外為サマリー:ドル買い続かず一時143円30銭台に伸び悩む
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23日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=143円43銭前後と前日の午後5時時点に比べて40銭程度のドル高・円安となっている。 22日に発表された5月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値が改善したほか、前週分の米新規失業保険申請件数が前の週から減少し、米国の景気と雇用の底堅さが示されたことを手掛かりに朝方には144円00銭台までドル高・円安が進む場面があった。ただ、米連邦議会下院が22日にトランプ減税の延長を含む大型法案を可決しており、米財政悪化の懸念が依然としてくすぶっているとあってドル買いは続かず。また、総務省が朝方発表した4月の消費者物価指数(CPI)で、生鮮食品を除く総合の伸びが2カ月連続で拡大したことから日銀の追加利上げが意識されやすい面もあった。ドル円相場は仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)を通過すると上値が重くなり、午後1時30分すぎには一時143円36銭まで上げ幅を縮小。その後は持ち直す動きとなったが、赤沢亮正経済再生担当相が3回目の関税交渉のため23~25日の日程で訪米することから積極的には動きにくいといった様子だった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1321ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0001ドル程度のユーロ高・ドル安とほぼ横ばい。対円では1ユーロ=162円36銭前後と同40銭強のユーロ高・円安で推移している。 出所:MINKABU PRESS