明日の為替相場見通し=米財政悪化を懸念したドル売り続くか
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米財政悪化の懸念がくすぶり続ければ軟調な展開を余儀なくされるだろう。予想レンジは1ドル=142円50銭~143円50銭。 トランプ米政権の減税政策が米財政収支を悪化させるとの見方が広がるなか、21日の米市場では株安・債券安・ドル安と米資産離れの様相を強めた。トランプ米大統領は21日に税制改革法案について共和党の保守強硬派議員らと会談したが、同法案の数兆ドル規模のコストを巡る議員の反対は根強く、解消には至らなかったことが伝えられている。今晩の米株式相場が続落し、米長期金利が一段と上昇するようならドル売りが優勢となりそうだ。 なお、今晩に発表される主な経済指標は、5月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値、前週分の米新規失業保険申請件数、4月の米中古住宅販売件数など。また、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の講演が予定されている。 出所:MINKABU PRESS