株価指数先物【引け後】 円高が重荷になるも、200日線が支持線として意識される
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大阪6月限 日経225先物 37710 -430 (-1.12%) TOPIX先物 2733.0 -28.5 (-1.03%) 日経225先物(6月限)は前日比430円安の3万7710円で取引を終了。寄り付きは3万7680円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7720円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。現物の寄り付き直後には3万7880円まで下げ幅を縮める場面もあったが、為替市場で円相場が一時1ドル=145円台と円高に振れて推移するなか、持ち高調整の動きが優勢だった。 前場終盤にかけて下げ幅を広げ、現物の後場の取引開始時には3万7640円まで売られた。ただし、下へのバイアスは強まらず、中盤に3万7840円まで持ち直し、終盤にかけては3万7720円~3万7820円辺りで保ち合いを継続。 日経225先物は続落したものの、200日移動平均線(3万7560円)が支持線として意識されていた。下値の堅さがみられるなか、同線が支持線として機能してくるようだと、調整一巡との見方につながりそうである。ただし、トヨタ自動車<7203>[東証P]など輸出関連株の弱い値動きが目立っており、ショートが入っているとみられる。 為替市場では、米国と韓国が為替政策を協議したことを受け、日本に対しても円安是正観測が高まったことがショートに向かわせていた。来週に加藤勝信財務相とベッセント米財務長官との会談が予定されており、無難に通過するかを見極めたいところでもあろう。 日経225先物は200日線での底堅さを見極める形になるが、一方で週足では52週線(3万7870円)を下回ってきており、26週線(3万7640円)辺りで攻防をみせている。週末の終値で26週線を明確に割り込んでくると、両線が抵抗線として意識されてくる可能性がある。一方で、26週、52週線を明確に上回ってくると、ショートカバーを誘う形となるだろう。決算発表がピークを通過したことで、国内の機関投資家は動きやすくなると考えられる。 5月第2週(5月7日-9日)の投資部門別売買動向では、海外投資家が現物、先物合算で4週連続の買い越しだった。海外投資家の買い戻しが継続するなか、短期的な調整局面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。 NT倍率は先物中心限月で13.79倍に低下。前日の上昇で75日線(13.80倍)を上抜けてきたことで、リバランスの動きとみられる。ボリンジャーバンドの+2σ(13.80倍)を下回ったことも、NTロングの巻き戻しを誘ったようだ。ただし、トレンドは上向きで推移しているため、+2σを挟んだ+1σ(13.71倍)と+3σ(13.89倍)辺りでのレンジを想定、押し目ではNTロングでのスプレッド狙いとなりそうだ。 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3001枚、ソシエテジェネラル証券が8888枚、サスケハナ・ホンコンが3307枚、バークレイズ証券が1907枚、JPモルガン証券が1502枚、SBI証券が1449枚、野村証券が1433枚、ドイツ証券が1342枚、モルガンMUFG証券が1256枚、みずほ証券が964枚だった。 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万5572枚、ソシエテジェネラル証券が1万4218枚、バークレイズ証券が5349枚、JPモルガン証券が3864枚、ゴールドマン証券が3216枚、モルガンMUFG証券が2591枚、シティグループ証券が1775枚、サスケハナ・ホンコンが1684枚、ビーオブエー証券が1471枚、野村証券が827枚だった。 株探ニュース