株価指数先物【引け後】 方向感は定まらないが、ショートカバーは入りやすい

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先物

大阪6月限
日経225先物 36780 -30 (-0.08%)
TOPIX先物 2692.0 +5.0 (+0.18%)

 日経225先物(6月限)は前日比30円安の3万6780円で取引を終了。寄り付きは3万7100円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6750円)を上回り、買いが先行した。ただし、寄り付きを高値に軟化し、前場中盤にかけて3万6760円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は再びプラス圏を回復するなど、前場終盤にかけては3万6800円~3万6850円辺りで推移。後場の取引時間帯でリバウンドの動きをみせ、3万6860円~3万6930円処のレンジに切り上がった。終盤にかけては持ち高調整に伴うロング解消が入り、3万6750円まで売られる場面もみられた。

 ベッセント米財務長官とグリア通商代表が10日と11日にスイスで中国側の代表と貿易問題について協議すると報じられるなか、ロング優勢で始まった。しかし、トランプ米大統領が外国で制作される映画に100%の関税を課す方針を示したほか、2週間以内に医薬品の関税について発表すると述べており、関税を巡る不透明感が警戒されて積極的なロングは限られた。為替市場で円相場が1ドル=142円台と連休前の水準から円高に振れて推移していたことも、重荷になったのだろう。

 日経225先物は寄り付きで75日移動平均線(3万6990円)を上回ったが、同線をキープできず、現物の寄り付き時には3万7000円を割り込んでいた。売り一巡後にリバウンドをみせたが、75日線を上回ることができなかったことで、短期的なショートが入りやすい状況。もっとも、ショートを仕掛けてくる動きも限定的であり、米中協議への期待から押し目狙いのロング対応に向かわせていた。

 ナイトセッションで75日線は、3万6970円近辺で推移している。同線を突破してくるようだと、200日線とボリンジャーバンドの+2σが位置する3万7630円辺りを試す動きになるだろう。一方で、75日線が抵抗線として機能すると、13週線が位置する3万6430円辺りまでの調整は想定しておきたい。

 国内では今週末から決算発表がピークを迎えるため、ロングは積み上がっていないと考えられる。7日の米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が判明する。政策金利の据え置きがコンセンサスであり、無難に通過してくるようだと、ややロング優勢になりそうだ。週末には米中協議を見極めたいとのムードが強まりやすいが、ショート筋がポジションをニュートラルに近づけてくるとみられ、押し目狙いのロング対応となろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.66倍に低下。13.70倍と小幅に上昇して始まったが、+2σ(13.71倍)に抑えられた。前場終盤にかけて13.62倍まで低下する場面もあったが、+1σ(13.64倍)を下回ったことで、後場はNTショートを巻き戻す動きが入っており、+1σと+2σによるレンジを継続している。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7778枚、ソシエテジェネラル証券が1万2266枚、サスケハナ・ホンコンが4397枚、バークレイズ証券が1900枚、日産証券が1680枚、モルガンMUFG証券が1542枚、シティグループ証券が1375枚、野村証券が1225枚、JPモルガン証券が1112枚、ゴールドマン証券が895枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3996枚、ソシエテジェネラル証券が1万8959枚、バークレイズ証券が6341枚、JPモルガン証券が4551枚、ゴールドマン証券が3768枚、モルガンMUFG証券が3501枚、サスケハナ・ホンコンが2879枚、ビーオブエー証券が2284枚、シティグループ証券が1506枚、UBS証券が1139枚だった。

株探ニュース

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