ネクスウェア、前期経常が一転赤字で下振れ着地・今期は黒字浮上へ

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決算

 ネクストウェア <4814> [東証S] が5月15日大引け後(15:31)に決算を発表。25年3月期の連結経常損益は7700万円の赤字(前の期は1億2800万円の赤字)に赤字幅が縮小し、従来予想の3000万円の黒字を下回り、黒字予想から一転して赤字で着地。26年3月期は3000万円の黒字に浮上する見通しとなった。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比3.8倍の4600万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.8%→5.7%に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 1.特別損失の計上当社は、Web3.0領域をはじめとするブロックチェーン等の先端技術に強みを持つ企業への戦略的投資を進めております。これらの投資先は、中長期的な成長が期待される技術を有しておりますが、当期においては会計上の保守的な判断に基づき、投資有価証券評価損14百万円を特別損失に計上いたしました。2.連結業績予想との実績との差異の理由当社グループでは、ソリューション事業においてデジタル社会の進展に対応し、DX(デジタルトランスフォーメーション)およびAX(AIトランスフォーメーション)領域へ中長期的な成長を見据えた戦略的投資および当社事業モデルの革新を推進してまいりました。特に、安定した収益基盤の確立を目指し、クラウド型事業モデルへの転換を積極的に進めております。今後の社会基盤の基軸とされるクラウドサービス分野の拡大に向けて、顔認証技術を用いた顧客との特許共同出願、秘密分散技術を活用したドローンセキュリティの実証試験、クラウドとIoTデバイスをつなぐ次世代通信ネットワーク領域への参入など、先端技術を活用した戦略的投資を推進いたしました。また、次世代ネットワーク分野における人材採用の強化として、2025年4月1日付で新卒社員31名を採用し、これにより技術者数は、前期末の157名から187名へと増加し、約19%の伸びとなりました。さらに、ネットワーク関連資格をはじめとする各種資格の取得を支援しており、当期は延べ104名の社員に対して報奨金を支給し、クラウド人材の育成とそのスキルアップを積極的に進めております。DX推進に伴い、企業のIT需要は引き続き堅調に推移しており、受注も安定しております。一方で、防災システムソリューションに関しては、2025年上期に予定されている防災情報制度の改正を受け、多くの自治体や企業がシステム更新を翌期以降に延期する動きが見られました。エンターテインメント事業では、トップスター新旧交代による話題性や全国各地での公演拡大が奏功し、大幅な増収となり、黒字化を達成いたしました。これらの結果、連結売上高は前回予想を上回りました。先行的な戦略投資の費用負担に加え、一部顧客による投資の見送りも影響し、営業損失を計上いたしましたが、企業のIT需要の堅調な推移に加え、エンターテインメント事業の増収も寄与し、営業損失は前年同期比で縮小しております。なお、上記1.に記載の特別損失の計上などもあり、連結損益は前回予想を下回りました。3.通期個別業績の前期実績値との差異の理由上記2.に記載のとおり、先行的な戦略投資の費用負担が影響し、営業損失を計上いたしましたが、企業のIT需要が引き続き堅調に推移したことにより、売上高は前期実績を上回り、営業損失は前期実績比で縮小しております。経常利益につきましては、連結子会社からの配当金を計上したことにより、経常黒字を確保いたしました。当期純利益については、上記1.に記載のとおり特別損失を計上したものの、前期実績と比較して大きく改善しております。4.業績に与える影響上記の内容につきましては、本日公表の「2025年3月期決算短信[日本基準](連結)」に反映しております。

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