RIZAP、今期最終は7.6倍増益へ

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決算

 RIZAPグループ <2928> [札証A] が5月15日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期の連結最終損益は2.6億円の黒字(前の期は43億円の赤字)に浮上し、26年3月期の同利益は前期比7.6倍の20億円に急拡大する見通しとなった。

 同時に、従来未定としていた前期の期末一括配当を見送るとし、今期の年間配当は未定とした。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終利益は前年同期比6.8%減の31.5億円に減り、売上営業利益率は前年同期の10.5%→4.2%に急低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 当社グループは当期、「コンビニジム」chocoZAP事業の拡大に引き続き取り組む中で、会員様に長期的にchocoZAPをご利用いただける店舗作りを最重要課題として再認識し、迅速な故障対応のためのマシン故障連絡システム導入や設置後一定期間が経った設備の入れ替え・修繕、および無人店舗であるchocoZAPを巡回し店舗品質を向上させるスタッフの採用といった、店舗環境向上のための投資を推進し、中長期的な成長を可能とする基盤構築に努めてまいりました。また、猛暑の影響や24時間連続稼働によるマシンや設備の故障に対する緊急対応や、店舗環境向上のために期初計画よりも出店を控えたことでマシンおよび設備等の資産価値の評価損が想定以上に発生したこともあり、期初計画よりも販管費が増加いたしました。一方で、先述した中長期的な成長基盤構築のための投資を期初計画以上に推進するため、chocoZAP事業における広告および出店投資は最適な使途を検討した上で慎重に実施した結果、chocoZAP会員数の伸びは会員数増加を重視した期初計画と比較すると低い水準となりました。また、その他グループ各社においても、全体として原材料高や仕入価格の上昇等による影響があったことに加え、期初計画に織り込んでいなかった投資を実施した企業による利益の押し下げ等がありました。その結果、当期の通期連結業績につきまして、2024年3月期と比較すると営業利益が+2,531百万円の増益となっておりますが、期初計画と比較すると、売上収益、営業利益ともに計画を下回っております。当期利益および親会社の所有者に帰属する当期利益の差異については、上記に加え、当社の有するRIZAP株式会社向けの貸付債権約114億円を放棄したことにより、同社の単体決算にて発生する債務免除益が2026年3月期において課税対象となるため、その前期である当期連結決算において繰延税金資産の計上額が増加することを通じ、法人税等調整額4,147百万円が認識されることが主要因となります。詳細につきましては、本日開示の「子会社に対する債権の放棄に関するお知らせ」をご確認ください。以上の理由により、通期連結業績予想と実績値に差異が生じております。2026年3月期においては、当期の投資によって構築された成長基盤を活用し、chocoZAP事業の収益力を向上させることで、連結業績のさらなる向上を目指してまいります。

 当社は、2025年3月期通期連結決算での黒字化および安定的な財務基盤構築による配当原資の確保を前提に、株主の皆様への還元施策の一環として配当を実施する方針です。しかしながら、2025年3月期通期連結決算においては、連結黒字化を達成したものの、chocoZAP事業において店舗環境を向上させるための投資や、連日続いた猛暑や24時間連続稼働によるマシンおよび設備の故障対応のための支出等があったことから、現時点では安定的な財務基盤構築までには至らず、誠に遺憾ながら無配とさせていただくことといたしました。株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、今後につきましては、chocoZAP事業の更なる収益性の向上をはじめとして、グループ全体で業績向上にコミットし、中長期的な企業価値の向上、および、従来方針通り「連結配当性向20%」を目安とする配当の再開による、株主の皆様への還元を目指してまいります。引き続き、RIZAPグループをご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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