話題株ピックアップ【夕刊】(2):アドテスト、第一興商、IGポート

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■アドバンテスト <6857>  7,275円   +209 円 (+3.0%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置の主力銘柄は強弱観対立のなかも買いが先行する展開。前日の米国株市場ではAI用半導体大手のエヌビディアが小幅ながら続伸したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続落と、ここ最近急伸した反動から上値が重くなっている。東京市場でも同様で、国内の半導体工場で建設が完了しても本格操業に至らないケースが増えているとの一部報道も影響してか、同関連株は目先上昇一服感も出ている。一方、今回の半導体セクターの底入れ急反騰にうまく乗れなかった投資家は多いとみられ、出遅れた向きの押し目に買い向かう動きは健在で、きょうはやや強気優勢に傾いている。

■第一興商 <7458>  1,572円   +26.5 円 (+1.7%)  本日終値
 第一興商<7458>が反発。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を118万株(発行済み株数の1.13%)、または20億円としており、取得期間は5月20日から8月31日まで。資本効率の向上と株主還元が目的という。

■IGポート <3791>  1,911円   +31 円 (+1.7%)  本日終値
 IGポート<3791>が3日続伸。19日の取引終了後、「少年ジャンプ+」読み切りアニメ化プロジェクトにおけるアニメーションの制作を決定したと発表しており、好材料視された。同プロジェクトは、集英社(東京都千代田区)が運営するマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」の創刊10周年企画として、IGポート子会社のプロダクション・アイジー及びウィットスタジオが読み切りマンガからそれぞれ1作品ずつアニメ化するもの。有望な漫画家が描いた読み切りマンガを、既存の枠組みにとらわれない形でアニメスタジオが主体的に映像化していく挑戦であり、どの作品が制作されるか及び作品の展開時期など詳細は「少年ジャンプ+」内または、「少年ジャンプ+」10周年公式サイトで明らかにするとしている。

■UBE <4208>  2,223円   +30.5 円 (+1.4%)  本日終値
 UBE<4208>は3日続伸。この日午前9時30分ごろ、連結子会社UBEマシナリーが東京証券取引所への新規上場に向けて準備を開始すると発表した。UBEマシナリーはUBE(旧宇部興産)から1999年に分社化。現在ではグローバルな事業体制を構築し、ダイカストマシンや射出成形機、産業機械などを手掛ける。これが材料視された。あわせて、31年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高5500億円(25年3月期実績は約4868億円)、営業利益600億円(同180億円)とする目標を掲げた。株主還元については安定配当を基本方針とし、DOE(株主資本配当率)を2.5%以上に設定。中計の進捗状況を見極めたうえで後半3カ年にはDOEの更なる引き上げを目指すという。

■プレミアムW <2588>  2,866円   +30 円 (+1.1%)  本日終値
 プレミアムウォーターホールディングス<2588>はしっかり。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を16万6700株(発行済み株数の0.56%)、または5億円としており、取得期間は5月20日から12月30日まで。株主還元策の充実及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するために取得するとしている。

■アシックス <7936>  3,253円   +30 円 (+0.9%)  本日終値
 アシックス<7936>がしっかり。岩井コスモ証券は19日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を4400円から4500円に引き上げた。第1四半期(1~3月)の連結営業利益は前年同期比31.6%増の445億1100万円と過去最高を更新。主力のパフォーマンスランニング(ランニングシューズ)が2ケタ増収、スポーツスタイル(スニーカー)とオニツカタイガーは引き続き50%増の大幅増収となった。25年12月期の同利益は1200億円(前期比19.9%増)が予想されているが、同証券では米関税政策の影響があっても上振れの可能性が高いとみており1250億円への増額修正を予想している。

■物語コーポレーション <3097>  3,445円   -155 円 (-4.3%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が続落。19日の取引終了後に発表した株主優待制度の一部変更が嫌気された。現行制度では毎年6月末時点及び12月末時点の株主を対象に3500円相当(年7000円相当)の優待カードを進呈していたが、変更後は毎年6月末時点及び12月末時点で半年以上継続保有する株主が対象となる。なお、25年12月末時点の株主から変更される。

■東京通信グループ <7359>  363円   +65 円 (+21.8%) 一時ストップ高   本日終値
 東京通信グループ<7359>が後場急騰。正午ごろに、株主優待制度を導入すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年6月末日及び12月末日時点で2500株以上を1年以上継続して保有(25年6月末日時点を初回として3回以上連続保有)する株主を対象に、デジタルギフト1万5000円分(年3万円分)を進呈する。

■売れるG <9235>  1,261円   +221 円 (+21.3%)  本日終値
 売れるネット広告社グループ<9235>は大幅反発。19日取引終了後、子会社の売れるネット広告社がAEO(AI Engine Optimization)最適化支援サービス「売れるAI最適化for ChatGPT ショッピング」をリリースしたと発表した。同サービスは、AIに選ばれなければ売れないという新時代のEC競争において、AIエージェントが商品の選定と購入を担う未来に完全対応したという。これが材料視されたようだ。

■Jテック・C <3446>  1,220円   +132 円 (+12.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ジェイテックコーポレーション<3446>が急反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「政府は次世代のクリーンエネルギーとして各国が開発を競っている核融合発電について2030年代に実証する方針だ」と報じられており、レーザー核融合ベンチャーのEX-Fusion(大阪府吹田市)と技術提携する同社に関連銘柄物色の動きが入ったようだ。また、核融合炉に必要とされる要素試験装置を手掛ける助川電気工業<7711>やレーザー核融合発電向けにレーザー発振媒体としてのセラミックスを手掛ける神島化学工業<4026>、核融合発電向け高温超電導線材を手掛けるフジクラ<5803>なども買われた。

株探ニュース

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