話題株ピックアップ【夕刊】(2):バンナムHD、神鋼商、KPPGHD

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■バンナムHD <7832>  4,745円   +120 円 (+2.6%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が続伸。傘下のバンダイナムコエンターテインメントがこの日、米エンターテインメント企業のA24と「ELDEN RING」の映画化プロジェクトを始動したと発表しており、好材料視された。「ELDEN RING」は、世界累計出荷本数3000万本を達成したアクションRPGで、映画化にあたっては脚本/監督として映画「エクス・マキナ」や「シビル・ウォー アメリカ最後の日」などを手がけたアレックス・ガーランド氏を迎えて製作する。なお、「ELDEN RING」の開発と国内販売を行うフロム・ソフトウェアを子会社に持つKADOKAWA<9468>も大幅反発している。

■神鋼商事 <8075>  1,948円   +27 円 (+1.4%)  本日終値
 神鋼商事<8075>は後場強含みで推移。23日午後1時、政策保有株式の縮減方針に関する発表を行い、これを好感した買いを誘ったようだ。27年3月期までに純資産に対する政策保有株式の割合を15%以下(25年3月末時点で18.3%)に低下させ、将来的には10%以下とする方針。縮減で得た資金は成長投資などに活用する。

■KPPGHD <9274>  690円   +9 円 (+1.3%)  本日終値
 KPPグループホールディングス<9274>は堅調。22日取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。事業領域の拡大や事業ポートフォリオの転換、グローバルシナジーの追求などを図り、最終年度に営業利益200億円(25年3月期実績は約135億円)を目指す。株主還元については連結配当性向30%をメドとし、DOE3.0%を下限とする方針を掲げた。これが評価されている。

■フルマルHD <7128>  2,231円   +24 円 (+1.1%)  本日終値
 フルサト・マルカホールディングス<7128>がしっかり。22日の取引終了後、米国のグループ会社が、AIを活用した次世代ロボット制御技術の開発などを手掛けるEUREKA ROBOTICSの米国子会社との間で、EUREKA社製品に関する北米地域を対象とした販売店契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。自動車や医療機器、航空宇宙などの業界に提供し、生産効率化に向けた需要に応じていく。

■ライフコーポレーション <8194>  2,061円   +16 円 (+0.8%)  本日終値
 ライフコーポレーション<8194>が反発。22日の取引終了後、自社株840万株(発行済み株数の8.49%)を5月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は9050万1600株となる。

■メタプラネット <3350>  816円   -267 円 (-24.7%) 一時ストップ安   本日終値
 メタプラネット<3350>とリミックスポイント<3825>がストップ安に売られた。ビットコイン価格が過去最高値を更新したことを背景に、暗号資産への投資を行う両社の株価はともにストップ高の水準へ急騰劇をみせた。その後もビットコイン価格自体は高値圏を維持しているものの、両社株には目先の利益を確定する目的の売りが膨らむ格好となり、下げに拍車が掛かったようだ。暗号資産関連銘柄ではgumi<3903>やGFA<8783>、セレス<3696>、フィスコ<3807>なども大幅安となっている。

■内海造船 <7018>  5,430円   +600 円 (+12.4%) 一時ストップ高   本日終値
 内海造船<7018>が一時ストップ高に買われた。読売新聞オンラインが23日、「政府が、国内で縮小が続く造船業の再生に乗り出すことがわかった」と報じた。造船ドックの建設や整備を支援するほか、海外展開を後押しし、日米両国で造船再生ファンドの設立も検討するという。内海造に対しては政策による業績押し上げ効果への思惑が広がり、買いが集まったようだ。造船関連では、名村造船所<7014>やジャパンエンジンコーポレーション<6016>も高い。

■イード <6038>  950円   +94 円 (+11.0%)  本日終値
 イード<6038>は大幅高で年初来高値を更新。22日取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表した。会社創立25周年記念として今年のみ実施予定の株主優待について、来年以降も継続するとした。今年分の記念優待と同じく、6月末を基準日に500株以上を保有する株主が対象。継続保有期間の条件を設け、保有期間に応じてQUOカード1万円分または1万5000円分を贈呈する。これを好感した買いが入った。

■バロック <3548>  785円   +74 円 (+10.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 バロックジャパンリミテッド<3548>が急動意。同社は若年女性層を対象としたアパレルや服飾雑貨を展開しているが、26年2月期は製品値上げ効果を背景に営業利益の急回復が見込まれている。22日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表、毎年8月末と2月末時点の株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて年間4000~5万2000円相当の株主優待券を贈呈するというもので、従来は4000~8000円相当であったことから、実質大幅な還元強化策となる。新たな優待制度では500株以上と1000株以上保有する株主に対して優待券の金額を大幅に引き上げるが、特に3年以上の長期保有を促す内容となっている。この優待制度拡充を好感する形で投資資金を呼び込む格好となった。

■ステラファーマ <4888>  361円   +31 円 (+9.4%)  本日終値
 ステラファーマ<4888>が大幅高で4日ぶりに反発。この日の午前中に、医師主導治験として実施された再発高悪性度髄膜腫を対象としたBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の第2相ランダム化比較試験において、主要評価項目で統計的有意差を達成したと発表したことが好感された。同試験はホウ素薬剤として開発中のボロファラン(開発コードSPM-011)を使用して、加速器を用いたBNCTを試験治療群とし、主治医が選択する最善の治療を比較対照群として有効性と安全性を評価する世界初のランダム化比較試験。なお解析結果は、5月30日から6月3日まで、米・シカゴ及びバーチャル形式で開催される米国臨床腫瘍学会年次総会で発表される予定という。

株探ニュース

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