前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■ベルパーク <9441> 1,850円 (+192円、+11.6%) ベルパーク <9441> [東証S]が5日続急騰。前週末9日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高342億5000万円(前年同期比12.0%増)、営業利益24億5500万円(同33.3%増)、純利益17億2000万円(同22.4%増)と大幅増収増益となったことに加えて、25年12月期の配当予想を中間・期末各25円の年50円から、中間・期末各37円の年74円に増額修正したことが好感された。販促イベントの実施回数の増加に伴い新規契約が増加したほか、継続手数料や「店頭スマホサポート定額」の会員数の増加によりストック利益が拡大したことも寄与した。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高1140億円(前期比1.8%減)、営業利益45億円(同5.5%増)、純利益30億円(同5.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に700万株(発行済み株数の34.66%)、103億3430万円を上限に、自社株TOBを実施すると発表した。買い付け価格は1471円で、買い付け期間は5月12日から6月6日まで。また、これにより取得したものを含め、自社株795万7088株(発行済み株数の39.40%)を7月4日付で消却すると発表した。 ■マツキヨココ <3088> 2,974円 (+294円、+11.0%) マツキヨココカラ&カンパニー <3088> [東証P]が急反騰。前週末9日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高1兆1000億円(前期比3.6%増)、営業利益855億円(同4.2%増)、純利益565億円(同3.3%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の46円としたことが好感された。引き続き地代家賃、建築費、消耗品費の上昇を踏まえた慎重な出店に注力するほか、スクラップ&ビルドの推進も継続する方針で、国内ではマツモトキヨシグループで100店舗の出店(閉店35店舗)、ココカラファイングループで30店舗の出店(同55店舗)を計画。また、商品や店舗モデルにおける独自性の追求やシーズン商品の展開強化などにも継続して取り組み業績拡大を狙う。なお、25年3月期決算は、売上高1兆616億円(前の期比3.8%増)、営業利益820億8200万円(同8.4%増)、純利益546億7500万円(同4.4%増)だった。人流の拡大と免税の増加、シーズン商品の展開強化で化粧品を中心に好調に推移した。また、5月12日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で上限を570万株(発行済み株数の1.41%)、または152億7600万円とする自社株買いを実施すると発表した。取得した全自社株は6月10日付で消却する。 ■日特塗 <4619> 1,794円 (+177円、+11.0%) 日本特殊塗料 <4619> [東証S]が4日続急騰。自動車向けを中心に防音材などを主力に手掛けるほか、塗料の製造販売を行っている。前週末9日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比14%増の44億5600万円と2ケタ成長を達成した。26年3月期については営業4割減益を見込むが、年間配当を前期の90円から110円に20円の大幅増配を発表したことがポジティブに受け止められている。配当利回りは前週末終値換算で6.8%に達する。同日に26年3月期から30年3月期までの5年間を対象とする新たな中期経営計画を策定したことを発表しており、資本効率の改善、経営資源の最適配分、株主還元の強化に取り組む姿勢を明示していることで、これを評価する買いを引き寄せた。 ■OBARAG <6877> 3,745円 (+365円、+10.8%) OBARA GROUP <6877> [東証S]が3日続急騰。同社は5月9日大引け後(17:00)に決算を発表、25年9月期第2四半期累計(24年10月-25年3月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の43.9億円に減り、従来の0.3%増益予想から一転して減益で着地。しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の93億円→95億円(前期は98億円)に2.2%上方修正し、減益率が5.1%減→3.1%減に縮小する見通しとなったことが好感されたようだ。 ■dely <299A> 1,524円 (+138円、+10.0%) dely <299A> [東証G]が続急騰。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」を運営しており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などでも存在感を示す。LINEヤフー <4689> [東証P]が筆頭株主で同社株式の3分の1強を保有していることもポイント。昨年12月に上場したニューフェースだが、抜群の業績成長力を誇る。26年3月期は売上高が前期比31%増の171億4000万円、営業利益は同27%増の33億7400万円が予想されている。 ■三共 <6417> 2,275.5円 (+204円、+9.9%) SANKYO <6417> [東証P]が5日ぶり急反発。同社は12日午前11時30分、取得総数3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.66%)、取得総額600億円を上限とする自社株買いの実施を発表。需給面への好インパクトを見込んだ買いを集めたようだ。取得期間は13日から2026年3月31日。あわせて26年3月期の業績・配当予想を公表。今期の売上高は前期比3.6%減の1850億円、最終利益は同18.5%減の440億円、年間配当予想は同10円減配の90円とした。25年3月期の業績は計画を上振れして着地。売上高は前の期比3.7%減の1918億2100万円。最終利益は同0.4%増の539億9200万円で、最終利益は過去最高を更新した。 ■オエノンHD <2533> 498円 (+44円、+9.7%) オエノンホールディングス <2533> [東証P]が続急伸。同社は5月9日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比6.2%増の7.1億円に伸びたが、通期計画の36.5億円に対する進捗率は19.6%となり、5年平均の16.6%とほぼ同水準だった。