本日注目すべき【好決算】銘柄 味の素、インターメス、ニコン (8日引け後 発表分)
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5月8日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 味の素 <2802> [東証P] ★今期最終は71%増で3期ぶり最高益、実質増配と自社株買いも発表 ◆25年3月期の連結最終利益は前の期比19.3%減の702億円に落ち込んだものの、続く26年3月期は前期比70.8%増の1200億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は調味料と冷凍食品の販売増加、単価上昇を計画するほか、医薬用・食品用アミノ酸とバイオファーマサービス(CDMO)の増収効果によるヘルスケア等事業の利益拡大を見込む。 今期の年間配当は48円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は20.0%増配とする方針とした。併せて、発行済み株式数の5.03%にあたる5000万株または1000億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 デジアーツ <2326> [東証P] ★今期経常は35%増で6期連続最高益、10円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比2.7%増の45.6億円で着地。続く26年3月期も前期比34.8%増の61.5億円に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は旺盛なサイバーセキュリティ対策ニーズが継続する中、企業向け市場の需要を取り込むほか、「GIGAスクール構想第2期」や「次世代校務DX」の案件獲得、受注済みクラウドサービス系製品の売上計上などを見込む。 併せて、今期の年間配当は前期比10円増の95円に増配する方針とした。 インターメス <262A> [東証P] ★1-3月期(1Q)経常は58%増益で着地 ◆25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比58.3%増の19億円に拡大して着地。積極的に展開した新商品が好調に推移したほか、調光レンズやサングラスなどの紫外線対策商品が売上成長を牽引した。 通期計画の54.9億円に対する進捗率は34.6%に達しており、業績上振れが期待される。 木徳神糧 <2700> [東証S] ★1-3月期(1Q)経常は4.3倍増益、1→5の株式分割も発表 ◆25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.3倍の18.6億円に急拡大して着地。米穀の販売単価が前年を大きく上回る水準で推移し、価格転嫁も順調に進んだことが収益拡大の要因となった。 併せて、6月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表。 CRI <3698> [東証G] ★今期経常を41%上方修正・5期ぶり最高益、配当も5円増額 ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の3.9億円→5.5億円に41.1%上方修正。増益率が2.9%増→45.2%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。エンタープライズ事業のモビリティ分野と組込み分野、ゲーム事業の音響制作分野を中心に上期業績が好調に推移したことを反映した。 併せて、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は20円)に増額修正した。 ユーザーロカ <3984> [東証P] ★今期業績と配当予想を上方修正、自社株買いも発表 ◆25年6月期の経常利益(非連結)を従来予想の18.4億円→19.3億円に5.0%上方修正。増益率が7.2%増→12.6%増に拡大し、従来の13期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。生成AI技術が急速に発展し、様々な分野でAI活用が広がる中、ビッグデータ・AIを活用したクラウドサービスへのニーズが一段と高まっていることを織り込んだ。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の11円→14円(前期は8円)に増額修正した。 併せて、発行済み株式数の1.12%にあたる18万株または3億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 フレクト <4414> [東証G] ★今期経常は32%増で5期連続最高益更新へ ◆25年3月期の経常利益(非連結)は前の期比43.9%増の10.8億円に伸びて着地。続く26年3月期も前期比31.7%増の14.2億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は旺盛なDX支援の需要が継続する中、クラウドインテグレーションサービスの新規顧客獲得が進み、20.8%の増収を見込む。 ニコン <7731> [東証P] ★前期最終が上振れ着地・今期は4.9倍増益へ ◆25年3月期の連結最終利益は前の期比81.2%減の61.2億円に落ち込んだが、従来予想の45億円を上回って着地。続く26年3月期は前期比4.9倍の300億円にV字回復する見通しとなった。今期はコンポーネント事業とデジタルマニュファクチャリング事業の増収を計画するほか、前期に発生した一時費用(272億円)の剥落、遊休資産の売却、研究開発費の削減、構造改革効果による利益回復を見込む。 プラッツ <7813> [東証S] ★今期経常を一転28%増益に上方修正、配当も4円増額 ◆25年6月期の連結経常利益を従来予想の1億6000万円→2億4000万円に50.0%上方修正。従来の減益予想から一転して28.3%増益見通しとなった。主力の福祉用具流通市場、医療・高齢者施設市場、連結子会社のやまと産業で販売が計画を上回ることが寄与。コスト削減の進展に加え、持ち分法による投資利益の計上も利益を押し上げる。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の14円→18円(前期は14円)に増額修正した。 併せて、発行済み株式数の4.9%にあたる17万4400株または1億2539万円を上限に「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。 ヤマハ <7951> [東証P] ★今期最終は2.1倍増益へ ◆25年3月期の連結最終利益は前の期比55.0%減の133億円に落ち込んだものの、続く26年3月期は前期比2.1倍の285億円にV字回復する見通しとなった。今期は世界的な楽器の販売回復による楽器事業の実質増収を計画するほか、生産構造改革効果などによる収益改善を見込む。 併せて、今期の年間配当は26円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は2.6%増配とする方針とした。 東和銀 <8558> [東証P] ★前期経常を一転47%増益に上方修正、配当も5円増額 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→63.8億円に3.2倍上方修正。従来の減益予想から一転して47.2%増益見通しとなった。資金利益の増加に加え、償却債権取立益が計画を上回ったことを反映した。信用コストが想定を下回ったことも利益を押し上げた。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→35円(前の期は35円)に増額修正した。併せて、発行済み株式数の4.62%にあたる170万株または10億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得株は2月27日付ですべて消却する予定。 株探ニュース