話題株ピックアップ【昼刊】:第一三共、池田泉州HD、GENDA
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■第一三共 <4568> 3,709円 +255 円 (+7.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 第一三共<4568>が大幅続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「主力抗がん剤『エンハーツ』を改良する。点滴を不要にし、1回90分程度かかる投与を数分で済むようにして患者の負担を減らす」と報じられており、改良によりグローバル主力品の一つである同剤の売り上げ向上につながるとの期待感から買われているようだ。記事によると、抗がん剤などバイオ医薬品を従来より使いやすくする技術に強みを持つ韓国のアルテオジェンと共同開発契約を結び改良に取り組むという。エンハーツは全世界で6500億円強(25年3月期)を売り上げており、投与時間が短縮され患者負担が抑えられれば使用機会の拡大につながり更なる売り上げ増加への思惑が強まっているようだ。 ■池田泉州HD <8714> 549円 +28 円 (+5.4%) 11:30現在 池田泉州ホールディングス<8714>が続伸している。地銀を主な投資対象とするありあけキャピタル(東京都中央区)による池田泉州HD株式の保有割合が新たに5%を超えたことが16日の取引終了後に明らかになり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は5.17%となっている。報告義務発生日は9日。保有目的の項目には「純投資」に加え「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と記載している。 ■GENDA <9166> 1,012円 +41 円 (+4.2%) 11:30現在 GENDA<9166>が急反発した。前週末16日、グループ企業のGENDA Europeが英ロンドンに「GiGO」ブランドでゲームコーナーを2拠点開設したと発表した。13日に海外募集による新株発行を発表し、株式の需給悪化を警戒した売りに押されていたが、今回の発表を手掛かりに買いが入ったようだ。欧米諸国への「GiGOブランド」の出店は今回が初となるという。 ■東映アニメーション <4816> 3,430円 +135 円 (+4.1%) 11:30現在 東映アニメーション<4816>が続伸している。前週末16日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高880億円(前期比12.7%減)、営業利益260億円(同19.8%減)、純利益191億円(同19.1%減)と2ケタ減収減益を見込むとしたが、アク抜け感から買われているようだ。国内外ともに好調な事業環境である点は変わらないとしながらも、前期好調だった大型劇場作品の配信権販売や、新作家庭用ゲームの反動減などが響く見通し。なお、25年3月期決算は、売上高1008億3600万円(前の期比13.7%増)、営業利益324億3200万円(同38.8%増)、純利益236億2300万円(同25.7%増)だった。 ■HUグループ <4544> 3,035円 +93 円 (+3.2%) 11:30現在 H.U.グループホールディングス<4544>が連日で年初来高値を更新した。同社は米国時間16日、傘下の富士レビオ・ホールディングスがアルツハイマー型認知症向けの検査薬について米食品医薬品局(FDA)より承認を取得したと発表。血液用体外診断用医薬品として初めて承認されたとしており、材料視されたようだ。全自動化学発光酵素免疫測定システムで使用する検査試薬で、準備が整い次第、販売を開始する予定としている。検体採取時の被験者への侵襲性の低減につながるため、検査の機会をより広く提供できるようになるとしている。 ■QPS研究所 <5595> 1,680円 +38 円 (+2.3%) 11:30現在 QPS研究所<5595>が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新している。この日の寄り前、日本時間の17日午後5時17分に打ち上げられたロケット・ラボUSAのロケット「Electron(エレクトロン)」によって、小型SAR衛星「QPS-SAR10号機」が打ち上げから約50分後に軌道投入されたと発表しており、好材料視されている。同社の商用機としては6機目の打ち上げ成功となり、続く11号機は25年6月以降の打ち上げを予定している。 ■日産自動車 <7201> 363.2円 +6.1 円 (+1.7%) 11:30現在 日産自動車<7201>は続伸。読売新聞オンラインは17日早朝、「経営再建中の日産自動車が2027年度までに世界で7工場を削減する計画案の全容がわかった」と報じた。神奈川県にある主力工場の追浜工場と、子会社である日産車体<7222>の湘南工場を閉鎖する方向で調整し、海外ではメキシコなど4カ国の5工場が対象となるという。他のメディアも日産自が追浜工場と湘南工場の閉鎖を検討していると伝えている。追浜工場は日産自のマザー工場でもあり、現実のものとなれば創業の地の神奈川から生産拠点がなくなることとなる。株式市場では経営再建が加速するとの思惑を広げる方向に作用し、日産自の株価は前週末比で一時3%高となった。 ■平和不動産 <8803> 4,545円 +40 円 (+0.9%) 11:30現在 平和不動産<8803>はしっかり。前週末16日取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に分割すると発表した。26年3月期の配当予想は分割比率に合わせる形で88円(従来予想176円)に見直した。また、株式分割にあわせて優待制度の配布基準も変更した。現行100株以上としている最低保有株数を200株以上(分割考慮前で100株以上)に見直した。また、長期保有株主向け優待の配布基準について現行は300株以上だが、これを500株以上(同250株以上)とし、実質的に拡充した。 ■ユニプレス <5949> 980円 +7 円 (+0.7%) 11:30現在 ユニプレス<5949>は底堅く推移。前週末16日取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高2700億円(25年3月期実績は約3300億円)、営業利益165億円(同約122億円)とする目標を示した。株主還元については、配当は引き続きDOEを指標とし、当面2%超、中期的に3%を目指す。