外為サマリー:145円10銭台で推移、米格下げ影響を注視
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19日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=145円18銭前後と前週末の午後5時時点に比べて10銭弱のドル安・円高となっている。 米格付け会社のムーディーズ・レーティングスが前週末16日、米国債の長期信用格付けを引き下げたと発表した。これを受けてドル売り・円買いの流れとなり、19日の東京時間では午前中に一時1ドル=144円80銭台まで下落した。国内輸出企業によるドル売り観測も出た。時間外取引で米長期金利が上昇(債券価格は下落)するなか、欧州時間以降のドル売りを警戒する向きもある。もっとも午前中のドル売り・円買いが一巡した後は、小動きとなった。日米財務相会談が今週中にも行われる可能性があり、その内容にも注目が集まるなかにあって、持ち高調整目的の売買が主体の展開となった。日銀の内田真一総裁がこの日、参院予算委員会に出席したが、発言自体は従来の内容を踏襲したものとの受け止めが多く、市場の反応は限定的なものとなった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1185ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0022ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=162円38銭前後と同40銭程度のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS