本日注目すべき【好決算】銘柄 フィナHD、Lドリンク、日ケミコン (13日引け後 発表分)
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5月13日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 フィナHD <4419> [東証G] ★今期経常は95%増で2期連続最高益更新へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比4.9倍の9.4億円に伸び、従来予想の8.1億円を上回って着地。続く26年3月期も前期比95.1%増の18.4億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は不動産業界向けデータサービス、データAIソリューション、クレジットインフラといった新規事業が成長を牽引する。 K&Oエナジ <1663> [東証P] ★1-3月期(1Q)経常は41%増益で着地 ◆25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比40.6%増の36.5億円に拡大して着地。ヨウ素事業における販売量の増加や販売価格の上昇などが収益押し上げた。 上期計画の57億円に対する進捗率は64.1%に達しており、業績上振れが期待される。 コーアツ工業 <1743> [東証S] ★今期経常を59%上方修正 ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の5億9500万円→9億4400万円に58.7%上方修正。増益率が7.8%増→71.0%増に拡大する見通しとなった。建設事業で手持ちの大型工事が想定を上回るペースで順調に進捗していることなどを反映した。 MFS <196A> [東証G] ★今期経常を2.1倍上方修正 ◆25年6月期の連結経常損益を従来予想の8200万円の黒字→1億7600万円の黒字(前期は1億4400万円の赤字)に2.1倍上方修正した。モゲチェック事業におけるモゲチェック限定優遇金利の導入や各種マーケティング施策の効果で、売上高が計画を上回ることが寄与。広告宣伝費を中心とする費用が想定を下回ることも利益を押し上げる。 Lドリンク <2585> [東証P] ★今期経常は36%増で7期連続最高益、2円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比2.3%増の47.1億円で着地。続く26年3月期の同利益は前期比35.8%増の64億円に拡大し、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は御殿場工場やニットービバレッジのフル生産化に加え、前期獲得した生産拠点(Oビバレッジ2工場)の通年寄与などによって2ケタ増収増益を見込む。 併せて、前期の年間配当を11.25円→12円に増額し、今期も前期比2円増の14円に増配する方針とした。 Ciメディカ <3540> [東証S] ★今期最終を28%上方修正 ◆25年12月期の連結最終利益を従来予想の31.2億円→40億円に27.9%上方修正。減益率が50.1%減→36.2%減に縮小する見通しとなった。子会社化したニッセンHD、白鳩とのシナジー創出や経営効率化の進展に加え、補助金収入や白鳩旧本社売却の影響を織り込んだ。 NCD <4783> [東証S] ★今期経常は5%増で4期連続最高益、前期配当を4円増額・今期は50円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比33.3%増の28.5億円に拡大して着地。続く26年3月期も前期比5.2%増の30億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は顧客企業の堅調なIT投資意欲を背景にシステム開発事業やサポート&サービス事業の成長が続く。 併せて、前期の年間配当を66円→70円(前の期は50円)に増額し、今期も前期比50円増の120円に大幅増配する方針とした。配当方針を変更し、配当性向を従来の30%以上→50%以上に引き上げる。配当利回りは4.37%に上昇。 JBS <5036> [東証S] ★今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の55億円→73億円に32.7%上方修正。増益率が19.9%増→59.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。足もとの事業環境が好調に推移する中、顧客企業の旺盛なDX需要に対応できる体制強化が進んでいることが要因。売上高が想定を上回ることに加え、クラウドインテグレーション事業の収益性向上を織り込んだ。 アヴィレン <5591> [東証G] ★1-3月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地 ◆25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期非連結比2.5倍の1億円に急拡大して着地。AIソフトウエア開発が活況な市場環境を背景に大きく伸長したほか、研修サービスのビルドアップ領域ではコンサルティング案件の受注が好調だった。大口顧客案件の継続受注や単価上昇、外注費含むコストの効率化も大幅増益につながった。 通期計画の2.3億円に対する進捗率は46.2%に達しており、業績上振れが期待される。 アウトルック <5596> [東証G] ★今期経常は16%増で2期ぶり最高益、34円で初配当へ ◆25年3月期の経常利益(非連結)は前の期比7.9%減の4.9億円になったものの、続く26年3月期は前期比16.2%増の5.8億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は経営管理システム「Sactona」の機能向上を進めるとともに、顧客基盤の拡大や体制強化などに注力し、20.9%の大幅増収を見込む。 併せて、今期の年間配当は初配当34円を実施する方針とした。 日ケミコン <6997> [東証P] ★今期経常は3.7倍増益、7期ぶり20円で復配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比80.2%減の15.6億円に落ち込んだものの、続く26年3月期は前期比3.7倍の58億円にV字回復する見通しとなった。今期は引き続き車載、産業機器、ICTの3つの戦略市場へコンデンサーの拡販を進める方針。車載市場と産業機器市場の本格的な回復は下期以降となる見込みで、安定的な成長が期待されるICT市場に一層注力していく。 併せて、今期の年間配当は20円で、7期ぶりに復配する方針とした。 Vテク <7717> [東証P] ★前期経常が上振れ着地・今期は2.2倍増益へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比70.1%増の18.9億円に伸び、従来予想の14億円を上回って着地。続く26年3月期は前期比2.2倍の42億円に急拡大する見通しとなった。前期上振れは原価と販管費の抑制に加え、為替差益が発生したことが要因。今期は半導体・フォトマスクの装置事業の回復と成長を計画し、21.3%の大幅増収を見込む。 株探ニュース