リプロセル、前期経常を一転黒字に上方修正・最高益更新へ

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決算

 リプロセル <4978> [東証G] が5月12日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年3月期の連結経常損益を従来予想の1億7400万円の赤字→6200万円の黒字(前の期は4000万円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上し、55.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の7100万円の赤字→1億6500万円の黒字(前年同期は3000万円の赤字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 1.営業外収益の計上(1)補助金収入(連結決算) 当連結会計期間におきまして、補助金収入101百万円を計上いたしました。2024年6月26日付及び2024年7月2日付の「連結子会社(REPROCELL USA Inc.)に対する補助金の交付決定に関するお知らせ」で開示いたしましたとおり、当社の100%子会社であるREPROCELL USA Inc.が、米国メリーランド州政府の外郭企業であるTechnical Development Corporation (TEDCO)の運営する Maryland Stem Cell Research Fund (MSCRF)による補助金(合計738,407ドル)の受賞者に選定されておりましたが、当連結会計期間において所定のマイルストーンを達成したこと等により、総額の一部の380,118.55ドルについて入金を受け、同社の個別決算上及び当社の連結決算上で補助金収入として認識したものです。(2)為替差益(連結決算) 当連結会計期間におきまして、為替差益17百万円を計上いたしました。これは主に、当社保有の外貨建て預金に関して当期末時点での為替相場による評価替えで発生したものであります。2.営業外費用の計上(1)持分法による投資損失(連結決算) 当連結会計期間におきまして、持分法による投資損失20百万円を計上いたしました。これは主に、当社保有のCell Innovation Partners, L.P.の持分法による投資損失により発生したものであります。3.特別損失の計上(1)関係会社株式評価損(個別決算) 連結子会社であるRCパートナーズ株式会社の財政状態及び経営成績を勘案した結果、「金融商品に関する会計基準」に基づき、当社が保有するRCパートナーズ株式会社の株式について、関係会社株式評価損 9百万円を計上いたしました。<ご参考:関係会社株式評価損の会計上の取り扱いについて>個別決算に計上された関係会社株式評価損は、個別財務諸表上に計上されておりました関係会社株式の評価替えに伴う損失であります。当該関係会社株式評価損は、連結決算においては相殺消去されるため、連結損益への影響はありません。なお、個別財務諸表に計上された関係会社株式評価損は、現金及び現金同等物の減少を伴うものではありません。4.2025年3月期通期連結業績予想数値の修正(2024年4月1日~2025年3月31日)・前回発表予想との差異の理由売上高に係る事業セグメント別の差異の主な理由は次のとおりです。・研究支援事業当社の100%子会社であるREPROCELL USA Inc.における研究試薬等の販売事業や、当社の100%子会社であるREPROCELL Europe Ltd.におけるヒト組織アッセイの販売事業の売上が想定より好調に推移したことから全体として売上高が予想を上回っていることによるものです。・メディカル事業当社及び当社の100%子会社であるREPROCELL USA Inc.における臨床用iPS細胞製品の販売事業の売上が想定より好調に推移したことから全体として売上高が予想を上回っていることによるものです。また、臨床用iPS細胞製品は粗利率が高いことから利益についても予想を上回っております。親会社株主に帰属する当期純利益の差異の主な理由は次の通りです。当社の100%子会社であるREPROCELL USA Inc.において、将来の利益予測に基づき繰延税金資産の計上による法人税等調整額が利益を増加させ、親会社株主に帰属する当期純利益が予想を上回っていることによるものです。※本業績予想につきましては、当社が現在入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因により予想値と異なる可能性があります。

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