また、適切な自己資本の水準を維持しつつ自己株式取得を機動的に実施するとした。 ■DMP <3652> 2,191円 +400 円 (+22.3%) ストップ高 11:30現在 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>が急反発しストップ高の2191円に買われている。午前10時ごろ、最先端のAI推論と高精度リアルタイム3D測距エンジンを統合した次世代エッジAI向けSoC「Di1」を発表しており、好材料視されている。「Di1」は、DMP独自の高性能AI推論エンジンとハードウェアベースの高精度リアルタイム3D測距エンジン(ステレオビジョン)及び台湾のアイキャッチ・テクノロジー社の高性能ISP(画像信号プロセッサ)をワンチップに統合。エッジAI向けSoCとして世界で初めてFP4(4ビット精度の超軽量推論モデル)を実装し、最先端のAIモデルを効率的に実行可能としたという。なお、「Di1」は5月20日から台湾で開催される「Computex Taipei 2025」で初公開される。 ■大木ヘルス <3417> 1,062円 +119 円 (+12.6%) 11:30現在 大木ヘルスケアホールディングス<3417>は大幅高で年初来高値更新。前週末16日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.2%増の3640億円、営業利益を同11.8%増の30億9400万円と発表。営業利益は5期ぶりに最高益を更新する見通しにあり、これが好感されている。配当予想は前期比据え置きの26円とした。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比4.4%増の3494億5200万円、営業利益が同35.5%増の27億6800万円だった。個人消費の底堅さやインバウンド需要の増加が追い風となった。 ■ダイナマップ <336A> 1,233円 +138 円 (+12.6%) 11:30現在 ダイナミックマッププラットフォーム<336A>が6連騰している。この日の寄り前、ソニーグループ<6758>とMR(複合現実)技術を活用した車内エンタテインメント提供システム「MR Cruise」のコンテンツ開発に向けた共同実証を開始したと発表しており、これを好感した買いが流入している。「MR Cruise」は、MR技術により車内のモニターに映る周囲の環境を捉えた映像にさまざまなCGを重畳することで、従来は景色を見るだけであった車窓をエンタテインメント空間に変貌させ、乗員が移動自体をより楽しめるようになる体験を創出する車内サービス。今回の共同実証では、ダイナマップの高精度3次元データを活用してコンテンツ作成のためのロケーション情報基盤を作成し、その運用可能性を検証するとしている。 ■ティムス <4891> 160円 +15 円 (+10.3%) 11:30現在 ティムス<4891>が大幅反発している。前週末16日の取引終了後、提携先の中国コーセル・ファーマシューティカルズが、急性期脳梗塞(AIS)を適応症とする「TMS-007(JX10)」のORION(第2相/第3相)臨床試験における最初の被験者を登録したと発表しており、好材料視されている。急性期脳梗塞を適応症とする「TMS-007」は、ティムスが前期第2相臨床試験までの開発を行い導出した低分子化合物で、現在はコーセル社を主体として、次相臨床試験の準備が進められている。ティムスはTMS-007の日本における独占的な開発販売権と、日本を除く全世界における開発・販売に対するマイルストーン一時金及びロイヤルティーを受領する権利をコーセル社から得ているが、今回発表した同件による業績への影響は軽微としている。 ■大盛工業 <1844> 300円 +24 円 (+8.7%) 11:30現在 大盛工業<1844>は物色人気を集めている。前週末16日取引終了後に25年7月期連結業績予想の修正を発表。売上高を65億2900万円から64億500万円(前期比7.1%増)へ下方修正した一方、営業利益を4億5800万円から7億5900万円(同22.2%増)へ上方修正した。一部受注量の低下で売上高は下振れするものの、利益面では建設事業における設計変更増額に伴う工事収益の向上や工事期間の短縮、工事費の低減により完成工事総利益の大幅な上積みが見込めることなどが寄与する。営業利益は従来予想の減益から一転増益となる見通しであり、これが好感されている。 ■ジェイ・イー・ティ <6228> 854円 +51 円 (+6.4%) 11:30現在 ジェイ・イー・ティ<6228>は続伸。前週末16日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。毎年6月末に500株以上かつ1年以上保有する株主を対象に、保有株数に応じてトマピカルネクター(350あるいは700ミリリットル)を贈呈する。初回の今年分に限り保有期間の条件を適用しない。同社グループのアグリ事業に対する理解をより一層深めてもらうことなどが目的。これが買い手掛かりとなっている。 ■ピアラ <7044> 550円 +80 円 (+17.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 ピアラ<7044>がストップ高の550円でカイ気配となっている。前週末16日の取引終了後、生成AI体制をアジアで強化すると発表しており、これを好材料視した買いが流入している。ベトナムで通販事業を支援するベトナム子会社が新たに事務所を設立し、IT・制作関連業務の一部をタイで受託するオフショア拠点のタイ子会社と連携して、AIクリエイティブセンターとしての体制構築を進める。大規模なクリエイティブ量産体制の構築やAIクリエイティブセンターとしての機能強化、ベトナム子会社の人材育成と収益構造の改善などを図り、制作BPOの内製化を通じて利益率の向上やアジア拠点との連携による“日本品質×アジア拡張性”を両立する体制づくりを加速する。 ●ストップ高銘柄 ヤマノホールディングス <7571> 121円 +30 円 (+33.0%) ストップ高 11:30現在 電算 <3640> 2,368円 +400 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 コンヴァノ <6574> 3,050円 +502 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 Schoo <264A> 996円 -300 円 (-23.1%) ストップ安売り気配 11:30現在 以上、1銘柄 株探ニュース