<動意株・14日>(大引け)=東京通信G、ネクソン、日ケミコンなど

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 東京通信グループ<7359.T>=急速人気化。この日昼ごろに1~3月期連結決算を発表し、売上高は15億5800万円(前年同期比13.7%増)、営業損益は5500万円の黒字(前年同期9600万円の赤字)だった。ハイパーカジュアルゲームアプリで新たなヒットタイトルが誕生したことが寄与した。営業利益ベースで通期計画(5000万円の黒字)を超過しており、これがサプライズとなる形で買いを呼び込んでいる。

 ネクソン<3659.T>=切り返し急で一気に新高値。同社は13日の取引終了後、25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の1139億3400万円、営業利益は同42.8%増の416億1100万円、最終利益は同26.9%減の262億7200万円となった。最終利益は2ケタ減となったものの、営業利益は期初に示した予想レンジの上限を上回っており、好感されたようだ。韓国での売り上げが好調に推移したほか、人件費や広告宣伝費が想定を下回り、利益を下支えした。

 日本ケミコン<6997.T>=上値指向で5連騰。連日の年初来高値更新となっている。同社が13日取引終了後に発表した26年3月期の業績予想は、売上高が前期比19%増の1460億円、営業利益が同2倍となる75億円を見込んでいる。25年3月期にトップライン、利益ともに落ち込んだが今期はV字回復見通しとなったことで、これを評価する買いを引き寄せている。更に今期は7期ぶりに復配(年20円)する計画も発表、これがポジティブサプライズとなって投資資金の攻勢を誘っている。

 日本アビオニクス<6946.T>=高値圏もみ合いから飛翔。時価はバブル期の1990年以来約35年ぶりの高値圏に突入している。防衛・産業用機器メーカーで、防衛装備品ではレーダー装置などをはじめとする電子機器など陸・海・空の自衛隊向けで実績が高い。日本では防衛予算枠の拡大を背景に同関連株への注目度が高まっているが、同社は防衛業界の双璧であるNEC<6701.T>と三菱重工業<7011.T>を主要販売先とし、株式市場でもここにきて頭角を現している。13日取引終了後に発表した25年3月期決算で営業利益は前の期比28%増の27億9600万円と大幅な伸びを達成。更に26年3月期についても同利益は前期比14%増の32億円予想と2ケタ成長が続く見通しだ。年間配当も前期実績に4円上乗せとなる10円を計画している。好決算発表を受け改めて物色人気が高まった。

 オキサイド<6521.T>=戻り足鮮明。株価はきょうで4連騰となり上げ幅も拡大。一時68円高の1381円まで上値を伸ばした。株価は2023年2月以降長期下落トレンドにあったが、直近26週移動平均線を9カ月半ぶりに上回り、大底圏離脱の動きを示唆している。光学分野における酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイス開発などで独自技術を有するニッチトップだが、26年2月期は営業利益が前期比3.2倍の4億900万円予想と回復色を強める。量子コンピューターの通信で必須となる中継器向け光関連デバイスなども手掛けており、米国で昨年末来、量子コンピューター分野が投資テーマ対象として注目されるなか、同社にも思惑買いが向かう可能性がある。米国では今月8日、量子コンピューティングシステムの開発を手掛けるD―ウェイブクアンタム<QBTS>が、四半期決算発表を契機に50%高に買われ話題となった経緯がある。

 エフテック<7212.T>=急上昇で新高値。ホンダ系列の自動車部品メーカーで足回り部品を手掛けるが、足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。13日取引終了後に発表した25年3月期決算は、営業利益が前の期比48%増の54億8100万円と従来計画から10億円あまり上振れしての着地となった。北米向けが好調なほか、製品価格の引き上げ効果なども収益押し上げに反映されている。また、26年3月期についても営業利益は前期比46%増の80億円見通しと大幅な伸びを予想している。PBRが前日終値ベースで0.2倍未満と超割安圏にあり、好決算発表を受けて水準訂正期待の買いが集中した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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