話題株ピックアップ【昼刊】:テラドローン、みずほFG、トピー

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■Terra Drone <278A>  6,600円   +510 円 (+8.4%)  11:30現在
 Terra Drone<278A>が急反発している。20日の取引終了後、三井物産<8031>と米国における合弁会社設立の検討に関する覚書(MOU)を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。米州におけるドローン及び空飛ぶクルマを活用した次世代エアモビリティ分野において、両社の強みを生かした共同事業の展開を検討するとしており、テラドローンが過半数を超える出資を行うことを基本に米国に拠点を設けるという。なお、同件による26年1月期業績への影響は軽微としている。

■みずほFG <8411>  3,949円   +162 円 (+4.3%)  11:30現在
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が一時5%を超す上昇となった。20日の取引時間中に政策保有株式の売却加速に向けた方針を公表し、株価に上昇圧力が掛かった。更に20日の米国市場で長期金利が再び上昇し、内外金利の先高観が再び台頭。利ザヤ改善の期待が膨らむなかで、みずほFGに対して買い向かう姿勢が継続したようだ。地方銀行もROE(自己資本利益率)向上に向けた取り組みを強化するとの思惑から、銀行株全般が堅調に推移している。東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップ。栃木銀行<8550>や京葉銀行<8544>が高く、しずおかフィナンシャルグループ<5831>や池田泉州ホールディングス<8714>が堅調に推移している。

■トピー工業 <7231>  2,274円   +75 円 (+3.4%)  11:30現在
 トピー工業<7231>が大幅高で3日続伸している。20日の取引終了後、28年3月期に営業利益130億円(25年3月期53億円)、ROE6%以上(同4.6%)を目指す中期経営計画を発表しており、好材料視されている。既存事業の基盤強化のため、構造改革による収益力向上を目指す一方、将来に向けてコアコンピタンス(強み)を生かした成長事業の種まきを進めることを基本方針に掲げている。

■三菱重工業 <7011>  2,986.5円   +66.5 円 (+2.3%)  11:30現在
 三菱重工業<7011>が断トツの売買代金をこなし5日続伸しているほか、川崎重工業<7012>も売買代金2位にランクインするなか高い。また、IHI<7013>は一時600円を超える上昇で1万3300円台に買われ年初来高値更新と物色人気が際立っている。米国ではトランプ米大統領が敵国の攻撃から防衛するシステム「ゴールデンドーム」計画に3年間で1750億ドルを投入する計画を発表しており、軍事通信大手のL3ハリスや軍用機を製造するロッキード・マーチンなどが時間外で買われている。また、中東情勢もキナ臭さが漂っており、一部メディアが「イスラエルがイランの核施設攻撃を計画している」と伝えたことで改めて地政学リスクの高まりが意識される状況となった。これを受け、東京市場でも“防衛三羽烏”といわれる三菱重、川重、IHIをはじめ防衛関連株に投資資金が誘導されている。

■INPEX <1605>  1,919円   +40.5 円 (+2.2%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。イスラエルがイラン核施設への攻撃を準備しているとの一部報道を受けて、この日の時間外取引でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月限が一時64ドル台まで上昇した。これを受け、石油関連株は買い先行の動きとなっている。

■博報堂DY <2433>  1,133円   +17 円 (+1.5%)  11:30現在
 博報堂DYホールディングス<2433>は堅調。日本経済新聞電子版がこの日、「2026年サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会の放映権を扱う日本国内の代理店として、国際サッカー連盟(FIFA)が博報堂と独占交渉していることが分かった」と報じた。FIFA幹部の話として伝えた。これを材料視する向きもあるようだ。

■平田機工 <6258>  1,852円   +17 円 (+0.9%)  11:30現在
 平田機工<6258>が続伸している。20日の取引終了後、北米の顧客から内燃系自動車のエンジン組み立て設備の大型受注を獲得したと発表しており、好材料視されている。今回の受注は過去に受注した同シリーズの2ライン目で、受注金額は約100億円。工事の進捗に応じて順次売り上げを計上するとしており、26年3月期及び27年3月期以降の業績に寄与するとしている。

■タムロン <7740>  3,360円   +20 円 (+0.6%)  11:30現在
 タムロン<7740>が反発している。20日の取引終了後、自社株330万株(発行済み株数の7.17%)を5月30日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は4270万株となる。

■東京海上 <8766>  5,644円   -156 円 (-2.7%)  11:30現在
 東京海上ホールディングス<8766>が3日続落している。20日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、最終利益を9300億円(前期比11.9%減)と2ケタ減益予想としたことが嫌気されている。前期は政策株式売却益が計画を上回ったものの、その反動から今期は政策株式売却益の減少を見込む。なお、年間配当予想は前期比38円増の210円を予定している。25年3月期の最終利益は1兆552億円(前の期比51.7%増)だった。政策株式の売却加速に伴い有価証券売却益が増加したことに加え、海外子会社において、好調な保険引受や円安の影響で正味収入保険料が増収した。あわせて上限を7000万株(発行済み株数の3.64%)、または1100億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月21日から10月31日までで、機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■イルグルム <3690>  584円   +46 円 (+8.6%)  11:30現在
 イルグルム<3690>が反発している。20日の取引終了後、東京証券取引所スタンダード市場への市場変更申請を行ったと発表したことが好材料視されている。長期的かつ安定的な資金調達環境を確保するとともに、社会的信用や知名度の向上、優秀な人財の確保と従業員のモラル向上などにより経営基盤を一層充実させることが目的という。なお、現時点では変更申請日や承認日は未定であるほか、東証の承認を受けられない場合もあるとしている。また、SNSマーケティングを行う子会社トピカが、「TikTok Shop」の日本国内での正式提供開始を見据えて、成果連動型を主軸とする「成果連動型動画制作サービス」の提供を開始したと発表した。「TikTok Shop」はTikTokアプリ内で、ユーザーがショート動画やライブ配信を視聴しながら、そのまま商品を購入できるEC機能で、トピカはショート動画の企画・制作から、ユーザー導線設計・販売戦略構築までを一気通貫で支援するとともに、「基本制作費+成果報酬」によるハイブリッド型報酬モデルを採用し、初期費用を抑えながらも、動画施策によって実際に生まれた売上成果に連動して報酬が発生する設計により、リスクを抑えつつ実効性の高いプロモーション展開を可能にする。

