<注目銘柄>=ジェコス、高配当利回り銘柄に国土強靱化の追い風
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ジェコス<9991.T>は4月に入ってからの連騰により足もとで買い疲れ感が出ているものの、安定的な業績推移が見込める内需型の高配当利回り株とあって、なお上値余地が広がった状態にあると言えるだろう。 同社はJFEホールディングス<5411.T>傘下にあるJFEスチールのグループ企業で建設仮設材リースにおいて最大手。みずほリース<8425.T>が昨年、議決権ベースで約20%の株式を取得し、持ち分法適用関連会社とした。国土強靱化に向けたインフラ更新需要は事業面で追い風となる構図にあり、今年4月24日に開示した26年3月期の業績予想では、売上高は前期比微減の1110億円、最終利益は同5.7%増の48億円を見込む。 首都圏の再開発案件などでの堅調な需要が見込まれるなかで、会社側の業績予想は保守的な印象が否めず、採算改善に向けた取り組みを通じて、利益の更なる上積みができるか注目される。株価は年初来高値圏で推移するものの、PBR(株価純資産倍率)は0.5倍台。一方、配当利回りは5%近辺と高水準にあることから、インカムゲイン狙いの投資家の資金流入が引き続き見込めそうだ。(碧) 出所:MINKABU PRESS