話題株ピックアップ【夕刊】(3):ツルハHD、Jフロント、エスクリ
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■ツルハホールディングス <3391> 11,275円 -335 円 (-2.9%) 本日終値 東証プライム 下落率10位 ツルハホールディングス<3391>は4日続伸して始まり年初来高値を更新したが、その後マイナスに転じた。この日行われた定時株主総会で、ウエルシアホールディングス<3141>との経営統合議案が可決されたと発表したことを受けて、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。ツルハHDを株式交換完全親会社、ウエルシアを株式交換完全子会社とする株式交換により経営統合する予定で、12月1日付でウエルシア株式1株に対してツルハHD株式1.15株を割当て交付する。なお、この経営統合により、3カ年で約500億円のシナジーを見込む。 ■Jフロント <3086> 2,016.5円 -52 円 (-2.5%) 本日終値 J.フロント リテイリング<3086>が3日続落。三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など百貨店株の下げが目立つ。日本百貨店協会は前週末23日の取引時間中に4月の全国百貨店売上高を発表。売上高の総額は前年同月比4.5%減と3カ月連続でマイナスとなったほか、免税売上高は同26.7%減と大きく落ち込み、2カ月連続の減収となった。日本政府観光局が公表した4月の訪日外客数は単月で過去最高となったものの、訪日客による高額消費が振るわない状況が浮き彫りとなった。22日には自民党の麻生太郎最高顧問が呼びかけ人となり、訪日客に対する消費税の免税措置の見直しに向けた勉強会が発足。実際に免税措置が撤廃となれば、百貨店各社の免税売上高を一段と押し下げる要因になる可能性があるとみられている。これらを背景に、百貨店株の買い持ち高を圧縮する目的の売りが続いているようだ。 ■エスクリ <2196> 247円 +50 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値 エスクリ<2196>は急騰。前週末23日取引終了後、筆頭株主がSBIホールディングス<8473>傘下のSBIファイナンシャルサービシーズから広済堂ホールディングス<7868>へ異動すると発表した。SBIファイナンシャルサービシーズが市場外取引で広済堂HDに株式を譲渡する。これに伴い、SBIとの間で結んでいる資本・業務提携は終了する。これが材料視されたもよう。あわせて、ラオックスホールディングス<8202>と資本・業務提携すると発表した。ブライダル以外の事業の売り上げ増加に取り組むにあたり、インバウンド集客やギフトソリューション事業に強みを持つラオックスと同提携を通じて連携することで、協業によるシナジー発揮を目指す。ラオックスはエスクリの既存株主から78万株を譲り受ける。 ■オキサイド <6521> 1,699円 +264 円 (+18.4%) 一時ストップ高 本日終値 オキサイド<6521>が急騰し一気に年初来高値を更新した。酸化物単結晶の製造を手掛け、レーザー光源、光計測機器、光デバイス開発などで独自技術を駆使して多方面の需要を獲得し、グローバルニッチトップとしてにわかに頭角を現している。量子通信や量子センサー分野でも鋭意研究開発を促進し、量子コンピューター関連の関連最右翼に位置付けられるほか、M&A戦略に長じ宇宙・防衛分野などへの展開にも期待がある。26年2月期の営業利益は前期比3.2倍の4億900万円を予想し、売上高については8期連続の過去最高更新見込みにある。 ■フーバーブレイン <3927> 867円 +97 円 (+12.6%) 本日終値 フーバーブレイン<3927>が大幅高で3日ぶりに反発。午前11時ごろ、セキュリティー脅威を自動的に可視化・検知・防御する世界初のソリューション「L3to7 Auto-response」の提供を開始すると発表したことが好感された。「L3to7 Auto-response」は、法人組織内のネットワーク層に侵入するランサムウェアなどの脅威をいち早く検知し、その脅威がWebアプリケーションサーバやデータベースサーバなどのアプリケーション層へ到達する前に未然にブロックすることが可能な世界初のセキュリティー連携ソリューション。同社が20年のノウハウを有するWeb/データベースセキュリティー製品「Imperva(SecureSphere)」と、国内総代理店を担うフルパケットキャプチャの先進NDR(ネットワーク脅威検知)製品「Network Blackbox」を独自のノウハウで技術連携させることで、レイヤー横断型の脅威に対する可視化・検知・防御を実現する。 ■マルマエ <6264> 1,354円 +143 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 マルマエ<6264>が商いを膨らませ急騰。中東のオイルマネーがトランプ米政権と連携し、最先端半導体やAIデータセンターへの設備投資に大きく貢献する動きが明らかとなってきた。これを受けて東京市場では半導体関連株を買い戻す動きが再燃している。そのなか、半導体製造装置向けを中心に精密部品の製造・加工を行う同社は、半導体受託生産世界最大手のTSMCや、半導体製造装置で世界屈指の東京エレクトロン<8035>を主要顧客としており、活躍機会の高まりが投資資金の攻勢を誘っている。25年8月期の業績は営業利益段階で前期比10.3倍の16億円を予想するなど、劇的な回復が見込まれていることも物色人気を助長している。 ■ZETA <6031> 342円 +35 円 (+11.4%) 本日終値 ZETA<6031>が大幅高で3日続伸。午前11時ごろ、ECサイトを生成AI検索に最適化するGEO(生成AI検索最適化)サービス「ZETA GEO」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同サービスは、既存のCX(顧客体験)向上生成AIソリューション「ZETA CXシリーズ」におけるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」、 レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」、ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」を組み合わせることで実現。これによりユーザーは、生成AIからQ&Aページにランディングし、またそこのハッシュタグや商品情報へと遷移し、CXを高めたショッピングを楽しむことが可能になるとしている。 ■ファンデリー <3137> 462円 +35 円 (+8.2%) 本日終値 ファンデリー<3137>が続伸。前週末23日の取引終了後、国産ハイブランド冷凍食品「旬をすぐに」をJR東日本<9020>のエキナカで販売を開始すると発表しており、好材料視された。ジェイアール東日本都市開発が運営するセルフレジストア「エキピック」4カ所で26日から販売を開始する。ジェイアール東日本都市開発は東京近郊でショッピングセンターを展開し、JR総武線沿線にある「シャポー」、東京・神奈川・埼玉エリアにある「ビーンズ」、赤羽駅のエキナカで「エキュート」を運営しており、駅構内での販売を通じて「旬をすぐに」の販売拡大につなげる方針だ。 ■ADプラズマ <6668> 1,279円 +89 円 (+7.5%) 本日終値 アドテック プラズマ テクノロジー<6668>が大幅高、一時8.7%高の1294円まで水準を切り上げ今月14日の戻り高値をクリア、約2カ月ぶりとなる1300円台復帰を指呼の間に捉えた。半導体製造装置向けを主力とする高周波プラズマ用電源装置の専業メーカーで、AI用半導体として高水準の需要があるHBM(高帯域メモリー)向けで受注獲得が進んでいる。25年8月期営業利益は前期比27%増の18億9000万円予想と回復色鮮明だが、依然としてPERは8倍台で、株価指標面からも水準訂正狙いの買いが入り始めた。信用買い残も現状は30万株強とそれほど積み上がっておらず、上値に軽さがある。 ●ストップ高銘柄 メタプラネット <3350> 966円 +150 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値 ジーエヌアイグループ <2160> 3,475円 +504 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 Abalance <3856> 703円 +100 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値 イオレ <2334> 1,063円 +150 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値 ぷらっとホーム <6836> 1,092円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース