フジHDが朝安後に一時プラス転換、今期大幅な営業減益予想も売り一巡後に押し目買い

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 フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>が朝安後に一時プラス圏に浮上した。同社は前週末16日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示。今期の売上高は前期比1.9%増の5610億円、営業利益は同86.3%減の25億円を見込む。大幅な営業減益計画を嫌気した売りが先行したものの、政策保有株の縮減策や中期的な自社株買い方針も公表し、押し目待ちの買い需要が拡大したようだ。

 今期の最終損益は100億円の黒字(前期は201億3400万円の赤字)を計画する。フジテレビにおいて広告収入が大きく落ち込む見通し。年間配当予想は前期と横ばいの50円とした。同時に改革アクションプランも公表。ガバナンス重視経営への転換やIP(知的財産)の価値最大化などに取り組む方針を示したほか、政策保有株式に関しては28年3月期までに純資産に占める割合を15%未満とする目標を掲げ、3年以内に1000億円超を売却するとした。また30年3月期までに、業績回復を前提に1000億円超の自社株買いを実施する姿勢も明らかにした。このほか、6月25日開催予定の定時株主総会に関し、アクティビストによる株主提案について反対することを決議したと発表している。

出所:MINKABU PRESS

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