富田隆弥の【CHART CLUB】 調整一巡が接近、押し目買い

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コラム

「調整一巡が接近、押し目買い」

◆日経平均株価は4月7日安値の3万0792円から5月13日高値の3万8494円まで約1ヵ月で7702円(25%)も上げ、テクニカル指標の多くに過熱信号が灯った。ならば、その後の調整はセオリー通りといえる。

◆その調整だが、日足チャートを見れば5月13日の高値から23日で9本(一目均衡表の基本数値)、29日で13本(フィボナッチ数)を数えて、順位相関指数(RCI)の短期線は底値圏に到達する。つまり、チャート的に日経平均株価はそろそろ「反転を探る段階」となる。

◆カギを握るのは米国市場だが、その米国では再びトリプル安(株安、ドル安、債券安)の懸念が兆す。NYダウは5月19日に、ナスダックは21日に高値を打って反転。調整に転じてからともに間がなく、月末近くまで調整は続く可能性がある。

◆ただ、為替(ドル・円)は5月12日に148.65円をつけたあと、直近22日の142.82円までドル安(円高)基調にあるが、日足チャートは12日から9本を数えて25日移動平均線に差し掛かった。日足13本目は28日となり、為替もそろそろ「反転を探る段階」だろう。

◆日経平均株価は75日線(22日時点3万6893円)に差し掛かり、25日線(同3万6262円)や3月SQ値(先物の最終清算値3万6483円)、4月7日安値から5月13日高値までの上げ幅の3分の1押し(3万5927円)にも近づく。

◆裁定買い残など需給が改善している日本株だ。為替が円安に反転するなら、日経平均株価は輸出ハイテク株主導で騰勢を強めてもおかしくない。日本は7月20日(見通し)に参院選を、米国は7月4日に独立記念日を控えて、どちらも政治的に「株高」が欲しい時期となる。ここから日本株に対しては「押し目買いも一策」とみる。

(5月22日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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