話題株ピックアップ【昼刊】:UT、FFRI、Aiロボ

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材料

■UTグループ <2146>  2,433円   +400 円 (+19.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 UTグループ<2146>が寄り付き大口の買い注文に値が付かず、カイ気配スタートで5日移動平均線から一気に上放れる人気となった。半導体や自動車業界などを主要顧客とする製造業派遣・請負の大手で、足もとの業績は急回復が期待できる状況にある。同社が14日取引終了後に発表した26年3月期の業績予想は営業利益が前期比45%増の117億円と大幅な伸びで初の100億円大台ライン突破となり、過去最高利益更新を見込んでいる。株主還元にも積極的だ。前期配当は従来計画に22円65銭増額し、年134円98銭とした。また、今期も大幅増配で162円72銭を計画している。配当利回りは前日終値換算で8%に達する。更に、発行済み株式数3.8%相当の150万株、金額ベースで19億6500万円を上限とする自社株買いも発表(買い付け期間は8月8日まで)、これを材料視する買いが集中した。

■FFRIセキュリティ <3692>  4,305円   +700 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在
 FFRIセキュリティ<3692>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、25年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比64.1%増の8億1700万円となり、従来予想の5億1500万円から上振れた。また、期末一括配当を従来計画比4円増額の14円(前の期は10円)とすることも明らかにした。26年3月期通期の連結業績予想については、営業利益を前期比11.9%増の9億1400万円と見込む。期末一括配当は14円を継続する計画だとしている。

■Aiロボティクス <247A>  4,975円   +700 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 Aiロボティクス<247A>に投資資金の流入が加速、気配値のまま急激に水準を切り上げている。自社開発のAIシステムを活用し、スキンケア商品や美容家電の企画・開発を行っているが、主力の美白美容液の需要獲得が進んでいるほか、昨年参入した美容家電も大幅な伸びで業績拡大に貢献している。同社が14日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比97%増の24億8000万円とほぼ倍増したほか、続く26年3月期も前期比94%増の48億円予想と急拡大が続き、連続でピーク利益更新となる見込み。これがポジティブサプライズとなり買い人気が集中し、4月22日につけた上場来高値更新が濃厚となっている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,170円   +435 円 (+15.9%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期経常は42%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。
 弁護士ドットコム <6027> [東証G] が5月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比6.8%増の14億円に伸び、26年3月期も前期比42.3%増の20億円に拡大を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。16期連続増収、3期連続増益になる。
 同時に発表した「リーガル特化型AIエージェント提供」も買い材料。
 リーガル特化型AIエージェント「Legal Brain エージェント」を提供開始。

■精工技研 <6834>  4,305円   +535 円 (+14.2%)  11:30現在
 精工技研<6834>急騰。一時670円高、率にして17.8%高と値を飛ばし4400円台まで一気に水準を切り上げた。データセンター増設需要などを背景に同社が製造する光通信用コネクターや検査装置などへの引き合いが旺盛で業績を押し上げている。14日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比2.7倍となる28億1700万円と会社側見通しを大きく上回る変貌を果たし、02年3月期の連結決算移行後で過去最高を記録した。トップラインも過去最高水準で、業績飛躍期に突入している。同社が当初設定していた中期経営計画は2年前倒しで達成した。26年3月期の営業利益は前期比7%増の30億円とピーク更新を見込んでいるが、一段の上振れの可能性もある。なお、27年3月期の営業利益目標は25億円から33億円に上方修正している。

■日本化学産業 <4094>  1,935円   +216 円 (+12.6%)  11:30現在
 日本化学産業<4094>が大幅続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。時価は2017年11月以来、約7年半ぶりの高値圏に浮上している。メッキ薬品を主力とする無機化学薬品大手だが、14日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比31%増の28億6000万円と急回復を果たした。26年3月期については同利益が前期比26%減の21億3000万円と反落を見込むが、株主還元に前向きで、年間配当は前期実績から15円の大幅増配となる90円を見込む。更に新たな株主優待を発表したことも投資マネーの琴線に触れた。今期から毎年9月末と3月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、保有期間に応じて5000~1万5000円分のQUOカードを贈呈するというもので、前期と比べた実質配当利回りの大幅な上昇が買いを誘導している。

■ジェイエイシ <2124>  933円   +101 円 (+12.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 14日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は54%増益で着地」が好感された。
 ジェイエイシーリクルートメント <2124> [東証P] が5月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比54.4%増の34.2億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の47億円に対する進捗率は72.9%に達し、5年平均の54.4%も上回った。

■ASB機械 <6284>  5,450円   +480 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 14日に決算を発表。「上期経常が65%増益で着地・1-3月期も45%増益」が好感された。
 日精エー・エス・ビー機械 <6284> [東証P] が5月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年9月期第2四半期累計(24年10月-25年3月)の連結経常利益は前年同期比65.4%増の57.4億円に拡大し、通期計画の91億円に対する進捗率は63.1%に達し、5年平均の42.5%も上回った。

