前週末9日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■牧野フライス製作所 <6135>  9,080円 (-2,010円、-18.1%)

 東証プライムの下落率トップ。牧野フライス製作所 <6135> がウリ気配。ニデック <6594> が8日の取引終了後、牧野フに対するTOB(株式公開買い付け)を撤回することを決めたと発表。ニデックは1株1万1000円で4月4日にTOBを開始していた。TOB成立のシナリオがなくなったことを受け、処分売りが優勢となっている。ニデックによるTOBに対し、牧野フは既存株主に新株予約権を無償で割り当てる買収防衛策を導入した。ニデックは買収防衛策の差し止めに向けた仮処分命令の申し立てを東京地裁に行ったものの、5月7日に却下された。ニデック側は新株予約権の無償割り当てが実施された場合、自社に損害が発生する恐れがあると判断。9日付でTOBを撤回する。

■リログループ <8876>  1,748円 (-197.5円、-10.2%)

 東証プライムの下落率4位。リログループ <8876> は大幅安。8日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1500億円(前期比5.0%増)、最終利益を210億円(同51.5%減)と発表した。大幅な最終減益となる見通しを示したことが売り材料視されている。前期に持ち分法による投資の売却益を計上した反動が出る見込み。配当予想は前期比7円増の49円とした。なお、同時に発表した25年3月期決算は売上高が1429億800万円(前の期比7.8%増)、最終損益が433億1700万円の黒字(前の期278億700万円の赤字)だった。あわせて29年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高2000億円を目指す。また、配当性向を30%から35%に引き上げ、株主還元も充実させる構え。

■セリア <2782>  2,729円 (-204円、-7.0%)

 セリア <2782> が後場終盤になって急落している。午後3時ごろに発表した26年3月期単独業績予想で、営業利益153億円(前期比9.1%減)と減益を見込むことが嫌気されている。既存店売上高を前期比横ばいと想定する一方、直営店で120店舗の新規出店(退店は70店舗)を計画しており、売上高は2429億円(同2.8%増)を予想する。ただ、人件費などの上昇が利益を圧迫し、減益を余儀なくされる見通しだ。なお、25年3月期決算は、売上高2363億2700万円(前の期比5.9%増)、営業利益168億3600万円(同11.3%増)だった。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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