クレハがS高カイ気配、26年3月期49%営業増益予想と自社株買い・消却発表を好感
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クレハ<4023.T>がストップ高の3235円でカイ気配となっている。12日の取引終了後に発表した26年3月期の連結業績予想で、売上高1650億円(前期比1.8%増)、営業利益140億円(同48.5%増)、純利益100億円(同28.2%増)を見込むことが好感されている。 米国のESS(電力貯蔵システム)向けの採用により、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)樹脂の売り上げ増を見込むほか、シェールオイル・ガスの低温鉱区向けの拡販などによりPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品の回復を見込み、これらの利益が改善することが業績を押し上げる。なお、配当はDOE(連結株主資本配当率)5%を目安として実施するとしているが、配当額は未定となっている。 なお、25年3月期決算は、売上高1620億1500万円(前の期比9.0%減)、営業利益94億2800万円(同26.3%減)、純利益78億円(同19.9%減)だった。 同時に、上限を560万株(発行済み株数の11.26%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月13日から来年3月31日までで、株主還元策の強化と資本効率の向上を図るのが目的。また、25年6月30日に自社株549万1000株を消却するとあわせて発表した。 出所:MINKABU PRESS