■オロ <3983>  2,878円   +253 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 14日に発表した「3.14%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.14%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から11月30日まで。

■武蔵精密工業 <7220>  2,814円   +227 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 14日に決算を発表。「今期経常は3%増で2期連続最高益更新へ」が好感された。
 武蔵精密工業 <7220> [東証P] が5月14日大引け後(15:50)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比15.6%増の179億円になり、従来予想の155億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。26年3月期も前期比2.9%増の185億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。

■三井住友建設 <1821>  597円   +47 円 (+8.6%)  11:30現在
 三井住友建設<1821>が3連騰し年初来高値を更新している。インフロニア・ホールディングス<5076>が14日の取引終了後、三井住友建設の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格600円を意識した動きとなっている。インフロニアは現在、三井住友建設株式を100株(0.00%)所有しているが、完全子会社化により経営統合することで、経営リソースの相互活用やグループ全体でのDX、技術開発、サステナビリティ戦略及び人材育成の共同推進、相互の事業基盤を活用した新規事業機会の創出などのシナジーを創出するのが狙い。買付予定数は1億5688万4782株(下限1億458万9800株、上限設定なし)で、買い付けスケジュールの詳細は決まり次第明らかにする。TOB成立後、三井住友建設は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は三井住友建設株式を14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、三井住友建設はTOBに対して賛同の意見を表明している。

■宮越ホールディングス <6620>  1,347円   +99 円 (+7.9%)  11:30現在
 14日に発表した「中国深セン不動産再開発本格スタート」が買い材料。
 中国子会社が深セン市で推進している「ワールド・イノベーション・センター」プロジェクトが本格スタート。

■タクマ <6013>  2,020円   +137 円 (+7.3%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期経常は6%増益、前期配当を1円増額・今期は12円増配へ」が好感された。
 タクマ <6013> [東証P] が5月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比26.2%増の140億円になり、26年3月期も前期比6.4%増の150億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を66円→67円(前の期は48円)に増額し、今期も前期比12円増の79円に増配する方針とした。

■シナネンHD <8132>  6,580円   +420 円 (+6.8%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期経常は9%増益、前期配当を15円増額・今期も90円継続へ」が好感された。
 シナネンホールディングス <8132> [東証P] が5月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比48倍の44.8億円に急拡大し、26年3月期も前期比9.3%増の49億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を75円→90円(前の期は75円)に増額し、今期も90円を継続する方針とした。

■MIXI <2121>  3,285円   +200 円 (+6.5%)  11:30現在
 14日に発表した「7.01%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の7.01%にあたる475万株(金額で95億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から26年3月末日まで。また、5月30日付で240万株の自社株を消却する。

■Retty <7356>  196円   +50 円 (+34.3%) ストップ高   11:30現在
 Retty<7356>が急反発している。同社は14日取引終了後、25年9月期第2四半期累計(24年10月~25年3月)の単独決算を発表。営業損益が1900万円の黒字(前年同期は4700万円の赤字)に浮上したことが好感されているようだ。売上高は前年同期比6.7%増の8億4700万円で着地。ARPU(月額固定支払いのある店舗会員の平均支払価格)の増加傾向が続いているほか、ネット予約数の増加に伴い従量課金による売り上げが伸びた。なお、通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■トラスト <3347>  371円   +80 円 (+27.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トラスト<3347>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の371円でカイ気配となった。VTホールディングス<7593>が14日の取引終了後、トラストに対し完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は410円で、トラストの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせている。トラストの親会社であるVTHDは親子上場の状態を解消し、両社で事業の相乗効果を生み出す方針。買付予定数の下限と上限は設定していない。買付期間は15日から7月11日。TOB成立後、所定の手続きを経て、トラストは上場廃止となる見込み。トラストはTOBに賛同の意見を表明した。東京証券取引所は14日、トラストを監理銘柄(確認中)に指定している。

■ラサ工業 <4022>  3,245円   +500 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 ラサ工業<4022>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の3245円に買われ、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.3%増の492億円、最終利益は同5.4%増の33億円を見込む。また、3月31日を基準日とする前期の期末配当を従来の見通しである48円から72円に増額して決定。今期の年間配当予想は前期比8円増配の128円とした。過去最高益を更新し、大幅な増配とする計画を示し、評価されたようだ。化成品事業では半導体市況の回復が寄与する見込み。機械事業に関しては下水道関連向け掘進機の受注・引き合いが堅調に推移すると想定する。25年3月期は売上高が前の期比6.2%増の454億2100万円、最終利益が同31.4%増の31億3100万円だった。

●ストップ高銘柄
 AVILEN <5591>  1,738円   +300 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 ZenmuTech <338A>  10,840円   +1,500 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 シンクロ・フード <3963>  474円   -100 円 (-17.4%) ストップ安   11:30現在
 エニマインド <5027>  766円   -150 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

株探ニュース

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