話題株ピックアップ【夕刊】(2):アース製薬、三菱倉、西松屋チェ

話題株ピックアップ【夕刊】(2):アース製薬、三菱倉、西松屋チェ

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材料

■アース製薬 <4985>  4,990円   +140 円 (+2.9%)  本日終値
 アース製薬<4985>が反発した。大阪・関西万博において、大量の虫が発生した問題で、大阪府の吉村洋文知事は21日の記者会見で、大阪府としてアース製薬に協力を要請したことを明らかにした。これを受け万博関連での需要による収益貢献を期待した買いが入ったようだ。万博会場では「ユスリカ」が大量に発生し、SNSを通じて画像が拡散。気温上昇に伴って昆虫の大量発生が更に増え、来場客数に悪影響をもたらす懸念が広がっていた。

■三菱倉庫 <9301>  1,118円   +25.5 円 (+2.3%)  本日終値
 三菱倉庫<9301>が5連騰。同社は22日、タイの不動産ディベロッパーとの共同出資により、バンコク近郊での物流施設の開発事業に進出すると発表。同社にとって初の海外不動産開発案件といい、材料視されたようだ。開発地はスワンナプーム国際空港の東に位置し、サムットプラカーン県のバンナーエリアにおいて延べ床面積約2万5000平方メートルの物流施設を建設する。総事業費は約30億円で、合弁会社に対する三菱倉の出資比率は49%。2026年12月の完成を予定する。

■西松屋チェーン <7545>  2,148円   +39 円 (+1.9%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が4日ぶりに反発。21日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比0.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、全店売上高は同3.0%増と増収を維持したことが好材料視された。期間を通じて春物衣料の売上高が好調に推移したほか、気温の上昇に伴い夏物衣料の売上高も伸長した。なお、今期は5月度までに10店舗を出店している。

■マツキヨココ <3088>  2,937円   +48.5 円 (+1.7%)  本日終値
 マツキヨココカラ&カンパニー<3088>や共立メンテナンス<9616>が堅調推移。日本政府観光局が21日に発表した4月の訪日外客数(推計)は前年同月比で28.5%増加の390万8900人となり、単月で過去最高を更新した。インバウンド需要の恩恵を受けるとみられる関連銘柄の一角にはサポート要因となったようだ。桜が見ごろの時期となり、訪日需要が高まった。今年のイースターは4月20日で、キリスト教徒の多い欧米やオーストラリア、アジアの一部ではイースター休暇にあわせた海外旅行需要が増加した。ワシントンホテル<4691>や寿スピリッツ<2222>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>もしっかり。

■岩塚製菓 <2221>  2,964円   +13 円 (+0.4%)  本日終値
 岩塚製菓<2221>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.44%にあたる15万株または4億4265万円を上限に、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これが材料視されたようだ。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、22日付で12万9600株の取得を完了している。

■キユーピー <2809>  3,219円   +11 円 (+0.3%)  本日終値
 キユーピー<2809>はしっかり。21日取引終了後、米国で2カ所目の生産拠点となるテネシー工場で調味料の生産を開始すると発表した。現地時間20日に開所式を行った。拡大する需要に対応するとともに、米国を中心に更なる市場の開拓とブランド浸透を目指す。

■京成電鉄 <9009>  1,365.5円   -166.5 円 (-10.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 京成電鉄<9009>は大幅安で5日続落。21日取引終了後、これまで未定としていた26年3月期連結業績予想について売上高を前期比3.8%増の3316億円、営業利益を同13.6%減の311億円と発表。最高益だった前期から一転減益となる見通し。同じく未定としていた配当予想は18円とし、前期(株式分割考慮ベースで21円)から実質減配とした。これが嫌気された。あわせて、2030年度を目標年次とする長期経営計画の第2ステップとして、27年度(28年3月期)を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表した。最終年度に売上高3750億円、営業利益380億円を目指す。株主還元については連結配当性向30%以上とする目標を掲げた。

■日本光電 <6849>  1,662円   -170.5 円 (-9.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 日本光電<6849>は大幅反落。米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが21日付で関東財務局に提出した変更報告書で、共同保有分を含む日本光電株の保有割合が5.01%から3.85%へ減少したことが判明した。これが売り材料視されたもよう。保有目的は「純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は5月14日。

■アドバンテスト <6857>  6,784円   -226 円 (-3.2%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が売り優勢となった。4月末から5月中旬にかけて半導体セクターの主力銘柄は急速な戻り相場を演じたが、その後はショートカバーが一巡したことからいったん調整局面に入っている。ただ、下値では買い向かう動きも観測され、当面はどこで押し目買いが優勢となるか、日柄や株価水準を巡る思惑が錯綜する状況となっている。前日の米国株市場では半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日続落と下値を探っており、東京市場でも同関連株は総じて買いが手控えられている。一方、業績面では決算発表シーズンを通過し過度な不安心理が後退している。

■三井E&S <7003>  2,154円   -24 円 (-1.1%)  本日終値
 三井E&S<7003>が後場に入って下げ渋った。同社はきょう午後2時ごろ、27年度までを対象とした「三井E&S Rolling Vision 2025」を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業利益目標を280億円(25年3月期実績は231億3000万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。28年3月期の連結売上高は3800億円(同3151億1200万円)に設定。デジタルトランスフォーメーション(DX)技術を活用した保守・メンテナンスビジネス強化や、グリーントランスフォーメーション(GX)戦略に基づいたエンジン及び周辺機器ビジネスの拡大などを掲げている。

株探ニュース

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