奥村組、前期経常を16%上方修正

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決算

 奥村組 <1833> [東証P] が5月9日大引け後(16:00)に業績修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の77億円→89.2億円(前の期は148億円)に15.8%上方修正し、減益率が48.2%減→40.0%減に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の87.5億円→27.2億円(前の期は124億円)に68.9%下方修正し、減益率が30.0%減→78.2%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の108億円→120億円(前年同期は76.9億円)に11.3%増額し、増益率が40.3%増→56.2%増に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 (連結業績予想)土木事業及び建築事業の売上総利益率が改善したことによる売上総利益の増加等により、営業利益は前回発表予想を約2,130 百万円上回る約9,730 百万円となる見込みですが、当社の連結子会社である石狩バイオエナジー合同会社(以下、石狩バイオという)で発生した爆発事故に起因し、本日別途公表しました「営業外費用(為替予約評価損)の計上に関するお知らせ」及び「特別損失の計上に関するお知らせ」に記載のとおり、営業外費用に為替予約評価損701 百万円を計上すること等により、経常利益は同約1,220 百万円増加した約8,920 百万円、特別損失に減損損失13,234 百万円を計上すること等により、親会社株主に帰属する当期純利益は同約6,030 百万円下回る約2,720 百万円となる見込みです。(個別業績予想)土木事業及び建築事業の売上総利益率が改善したことによる売上総利益の増加等により、営業利益は前回発表予想を約1,810 百万円上回る約13,410 百万円、経常利益は同約1,310 百万円上回る約13,910 百万円となる見込みですが、本日別途公表しました「特別損失の計上に関するお知らせ」に記載のとおり、特別損失に関係会社事業損失5,014 百万円を計上すること等により、当期純利益は、同約4,400 百万円下回る約6,950 百万円となる見込みです。また、土木事業及び建築事業の売上総利益率は10.9%(土木12.0%、建築10.4%)となる見込みです。(前回発表予想10.4%(土木11.6%、建築9.7%))配当予想について利益配分については、経営上の最重要課題の一つと認識しており、安定的な配当を継続することを前提としたうえで、業績に応じた成果の配分を行うことを株主還元の基本方針とし、連結配当性向70%以上(業績にかかわらず自己資本配当率(DOE)2.0%を下限とする)を現中期経営計画(2022~2024 年度)期間中の株主還元方針としています。上記のとおり、石狩バイオの減損損失計上に伴い、連結、個別とも多額の特別損失を計上することとなり、業績予想を下方修正することとなりましたが、個別業績については、特定の国内大型土木工事の採算悪化を除くと堅調に推移していること、今回の特別損失計上の背景や、株主還元の基本方針等を勘案し、2025 年3 月期の年間配当金は、前回予想の216 円を据え置きとします。次期中期経営計画(2025~2027 年度)の株主還元政策については、本日別途公表しました「中期経営計画期間(2025~2027 年度)の株主還元政策について」を参照してください。なお、2026 年3 月期の業績予想及び次期中期経営計画については、2025 年5 月14 日に予定している2025 年3 月期決算発表時に合わせて公表する予定です。(注)上記の予想は、現時点における入手可能な情報に基づいており、実際の業績等は様々な要因により予想値とは異なる可能性があります。

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