話題株ピックアップ【夕刊】(1):寺崎電気、化工機、サイバー
話題株ピックアップ【夕刊】(1):寺崎電気、化工機、サイバー
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■寺崎電気産業 <6637> 2,666円 +500 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値 寺崎電気産業<6637>が大幅高。同社は15日取引終了後、25年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比14.2%増の56億1800万円で着地した。また、期末配当を従来計画比9円増額の30円とし、これにより中間配当10円とあわせた年間配当は40円(前の期は36円)となる。26年3月期通期の連結業績予想については、世界経済の先行きは不透明なものの、船舶用システム製品が総じて堅調に推移すると予測。営業利益の見通しは前期比1.5%増の57億円とし、年間配当計画は前期比3円増配の43円(中間配当20円、期末配当23円)としている。 ■三菱化工機 <6331> 1,642円 +300 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 三菱化工機<6331>はストップ高。15日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比42.7%増の845億円、営業利益を同31.7%増の75億円と発表。前期に続き営業最高益を更新する見通し。また、配当予想も80円(前期は株式分割考慮ベースで70円)と実質増配の方針を示しており、これを好感した買いが膨らんだ。なお、同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比23.9%増の592億200万円、営業利益が同29.1%増の56億9400万円だった。あわせて28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高900億円、配当性向40%などとする目標を掲げた。 ■アルファポリス <9467> 1,599円 +291 円 (+22.3%) 一時ストップ高 本日終値 アルファポリス<9467>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は15日取引終了後、26年3月期通期の単独業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比14.8%増の37億円としていることや、期末一括配当計画を前期比10円増配の24円としていることが好感されたようだ。売上高は同17.5%増の160億円となる見通し。今期の書籍の刊行点数を787点(前期比21点増)と計画しているほか、好調に推移している電子書籍の販売体制強化やアニメ化による原作書籍の販売促進効果などによる電子書籍の更なる売り上げ拡大を見込んでいる。 ■テクノプロH <6028> 4,089円 +700 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位 テクノプロ・ホールディングス<6028>はストップ高。同社はこの日、一部報道に関するコメントを発表した。マージャーマーケットの有料会員向け英文記事の配信で、同社が非公開化に向けた検討を行っているとの報道について「当社が発表したものではない」とした。その上で「非公開化も含む企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を従前より継続的に検討しているが、現時点で決定した事実はない」としている。 ■PAコンサル <4071> 1,908円 +312 円 (+19.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 プラスアルファ・コンサルティング<4071>は急反発。15日取引終了後に24年10月~25年3月期連結決算を発表。売上高は前年同期比26.5%増の81億7800万円、営業利益は同28.9%増の27億9200万円だった。人事管理システム「タレントパレット」などを手掛ける主力のHRソリューション事業が大きく伸びた。これが好感された。 ■ブシロード <7803> 637円 +100 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値 ブシロード<7803>はストップ高。15日取引終了後、25年6月期連結業績予想について売上高を510億円から535億円(前期比15.6%増)へ、営業利益を30億円から41億5000万円(同4.7倍)へ上方修正すると発表した。引き続きエンターテイメント事業が順調に推移しているため。配当予想は従来予想を据え置いた。業績上方修正を好感した買いが集まった。あわせて株主優待制度の拡充を発表しており、これも好感された。現行では12月末を基準日に、保有株数に応じてブシロードオンラインストアで利用できるポイントを付与している。変更後は現行の優待に加え、新たに6月末・12月末を基準日にブシロードグループ主催の有料イベントへの招待(抽選)を優待内容として追加する。今年6月から変更を適用する。 ■日本精機 <7287> 1,379円 +207 円 (+17.7%) 本日終値 日本精機<7287>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は15日取引終了後、26年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比17.9%増の113億円としていることや、年間配当計画を前期比30円増配の80円(中間配当40円、期末配当40円)としていることが好感されたようだ。売上収益は同1.1%増の3200億円を見込む。米国における関税政策の影響を一部織り込んだ予想にしているといい、前提為替レートは1ドル=140円としている。また、200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.48%)、20億円を上限とする自社株取得枠を設定したこともあわせて発表。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益還元の強化を図ることを目的としており、取得期間はきょうから来年3月31日までとなっている。 ■FFRIセキュリティ <3692> 5,010円 +705 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値 FFRIセキュリティ<3692>が2日連続のストップ高で、新値追いとなっている。サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の関連法案が16日午後、参院本会議で与野党の賛成多数を得て可決、成立したことが伝えられており、標的型攻撃を防ぐ「ヤライ」など独自技術に定評のある同社への関心が一段と高まっているようだ。また、14日取引終了後に発表した25年3月期の連結決算と26年3月期の連結業績予想も引き続き買い手掛かりとなっているもよう。前期の営業利益は前の期比64.1%増の8億1700万円と従来予想の5億1500万円から上振れし、期末一括配当を従来計画比4円増額の14円(前の期は10円)とした。今期の営業利益は前期比11.9%増の9億1400万円を見込み、期末一括配当は14円を継続する計画だとしている。 ■コプロHD <7059> 2,020円 +284 円 (+16.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 コプロ・ホールディングス<7059>が急反発し、2000円台に乗せて上場来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した26年3月期の連結業績予想によると、今期の売上高は前期比26.6%増の380億円、最終利益は同35.7%増の24億7000万円を見込む。前期に続き最高益を更新する計画。年間配当予想は同20円増配の80円とした。更に中期経営計画の最終年度目標の上方修正も発表しており、ポジティブ視されたようだ。今期は在籍派遣者数の増加とともに、稼働率の向上を想定。また中期計画の最終年度となる27年3月期の売上高目標を400億円から470億円に引き上げるとともに、営業利益目標を56億円(26年3月期予想は38億円)に設定した。16日には4月度の在籍技術者数・稼働率を公表。グループ合計で在籍技術者数は5083人(前年同月比924人増)、研修中を除いたベースの稼働率は94.0%(同0.7ポイント上昇)となった。 ■サイバーエージェント <4751> 1,411.5円 +185 円 (+15.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 サイバーエージェント<4751>が急反発し、年初来高値を更新した。15日の取引終了後、25年9月期第2四半期累計(24年10月~25年3月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.4%増の4212億1400万円、経常利益は同8.0%増の291億7800万円、最終利益は同74.2%増の158億6300万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約69%と高水準で、業績の上振れを期待した買いを誘ったようだ。メディア&IP事業では「ABEMA」の視聴状況が好調で広告事業の収益も拡大した。あわせて同社は子会社のCyberOwlで発覚した不適切な会計処理に関連して、過去の決算短信の訂正について開示している。 株探ニュース