■ABEJA <5574>  3,090円   +215 円 (+7.5%)  11:30現在
 ABEJA<5574>が3連騰している。20日の取引終了後、JAXA(宇宙航空研究開発機構)から委託を受けて、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟内に搭載された自律飛行型カメラロボットの最新モデルInternal Ball Camera2(以下Int-Ball2)において、音声で操作できる音声認識システムを構築したと発表しており、これを好感した買いが入っている。現在使用されているInt-Ball2は、地上からの通信を用いた遠隔操作を想定して設計されているが、JAXAでは通信の途絶や遅延による影響を受けずに作業効率を向上させるため、宇宙船内のエッジデバイスで宇宙飛行士自らがハンズフリーで操作できるシステムの構築を検討。ABEJAではJAXAから委託を受け、文字起こしやリアル対話、タスク抽出などの技術を組み合わせ、宇宙船内のシミュレーションの環境下で宇宙飛行士がハンズフリーで即時にInt-Ball2を移動させられることを目的とした、精度の高い音声認識システムを構築したという。

■キャンバス <4575>  1,311円   +76 円 (+6.2%)  11:30現在
 キャンバス<4575>が4連騰で連日の年初来高値更新と気を吐いている。独自の薬剤スクリーニング手法などを駆使して抗がん剤を開発する創薬ベンチャー。業績面は苦戦が続いており、継続疑義注記銘柄でもあるが、株価は流動性に富みボラティリティが高いことで、個人投資家など短期筋の注目度が高い。ここグロース市場を中心とするバイオ関連セクターに投機性の強い資金が流入しており、同社株にも物色の矛先が向いている。株式需給面では1300円近辺の累積売買代金が厚く、仮にここをブレークすれば一段と上値追いに弾みがつく可能性もある。

■フーバーブレイン <3927>  790円   +40 円 (+5.3%)  11:30現在
 フーバーブレイン<3927>が急動意。中小企業を主要顧客に情報セキュリティー対策支援を展開するが、マルウェアなどの感染プログラムは対策の遅れている中小企業をターゲットとした攻撃も頻繁化していることで、同社のセキュリティー支援ビジネスの伸びしろは大きい。業績は目覚ましい伸びを示しており、25年3月期は営業利益が前の期比8.5倍の1億8700万円、26年3月期も前期比36%増の2億5500万円と急成長が続く見通し。テクニカル的にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、週明け19日に上ヒゲでつけた年初来高値825円払拭から新値圏突入が視野に入っている。

■イチケン <1847>  3,130円   +150 円 (+5.0%)  11:30現在
 イチケン<1847>が急伸。3000円の大台に乗せ、1996年以来の高値圏に浮上した。20日の取引終了後、パチンコホール大手のマルハン(京都市上京区)がイチケンに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。協業関係の強化と双方の利益拡大を目的とし、イチケンの上場は維持される予定。買付価格は1株3500円で、イチケンの株価はこれにサヤ寄せする動きとなった。買付予定数の下限は設定せず、上限は56万800株とする。マルハンの所有割合は従来の32.27%から最大で40.00%に高まる見通し。買付期間は21日から6月24日。イチケンはマルハンによるTOBに対し賛同の意見を表明しつつ、TOBへの応募に関しては株主の判断に委ねるとしている。

■ヒラノテクシード <6245>  1,484円   +52 円 (+3.6%)  11:30現在
 ヒラノテクシード<6245>は高い。光通信<9435>のグループ会社が20日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ヒラノテク株の保有割合が5.03%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は5月13日。

 グローバルウェイ <3936>  187円   +50 円 (+36.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 グローバルウェイ<3936>はストップ高カイ気配。クラウド開発事業のほか、ハイクラス人材の転職情報プラットフォームなどの運営を行っている。20日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業損益が2億6100万円の赤字となったが、これについては織り込み済みだった。続く26年3月期は同損益が1億4200万円の黒字予想と黒字転換を果たす見込みで、株価を強く刺激する格好となった。前週から既に動意含みだったが、株価が100円台と低位に位置し流動性にも富んでいることから、個人投資家など短期値幅取りを狙った資金の流入が加速している。

●ストップ高銘柄
 ボルテージ <3639>  324円   +80 円 (+32.8%) ストップ高   11:30現在
 シダー <2435>  346円   +80 円 (+30.1%) ストップ高   11:30現在
 メタプラネット <3350>  933円   +150 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イオレ <2334>  1,030円   +150 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ビート <9399>  478円   -100 円 (-17.3%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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