米外為市場サマリー:持ち高調整の動きなどから一時144円80銭台に軟化

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為替

 9日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=145円37銭前後と前日と比べて55銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=163円53銭前後と同30銭程度のユーロ安・円高だった。

 この日の東京市場で一時146円19銭と1カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた反動で、海外市場では週末を前に持ち高調整や利益確定とみられるドル売り・円買いが優勢だった。トランプ米大統領が9日朝のSNSへの投稿で対中関税を現在の145%から80%まで下げる案を表明したが、すぐに米ホワイトハウスのレビット報道官が「米国が中国側の譲歩なしに一方的に関税を引き下げるつもりはないという考えをトランプ大統領が維持している」と述べたことから米中協議の進展を期待したドル買いは続かず。ただ、米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「不確実性が非常に高い局面ではインフレ期待の安定がとりわけ重要」と発言するなど、米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで利下げに慎重な姿勢を示したことがドルの下支えとなり、ドル円相場は一時144円83銭まで軟化したあとは下げ渋った。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1250ドル前後と前日に比べて0.0020ドル強のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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