前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■ディスコ <6146> 37,030円 (+3,710円、+11.1%) ディスコ <6146> [東証P]が6日続急騰。また、アドバンテスト <6857> [東証P]もほぼ400円高で同じく75日線へのキャッチアップを果たした。前日14日の米国株市場では 半導体関連株が買われたが、特にAI用半導体大手のエヌビディアが5.6%高に買われるなど急速人気化した。サウジアラビア政府系ファンド傘下のAI関連企業との提携を材料視されたものだが、時間外取引でも一段と買われており、株価のトレンド転換を示唆している。東京市場でもこの流れに乗った。市場では「国内の年金売りが観測される一方で、CTAなど海外ファンド系の買いが受け皿として機能し、米株市場に追随して東京市場も半導体セクターがようやく日の目を見る状況となってきた」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。 ■アイスタイル <3660> 532円 (+52円、+10.8%) アイスタイル <3660> [東証P]が急反騰。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年6月期第3四半期累計(24年7月-25年3月)の連結経常利益は前年同期比88.8%増の25.3億円に拡大し、通期計画の29億円に対する進捗率は87.4%に達し、さらに前年同期の78.0%も上回ったことで好感されたようだ。 ■雪印メグ <2270> 2,830円 (+253円、+9.8%) 雪印メグミルク <2270> [東証P]が急反発。14日午前11時ごろ、上限を1000万株(発行済み株数の14.78%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は5月15日から来年3月13日までで、市場買い付けのほか、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得する。同時に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高6400億円(前期比3.9%増)、営業利益190億円(同0.7%減)、純利益300億円(同2.2倍)を見込む。4月に実施した価格改定効果もあって乳製品は伸長を見込むものの、飲料・デザート類などの苦戦を見込む。なお、25年3月期決算は、売上高6158億1900万円(前の期比1.7%増)、営業利益191億2500万円(同3.6%増)、純利益139億400万円(同28.4%減)だった。同時に、31年3月期に営業利益350億円を目指す中期経営計画を発表した。海外展開の強化やチーズの徹底拡大、重点機能性商品の成長、代替食品の拡充などに取り組むとしている。 ■宝HLD <2531> 1,245.5円 (+107円、+9.4%) 宝ホールディングス <2531> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は5月13日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比5.0%減の221億円になったが、26年3月期は前期比0.1%増の222億円とほぼ横ばい見通しとなった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.54%にあたる300万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、好感されたようだ。買い付け期間は5月15日から6月30日までとなる。 ■丸井G <8252> 3,079円 (+253円、+9.0%) 丸井グループ <8252> [東証P]が急反発。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比2.9%増の399億円になり、26年3月期も前期比5.2%増の420億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。これで4期連続の増収、5期連続増益になる。 ■ゴルドウイン <8111> 9,095円 (+701円、+8.4%) ゴールドウイン <8111> [東証P]が4日続急伸。14日午前10時ごろ、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表。あわせて中間株主優待制度を新設するとしており、これらを好感した買いが入った。中間優待は、毎年9月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて、同社オンラインストア「Goldwin Online Store」で利用できるクーポン(20%割引~40%割引)を1枚贈呈する。また、同時に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高1405億円(前期比6.2%増)、営業利益259億円(同18.2%増)、純利益254億円(同3.9%増)を見込み、年間配当予想を中間87円・期末29円と株式分割を考慮すると実質増配を予定していることも好材料視された。「Goldwin」の戦略的な海外出店を進めるほか、「THE NORTH FACE」ブランドについてもアウトドアアパレルという中核領域の収益基盤を維持しつつ、ウィメンズ・キッズ・フットウェアといった周辺カテゴリーへの展開を加速させる。なお、25年3月期決算は、売上高1323億500万円(前の期比4.3%増)、営業利益219億500万円(同8.1%減)、純利益244億4400万円(同0.7%増)だった。 ■日本マイクロ <6871> 3,940円 (+290円、+8.0%) 日本マイクロニクス <6871> [東証P]が6日続急伸。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比20.7%増の29億円に伸びた。併せて、1-6月期(上期)の同利益を従来予想の75億円→76億円(前年同期は58億円)に1.3%上方修正し、増益率が29.2%増→30.9%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことで好感されたようだ。 ■ノーリツ <5943> 1,932円 (+141円、+7.9%) ノーリツ <5943> [東証P]が急反発。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の21.6億円に急拡大し、1-6月期(上期)計画の5億円に対する進捗率が433.0%とすでに上回り、さらに5年平均の132.0%も超えたことで好感されたようだ。 ■Lドリンク <2585> 1,751円 (+124円、+7.6%) ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P]が急反発。13日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高520億円(前期比16.8%増)、営業利益65億円(同37.1%増)、純利益44億5000万円(同31.2%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の14円としたことが好感された。御殿場工場(静岡県)やニットービバレッジのフル生産化に加えて、前期獲得した生産拠点(Oビバレッジの2工場)の通年寄与などが売上高・利益を押し上げる。また、ボトル内製化投資によるコスト低減効果も寄与する。なお、25年3月期決算は、売上高445億3700万円(前の期比16.5%増)、営業利益47億4200万円(同0.6%増)、純利益33億9200万円(同7.5%増)だった。 ■セイコーG <8050> 4,370円 (+295円、+7.2%) セイコーグループ <8050> [東証P]が5日続急騰。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比30.7%増の207億円に拡大し、26年3月期も前期比8.3%増の225億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで5期連続の増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を95円→100円(前の期は80円)に増額し、今期も前期比10円増の110円に増配する方針とした。 ■青山商 <8219> 2,175円 (+139円、+6.8%) 青山商事 <8219> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は5月13日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比1.0%増の126億円になり、26年3月期も前期比10.9%増の140億円に伸びる見通しとなったことが好感されたようだ。これで5期連続の増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を127円→134円(前の期は65円)に増額し、今期も前期比2円増の136円に増配する方針とした。 ■ワールドHD <2429> 2,220円 (+137円、+6.6%) ワールドホールディングス <2429> [東証P]が続急伸。13日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算で、売上高が634億9300万円(前年同期比15.8%増)、営業利益24億9900万円(同3.9倍)、純利益12億700万円(前年同期1億2100万円の赤字)と大幅営業増益となったことが好感された。プロダクツHRでAI向けを中心とした半導体分野が順調に推移したほか、サービスHRでeコマース向けやヤマト・スタッフ・サプライなどロジスティクス部門が堅調に推移するなど、主力の人材教育ビジネスが全体を牽引した。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高2814億3900万円(前期比16.2%増)、営業利益101億7900万円(同18.5%増)、純利益53億8900万円(同8.2%増)の従来見通しを据え置いている。 ■ちゅうぎんF <5832> 1,695円 (+96.5円、+6.0%) ちゅうぎんフィナンシャルグループ <5832> [東証P]が4日続急伸。同社は5月14日後場(14:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の383億円になり、26年3月期も前期比24.3%増の476億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。これで5期連続の増収、6期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を56円→62円(前の期は47円)に増額し、今期も前期比12円増の74円に増配する方針とした。 ■グロブライド <7990> 2,019円 (+112円、+5.9%) グローブライド <7990> [東証P]が4日続急伸。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比22.5%減の64.9億円になったが、26年3月期は前期比4.7%増の68億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。 ■ミライトワン <1417> 2,485円 (+136.5円、+5.8%) ミライトワン <1417> [東証P]が急反発。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比47.0%増の274億円に拡大し、26年3月期も前期比23.8%増の340億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。これで10期連続の増収となる。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の2.22%にあたる200万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は5月14日から9月30日までとなる。 ※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース