け)=インスペック、ミガロHD、PAコンサルなど

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 インスペック<6656.T>=戻り足。5月19日に798円の戻り高値形成後押し目を形成していたが、売り一巡感からジワリと再浮上の兆しをみせている。半導体用精密基板の外観検査装置を手掛けており、半導体関連の中小型株に物色の裾野が広がるなか、根強い買いが観測される。データセンター建設ラッシュで過熱感も取り沙汰されたが、直近ではアラブ首長国連邦(UAE)がトランプ米政権の推進するAIインフラ計画「スターゲート」に合流、アブダビに「スターゲートUAE」を建設する計画を打ち出しており、日米ともに関連銘柄の株価を刺激している。国内でもデータ処理を迅速に行うことができるAIデータセンターについては米国などと比較しても出遅れが目立っている点で、今後市場拡大余地が大きいとみられている。同社の外観検査装置はAIサーバー向けで高水準の引き合いがあり、関連銘柄として恩恵享受が見込まれる。

 ミガロホールディングス<5535.T>=後場強含む。午前11時30分ごろ、子会社DXYZがホテルへのチェックイン後の滞在中に顔認証で入退室できる新サービス「FreeiDホテル」の提供を開始すると発表しており材料視されている。DXYZの顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」が、U-NEXT HOLDINGS<9418.T>傘下のUSEN-ALMEXが提供するセルフチェックインシステム「KIOSK」と連携。ホテルの共用部から全客室にいたるまで、滞在中にルームキーを持たずに顔認証で利用・入室が可能となる。なお、同サービスは5月23日に開業した、常石グループ(広島県福山市)が運営するホテル兼社員寮を兼ね備えた複合施設である「せとのおか」に採用されている。

 プラスアルファ・コンサルティング<4071.T>=新値追い。この日の寄り前に、SaaS型テキストマイニング(大量のテキストデータから有益な情報を取り出すこと)ツール「見える化エンジン」に、生成AIを活用した「応対トレーニング機能」を新規搭載したと発表しており、好材料視されている。今回リリースする「応対トレーニング機能」は生成AIを活用し、見える化エンジンに蓄積された通話記録やアンケートなどのデータに基づいてペルソナを設定し、実際の顧客応対に近い環境を想定したロールプレイングを行うもの。また、ペルソナ設定を多様化することで、実際の顧客に対して試すことが難しい対応方法を安全な環境で実践することができ、カスハラ対応のトレーニングも可能という。同機能によりオペレーターの心理的な負担を軽減し、カスハラへの対策とオペレーターの離職率低減に貢献するとしている。

 メタプラネット<3350.T>=異彩人気にストップ高。同社株は前週20日から22日にかけて3日連続ストップ高に買われた後、前週末23日こそ急反落したものの、週明けから再び投資資金による買い攻勢が先鋭化している。トランプ米政権下で4月下旬以降ビットコイン価格の上昇が再び顕著となっており、前週22日には11万1000ドル台まで駆け上がり最高値を更新した。その後ビットコイン価格は上昇一服局面にあるものの、高値圏でなお頑強な動きを示している。そうしたなか26日にはトランプ米大統領のメディア企業であるトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が、ビットコインなどの暗号資産向けに、約30億ドルの資金調達を計画していると英フィナンシャル・タイムズが関係筋の情報として伝えたことから、同社株をはじめ関連株人気を後押しする格好となった。

 あい ホールディングス<3076.T>=上げ足強め新高値。同社は26日の取引終了後、25年6月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益予想は従来の見通しから35億円増額して213億500万円(前期比35.9%増)に引き上げており、好感されたようだ。ナカヨ<6715.T>が6月17日付で完全子会社となることに伴い、公開買い付けによる取得価額とナカヨの純資産の差額として負ののれんが発生。これを特別利益として計上する。売上高と営業利益、経常利益の見通しは据え置いている。

 キユーピー<2809.T>=大幅高で4日続伸。26日の取引終了後に家庭用調味料と素材食品の一部商品の計118品目を値上げすると発表しており、好材料視されている。対象となるのはマヨネーズ類やドレッシング類、「サラダクラブ」などの素材食品や介護食などで、価格改定率は約4~18%を予定する。鶏卵をはじめさまざまな原材料価格、包材費、加工費、人件費などの上昇が続くなか、企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難であるとして値上げを判断した。なお、調味料、素材食品は9月1日出荷分から、介護食は10月1日出荷分から値上げを実施する。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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