ただ、同時に発行済み株式数(自社株を除く)の1.75%にあたる100万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、こちらが好感されたようだ。買い付け期間は5月12日から8月29日までとなる。 ■カチタス <8919> 2,323円 (+199円、+9.4%) カチタス <8919> [東証P]が4日続急伸。同社は5月9日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比12.6%増の138億円になり、26年3月期も前期比13.1%増の157億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。これで11期連続の増収になる。 ■八十二 <8359> 1,154円 (+97円、+9.2%) 八十二銀行 <8359> [東証P]が続急伸。同社は5月9日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比81.3%増の638億円に拡大し、26年3月期も前期比17.5%増の750億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。これで3期連続の増益になる。同時に、前期の年間配当を34円→42円(前の期は24円)に増額し、今期も前期比8円増の50円に増配する方針とした。 ■イエロハット <9882> 1,534円 (+127円、+9.0%) イエローハット <9882> [東証P]が続急伸。同社は5月9日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比5.5%増の168億円になり、26年3月期も前期比2.1%増の172億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。同時に、前期の年間配当を70円→100円(前の期は66円)に増額し、今期は58円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は16.0%増配とする方針とした。 ■オカムラ <7994> 2,213円 (+177円、+8.7%) オカムラ <7994> [東証P]が急反発。同社は5月9日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比0.9%増の264億円になり、従来予想の255億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。26年3月期も前期比11.5%増の295億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。これで5期連続の増収、7期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を90円→94円(前の期は86円)に増額し、今期も前期比10円増の104円に増配する方針とした。 ■エクシオG <1951> 1,869円 (+148円、+8.6%) エクシオグループ <1951> [東証P]が5日続急伸。同社は5月9日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比17.8%増の435億円になり、26年3月期も前期比10.3%増の480億円に伸びを見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。これで3期連続の増益になる。同時に、前期の年間配当を62円→63円(前の期は1→2の株式分割前で120円)に増額し、今期も前期比3円増の66円に増配する方針とした。 ■大垣共立 <8361> 2,426円 (+188円、+8.4%) 大垣共立銀行 <8361> [東証P]が急反発。同社は5月9日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比44.1%増の207億円に拡大し、従来予想の177億円を上回って着地。26年3月期も前期比10.1%増の229億円に伸びを見込み、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を70円→90円(前の期は70円)に増額し、今期も90円を継続する方針とした。 ■東応化 <4186> 3,583円 (+274円、+8.3%) 東京応化工業 <4186> [東証P]が3日続急伸。12日午後2時ごろに発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高542億7200万円(前年同期比20.6%増)、営業利益98億100万円(同69.2%増)、純利益75億2600万円(同2.1倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。生成AI関連向け需要が好調に推移したことに加えて、パソコンやスマートフォンの需要が堅調に推移したことで、エレクトロニクス機能材料・高純度化学薬品ともに大幅な増収となった。25年12月期通期業績予想は、売上高2220億円(前期比10.5%増)、営業利益373億円(同12.7%増)、純利益246億円(同8.4%増)の従来見通しを据え置いている。 ■西川計測 <7500> 8,800円 (+670円、+8.2%) 西川計測 <7500> [東証S]が急伸。同社は5月9日大引け後(15:30)に決算を発表、25年6月期第3四半期累計(24年7月-25年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比7.7%増の37.6億円に伸びたことが好感されたようだ。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の230円→310円(前期は300円)に大幅増額修正した。 ■フルキャスト <4848> 1,753円 (+130円、+8.0%) フルキャストホールディングス <4848> [東証P]が3日続急伸。前週末9日取引終了後、株主優待制度を新設すると発表した。毎年6月末・12月末を基準日とし、100株以上を保有する株主を対象に保有株数に応じてグループ会社が運営するラーメン店の食事券、またはラーメン商品を贈呈する。今年6月から開始する。これを好感した買いが集まった。なお、あわせて発表した1-3月期連結決算は売上高が前年同期比3.0%減の166億2500万円、営業利益が同11.5%減の20億8400万円だった。連結子会社を譲渡したことによる影響や、主力の短期業務支援事業で戦略的投資を計上したことなどが響いた。 ※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース