前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■JBS <5036>  1,348円 (+300円、+28.6%) ストップ高

 日本ビジネスシステムズ <5036> [東証S]がストップ高。13日の取引終了後、25年9月期第2四半期累計(24年10月-25年3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想の上方修正を発表し、評価されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから150億円増額して1650億円(前期比17.1%増)、最終利益予想は13億円増額して50億円(同3.3倍)に引き上げた。顧客企業からのDX需要が寄与する。3月中間期の売上高は前年同期比16.2%増の626億9000万円、最終利益は同8.3倍の30億7100万円だった。

■アヴィレン <5591>  1,438円 (+300円、+26.4%) ストップ高

 AVILEN <5591> [東証G]がストップ高。人工知能(AI)ソフトウェア開発のほか、AI人材育成や組織開発支援のビルドアップパッケージを提供し、企業のデジタライゼーションの担い手として商機を捉えている。旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を背景に足もとの業績は絶好調に推移しており、同社が13日取引終了後に発表した25年12月期第1四半期(25年1-3月)決算は営業利益が1億1900万円となった。前年同期は単独決算のため単純比較はできないものの、実質2.8倍化している。生成AI需要の急速な拡大を背景にAIソリューションを手掛ける同社の収益機会も高まっており、好決算発表を受け業績成長期待が一段と増幅される格好となった。

■フィナHD <4419>  1,288円 (+263円、+25.7%)

 Finatextホールディングス <4419> [東証G]が4日続急騰。マドを開けて買われた。13日取引終了後に25年3月期連結決算を発表し、売上高が前の期比43.3%増の77億200万円、営業利益が同4.6倍の9億5000万円だった。続く26年3月期の売上高は前期比42.8%増の110億円、営業利益は同96.8%増の18億7000万円の見通し。連続での最高益更新を目指す計画だ。これが好感された。金融サービスを運営するために必要な基幹システムをクラウドベースで提供する主力の「金融インフラストラクチャ事業」で、新規パートナーの獲得と既存パートナーとのサービス拡大を見込む。配当予想は無配継続とした。あわせて中期事業計画を発表した。中期目標として29年3月期に売上高300億円の達成を目指す。既存顧客からの収益拡大と既存ビジネスの新規顧客獲得に加え、決済関連システムなど新規事業の創出を見込む。

■ネクソン <3659>  2,648.5円 (+382.5円、+16.9%)

 東証プライムの上昇率3位。ネクソン <3659> [東証P]が3日ぶり急反騰。同社は13日の取引終了後、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の1139億3400万円、営業利益は同42.8%増の416億1100万円、最終利益は同26.9%減の262億7200万円となった。最終利益は2ケタ減となったものの、営業利益は期初に示した予想レンジの上限を上回っており、好感されたようだ。韓国での売り上げが好調に推移したほか、人件費や広告宣伝費が想定を下回り、利益を下支えした。

■三井松島HD <1518>  4,995円 (+700円、+16.3%) ストップ高

 東証プライムの上昇率4位。三井松島ホールディングス <1518> [東証P]がストップ高。13日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、取得総数350万株(自己株式を除く発行済み株式総数の31.3%)、取得総額200億円を上限とする自己株式の取得枠を設定したと開示。更に、1対5の株式分割と実質増配計画も公表しており、ポジティブ視されたようだ。自社株の取得期間は6月2日から26年6月1日まで。株式分割は今年9月30日を基準日として実施する。26年3月期の年間配当予想は株式分割前の水準で230円。前期の年間配当は130円だった。26年3月期の業績予想は売上高が前期比8.1%増の655億円、最終利益が同32.9%減の58億円としている。

■バイセル <7685>  3,675円 (+510円、+16.1%) 一時ストップ高

 BuySell Technologies <7685> [東証G]が急騰、一時ストップ高となった。14日午後3時ごろ、25年12月期の連結業績予想について、売上高を997億9000万円から1000億円(前期比66.7%増)へ、営業利益を65億円から75億円(同58.4%増)へ、純利益を33億3000万円から37億9000万円(同57.2%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期において、グループ出張訪問買い取り事業及びグループ店舗買い取り事業ともに買い取り・販売が好調に推移したことに加えて、今期から連結対象となったレクストホールディングスの販売も計画を上回って進捗したことなどが要因。また、査定員1人あたりの出張訪問数増加や店舗あたり労働生産性の向上が図られたことから人員計画の見直しに伴う人件費の削減を見込むことなども寄与する。なお、第1四半期(1-3月)決算は、売上高234億300万円(前年同期比93.1%増)、営業利益24億2300万円(同3.5倍)、純利益12億5100万円(同4.3倍)だった。

■オークネット <3964>  1,456円 (+184円、+14.5%)

 東証プライムの上昇率7位。オークネット <3964> [東証P]が急反騰。13日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を590億円から610億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を60億円から75億円(同7.1%増)へ、純利益を37億円から47億5000万円(同5.9%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各19円の年38円から中間・期末各21円の年42円へ引き上げたことが好感された。第1四半期において、特にライフスタイルプロダクツ事業で新型スマートフォン の買い替え需要が好調であり、中古スマートフォンの流通台数が増加したことや、ブランド品オークションにおける出品・成約台数が好調に推移したことが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高159億7800万円(前年同期比45.4%増)、営業利益30億8300万円(同50.8%増)、純利益20億1200万円(同44.6%増)だった。

■栗本鉄 <5602>  5,300円 (+635円、+13.6%)

