明日の為替相場見通し=FOMC後のドル買い続くか

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為替

 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したあとの上昇基調が続くかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=143円70銭~145円00銭。

 米連邦準備理事会(FRB)は7日まで開いたFOMCで3会合連続となる政策金利の据え置きを決め、パウエル議長が記者会見で利下げを急がない姿勢を示したことからドルが買われやすくなっている。

 また、トランプ米大統領が主要国との貿易協定について米国時間8日午前10時(日本時間午後11時)に発表するとしていることで、貿易交渉の進展期待が高まるなか日本時間夕方には144円50銭台までドル高・円安が進んだ。なお、国名などの詳細は明らかにされていないが、米紙ニューヨーク・タイムズはトランプ政権が英国との貿易協定を8日に発表すると報じている。

 ただ、市場参加者の関心は週内に行われる予定の米中貿易交渉に向いており、内容を見極めるまでは一方向に持ち高を傾けにくい。関税交渉を巡る日米協議で円安是正が迫られるとの警戒感が依然としてくすぶっていることもドル円相場の重荷となりそうだ。

 このほかの注目材料としては、イングランド銀行(英中央銀行)の政策金利発表、前週分の米新規失業保険申請件数、1〜3月期の米労働生産性指数(速報値)、3月の米卸売在庫・売上高などがある。

出所:MINKABU PRESS

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