株価指数先物【寄り前】 200日線での底固めでショートカバーを誘う

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先物

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 37610 +20 (+0.05%)
TOPIX先物 2754.5 -1.5 (-0.05%)
シカゴ日経平均先物 36855(23日)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場。グローベックスのS&P500指数先物とナスダック100先物はいずれも1%余り上昇している。欧州市場はドイツDAXが1.68%、フランスCAC40は1.21%、ストックス欧州600指数は0.98%の上昇となり、すべての業種が上昇した。英国はバンクホリデーのため休場だった。

 日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円安の3万7580円で始まった。その後はロング優勢の状況から中盤にかけて3万7660円まで買われる場面もみられた。市場参加者が限られるなかで3万7520円と下落に転じる場面もあったが、終盤にかけては3万7520円~3万7650円辺りで保ち合い、3万7610円でナイトセッションの取引を終えた。

 トランプ米大統領が欧州からの輸入品に50%の関税を課す計画を後退させ、欧州連合(EU)との交渉期限を7月9日に延長したことを受けて急激な経済減速への懸念が和らぎ、欧州市場も買いが優勢となった。ただし、トランプ大統領は関税を課しては緩和するといった戦術を繰り返しており、通商政策は不安定な状態が続くとの見方からポジションを傾けにくいだろう。

 日経225先物は前日の上昇で抵抗線として意識されていた200日移動平均線(3万7510円)を突破し、ナイトセッションでも小動きながら同線を上回っての推移となった。まずは200日線での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。休場明けの米国市場の動向待ちとなるなかで、同線を割り込んでくると、持ち高調整によるロング解消が強まる展開には注意しておきたい。

 一方で、200日線水準が支持線として機能すると、ボリンジャーバンドの+1σ(3万7860円)および節目の3万8000円が射程に入ってくるとみられ、ショートカバーを誘う流れが強まる可能性はあるだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万7500円から3万8000円のレンジを想定する。

 海外勢のフローが限られ、本日も商いは膨らみにくく、スキャルピング中心の売買を余儀なくされそうだ。ただし、今後は3月期決算企業の期末配当金の支払いが本格化することが需給面での下支えになると考えられ、ショートを仕掛けづらくさせるだろう。

 エヌビディアの決算を控えていることで、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株には、決算を前に買い戻しの動きが強まることも考えられる。日経平均型優位の展開が見込まれることで、ショートカバーを誘う流れが意識されやすいとみておきたい。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.63倍に上昇した。一時13.55倍まで下げる場面もあったが、+1σ(13.54倍)が支持線として機能した。その後の切り返しで25日線(13.63倍)を捉えており、同水準を明確に上抜いてくると、75日線(13.74倍)を目先的なターゲットとしたNTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。

株探ニュース

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