 東証プライムの上昇率8位。栗本鐵工所 <5602> [東証P]が急反騰。14日、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示し、今期の最終利益は前期比1.4%増の70億円となる見通しを示した。最終利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。また、3月31日を基準日とする前期の期末配当を従来の予想から56円増額し181円(年間配当は285円)としたうえで、今期の年間配当予想は前期比3円増配の288円とした。配当利回りの高さに着目した買いが集まったようだ。26年3月期の売上高予想は同1.3%減の1250億円とした。国内公共事業関連では前期並みの需要を想定。民需関連では機械システム事業において、受注を予定していた案件の見送り・延期の影響が出るとし減収を見込む。25年3月期の売上高は前の期比0.6%増の1266億6900万円、最終利益は同26.2%増の69億500万円だった。

■一工薬 <4461>  3,015円 (+359円、+13.5%)

 東証プライムの上昇率9位。第一工業製薬 <4461> [東証P]が4日続急騰。14日、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示し、今期の売上高は前期比9.2%増の800億円、最終利益は同23.8%増の32億円となる見通しを示した。最終利益は2ケタ増益で、営業利益と経常利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。年間配当予想は同20円増配の120円とした。堅調な業況と増配計画を好感した買いが入ったようだ。25年3月期の売上高は前の期比16.1%増の732億5500万円、最終利益は同2.2倍の25億8500万円と、計画に対して上振れして着地した。ハイエンドサーバー向け光硬化樹脂材料や新規電池材料の販売が大きく伸び、収益性も改善した。26年3月期もハイエンドサーバー向けの需要は引き続き強い状況となると想定する。あわせて同社は、リチウムイオン二次電池の負極用水系複合接着剤の生産能力を滋賀工場において増強したと発表した。今月に稼働を開始。今後、段階的に約30億円の投資を行い、供給体制の構築を進める予定としている。

■山梨銀 <8360>  2,448円 (+287円、+13.3%)

 山梨中央銀行 <8360> [東証P]が4日続急騰。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比39.0%増の106億円に拡大し、26年3月期も前期比16.8%増の124億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。同時に、前期の年間配当を64円→76円(前の期は56円)に増額し、今期も前期比34円増の110円に増配する方針とした。

■山形銀 <8344>  1,491円 (+174円、+13.2%)

 山形銀行 <8344> [東証P]が4日続急騰。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比72.9%増の65億円に拡大し、26年3月期も前期比18.4%増の77億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる35万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は5月14日から8月29日までとなる。

■Jエレベータ <6544>  3,670円 (+415円、+12.8%)

 ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証P]が続急騰。13日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比11.4%増の550億円、営業利益を同15.9%増の100億円と発表。前期に続き最高益を更新する見通しを示しており、これを評価した買いが集まった。マンションストック戸数やオフィスビル供給量の増加が追い風になる見込み。配当予想は未定(前期31円)とした。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比17.0%増の493億7500万円、営業利益が同26.4%増の86億2400万円だった。

■DNC <4246>  646円 (+73円、+12.7%)

 ダイキョーニシカワ <4246> [東証P]が4日続急騰。同社は5月13日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比10.4%増の96.8億円に伸びたが、26年3月期は前期比28.8%減の69億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を34円→36円(前の期は32円)に増額し、今期も前期比2円増の38円に増配する方針としており、好感されたようだ。

■日本アビオ <6946>  3,295円 (+372円、+12.7%)

 日本アビオニクス <6946> [東証S]が急反騰。時価はバブル期の1990年以来約35年ぶりの高値圏に突入した。 防衛・産業用機器メーカーで、防衛装備品ではレーダー装置などをはじめとする電子機器など陸・海・空の自衛隊向けで実績が高い。日本では防衛予算枠の拡大を背景に同関連株への注目度が高まっているが、同社は防衛業界の双璧であるNEC <6701> [東証P]と三菱重工業 <7011> [東証P]を主要販売先とし、株式市場でもここにきて頭角を現している。13日取引終了後に発表した25年3月期決算で営業利益は前の期比28%増の27億9600万円と大幅な伸びを達成。更に26年3月期についても同利益は前期比14%増の32億円予想と2ケタ成長が続く見通しだ。年間配当も前期実績に4円上乗せとなる10円を計画している。好決算発表を受け改めて物色人気が高まった。

■レイズネク <6379>  1,685円 (+184円、+12.3%)

 レイズネクスト <6379> [東証P]が急反騰。14日午後2時、25年3月期配当の増額修正と株主優待制度の導入を発表しており、材料視されたようだ。3月31日を基準日とする前期の期末配当について、従来の予想から16円増額し56円(年間配当は91円)で決定した。26年3月期の年間配当予想も91円とする。また3月末日と9月末日において400株以上を保有する株主を対象とした株主優待制度を導入。5000種類以上の商品から株主が贈呈品を選ぶことができる特設ウェブサイトにおいて利用できる優待ポイントを保有株式数に応じて贈呈する。長期保有特典も用意した。26年3月期の売上高は前期比微増の1575億円、最終利益は同微減の81億円を計画。加えて中期経営計画も公表し、最終年度となる29年3月期の最終利益を93億円などとする経営目標を掲げた。

■山一電機 <6941>  2,425円 (+245円、+11.2%)

 山一電機 <6941> [東証P]が5日続急騰。同社は5月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の76.8億円に急拡大し、26年3月期も前期比2.7%増の79億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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