話題株ピックアップ【夕刊】(1):第一三共、池田泉州HD、HUグループ

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■第一三共 <4568>  3,698円   +244 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 第一三共<4568>が大幅続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「主力抗がん剤『エンハーツ』を改良する。点滴を不要にし、1回90分程度かかる投与を数分で済むようにして患者の負担を減らす」と報じられており、改良によりグローバル主力品の一つである同剤の売り上げ向上につながるとの期待感から買われたようだ。記事によると、抗がん剤などバイオ医薬品を従来より使いやすくする技術に強みを持つ韓国のアルテオジェンと共同開発契約を結び改良に取り組むという。エンハーツは全世界で6500億円強(25年3月期)を売り上げており、投与時間が短縮され患者負担が抑えられれば使用機会の拡大につながり更なる売り上げ増加への思惑が強まっているようだ。

■池田泉州HD <8714>  544円   +23 円 (+4.4%)  本日終値
 池田泉州ホールディングス<8714>が続伸。地銀を主な投資対象とするありあけキャピタル(東京都中央区)による池田泉州HD株式の保有割合が新たに5%を超えたことが16日の取引終了後に明らかになり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は5.17%となっている。報告義務発生日は9日。保有目的の項目には「純投資」に加え「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と記載している。

■HUグループ <4544>  3,071円   +129 円 (+4.4%)  本日終値
 H.U.グループホールディングス<4544>が連日で年初来高値を更新した。同社は米国時間16日、傘下の富士レビオ・ホールディングスがアルツハイマー型認知症向けの検査薬について米食品医薬品局(FDA)より承認を取得したと発表。血液用体外診断用医薬品として初めて承認されたとしており、材料視されたようだ。全自動化学発光酵素免疫測定システムで使用する検査試薬で、準備が整い次第、販売を開始する予定としている。検体採取時の被験者への侵襲性の低減につながるため、検査の機会をより広く提供できるようになるとしている。

■ワークマン <7564>  5,050円   +210 円 (+4.3%)  本日終値
 ワークマン<7564>が5連騰。5000円台に乗せて連日で年初来高値を更新した。SMBC日興証券が前週末16日、ワークマンの投資評価を「2」から最上位の「1」に引き上げた。目標株価は5800円と、従来の4300円から増額修正している。中期ビジョンが打ち出されたことで、不透明感が強かった中長期の戦略が明確になり、投資妙味が高まったと指摘。既存店売上高の好調ぶりや円高の進行が確認されれば、評価が一段と高まるとみる。同証券はワークマンの27年3月期営業利益予想について、276億円から302億円に見直した。

■GENDA <9166>  1,006円   +35 円 (+3.6%)  本日終値
 GENDA<9166>が急反発した。前週末16日、グループ企業のGENDA Europeが英ロンドンに「GiGO」ブランドでゲームコーナーを2拠点開設したと発表した。13日に海外募集による新株発行を発表し、株式の需給悪化を警戒した売りに押されていたが、今回の発表を手掛かりに買いが入ったようだ。欧米諸国への「GiGOブランド」の出店は今回が初となるという。

■三菱重工業 <7011>  2,916円   +86 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が3日続伸。この日、環境に配慮した次世代新交通システムの新ブランド「Prismo(プリズモ)」を開発し市場に投入したと発表しており、好材料視された。「Prismo」は、同社が新たに開発したエネルギーマネジメントシステムを初採用し、駅での急速充電と走行中の回生蓄電を融合させることでエネルギー効率を高めたのが特徴。これにより、駅間の架線をなくし(架線レス化)、シンプルなシステムを実現。全自動無人運転の世界を次のステージへ導くとしている。また、製造はCO2排出量を97.5%削減した広島県三原市の工場で行うことで、製造・建設時のCO2排出量を従来に比べて約40%以上削減したという。

■東映アニメーション <4816>  3,375円   +80 円 (+2.4%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>が続伸。前週末16日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高880億円(前期比12.7%減)、営業利益260億円(同19.8%減)、純利益191億円(同19.1%減)と2ケタ減収減益を見込むとしたが、アク抜け感から買われたようだ。国内外ともに好調な事業環境である点は変わらないとしながらも、前期好調だった大型劇場作品の配信権販売や、新作家庭用ゲームの反動減などが響く見通し。なお、25年3月期決算は、売上高1008億3600万円(前の期比13.7%増)、営業利益324億3200万円(同38.8%増)、純利益236億2300万円(同25.7%増)だった。

■ユニプレス <5949>  991円   +18 円 (+1.9%)  本日終値
 ユニプレス<5949>は底堅く推移。前週末16日取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高2700億円(25年3月期実績は約3300億円)、営業利益165億円(同約122億円)とする目標を示した。株主還元については、配当は引き続きDOEを指標とし、当面2%超、中期的に3%を目指す。また、適切な自己資本の水準を維持しつつ自己株式取得を機動的に実施するとした。

■UBE <4208>  2,192.5円   +39 円 (+1.8%)  本日終値
 UBE<4208>が続伸。同社が三菱マテリアル<5711>と折半出資するUBE三菱セメント(東京都千代田区)が16日、東京証券取引所への株式上場の準備を開始すると発表したことが好材料視された。UBE三菱セメントは、22年に両株主のセメント事業及びその関連事業などを承継して営業を開始し、川上から川下にかけての生産体制の最適化や販売・物流体制の再構築など、バリューチェーン全体の効率化とシナジー効果の最大化による事業基盤の更なる強化を行ってきた。株式の上場は、機動的な資金調達の実現と企業のプレゼンス強化を図るのが狙いで、上場すれば将来的にUBEの企業価値向上に寄与するとの思惑から買われているようだ。

■吉野家ホールディングス <9861>  3,164円   +48 円 (+1.5%)  本日終値
 吉野家ホールディングス<9861>が3日続伸。この日、30年2月期に売上高3000億円(25年2月期2049億8300万円)、営業利益150億円(同73億600万円)を目指す中期経営計画を発表しており、好材料視された。「変身」と「成長」をテーマに既存事業の変革を促すほか、第3の事業ドメインとしてラーメン事業に注力する方針で、中計最終年度までに店舗数を500店舗、売上高を400億円に引き上げ、ラーメン提供食数世界ナンバーワンを目指すとしている。

株探ニュース

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