話題株ピックアップ【夕刊】(1):ノジマ、MTG、丸紅

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■ノジマ <7419>  2,870円   +335 円 (+13.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ノジマ<7419>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう正午ごろ、25年3月期通期の連結決算を発表。デジタル家電専門店運営事業やキャリアショップ運営事業の売り上げがともに伸びたことなどから、営業利益は前の期比58.3%増の483億7100万円となった。また、期末配当を従来計画比5円増額の25円にすることも発表。これにより、中間配当20円をあわせた年間配当は45円となる。26年3月期通期の連結業績予想については、前期比3.4%増の500億円を見込む。年間配当は前期比1円増配の46円(中間配当23円、期末配当23円)を計画している。

■矢作建設工業 <1870>  1,630円   +177 円 (+12.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 矢作建設工業<1870>が後場に急伸し、年初来高値を更新した。7日午後2時、25年3月期の連結決算にあわせ、26年3月期の業績予想を開示。今期の売上高は前期比19.4%増の1680億円、最終利益は同16.9%増の66億円を見込む。2ケタの増収増益で2期ぶりに過去最高益を更新する計画。年間配当予想は同10円増配の90円としたうえで、累進配当の実施を含む新たな配当方針を公表しており、これらを好感した買いが集まった。複数の大型建築工事が進捗することで建設事業の収益が拡大する。加えて、株主資本配当率(DOE)5%以上で累進配当を基本とする新たな配当方針を示した。これまでは配当性向30%以上とする方針を掲げていた。25年3月期の売上高は前の期比17.4%増の1406億9900万円、最終利益は同12.7%減の56億4300万円だった。

■MTG <7806>  3,185円   +311 円 (+10.8%)  本日終値
 MTG<7806>が急騰。同社は7日、25年9月期の連結業績・配当予想の上方修正を発表し、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから50億円増額し930億円(前期比29.4%増)、最終利益予想は12億円増額し57億円(同2.5倍)に見直した。また、年間配当予想は3円増額して18円(同5円増配)とした。国内での売り上げが引き続き好調に推移するなか、新商品の売上比率の向上により粗利が増加し、マーケティング効果も発現する。

■TOA <6809>  1,034円   +99 円 (+10.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 TOA<6809>は急騰。連休前2日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比7.7%増の545億円、営業利益を同25.4%増の45億円と発表した。営業利益は12期ぶりに最高益を更新する見通し。配当予想も前期比2円増の42円としており、これを好感した買いが膨らんでいる。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比3.7%増の506億2600万円、営業利益が同18.5%増の35億8900万円だった。国内事業は交通市場向けが伸びたほか、大阪・関西万博関連の納入が寄与。海外事業は欧米や東南アジアなどが堅調に推移した。

■中部飼料 <2053>  1,507円   +116 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 中部飼料<2053>が後場動意づき、年初来高値を更新した。同社はきょう午後2時ごろ、26年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比21.4%増の52億円としていることや、年間配当計画を前期比8円増配の60円(中間配当30円、期末配当30円)としていることが好感されたようだ。売上高は同1.0%増の2120億円を見込む。差別化飼料比率の向上や魚粉比率を低減した水産飼料の拡販、製品ラインアップの刷新などで収益力の向上を図るとしている。また、115万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.89%)、15億円を上限とする自社株取得枠を設定したこともあわせて発表。資本効率の改善及び株主還元の充実を図ることが主な目的で、取得期間はあす5月8日から来年3月31日までとなっている。

■東京鐵鋼 <5445>  5,880円   +420 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 東京鐵鋼<5445>が後場に上げ幅を拡大した。同社は7日午後1時30分、25年3月期の連結決算発表にあわせ、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.87%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施を公表した。また、前期の期末配当を従来の見通しから40円増額して275円(年間配当は375円)としたうえで、今期の年間配当は300円とした。前期の年間配当に比べると減配の計画となるが、自社株買いによる需給引き締め効果と配当利回りの高さが意識されたようだ。自社株の取得期間は9日から7月31日まで。25年3月期の売上高は前の期比3.7%増の825億9300万円、最終利益は同37.6%増の108億5300万円で、過去最高益を更新した。26年3月期の売上高は前期比2.5%減の805億円、最終利益は同22.1%減の84億5000万円を計画する。

■鳥居薬品 <4551>  5,580円   +350 円 (+6.7%)  本日終値
 東京証券取引所は7日、同日午後2時22分から鳥居薬品<4551>の株式売買を停止したと発表した。理由は「公開買付に関する報道の真偽等の確認のため」。日本経済新聞電子版は7日、「塩野義製薬が日本たばこ産業(JT)傘下の鳥居薬品を買収する方針を固めたことが7日、わかった」と報じた。塩野義製薬<4507>はJT<2914>や一般株主からTOB(株式公開買い付け)などを通じ、全株を取得。買収総額は1500億円規模とみられるとしている。

■丸紅 <8002>  2,698円   +162 円 (+6.4%)  本日終値
 丸紅<8002>が続急伸し、年初来高値を更新した。三井物産<8031>や三菱商事<8058>、住友商事<8053>、伊藤忠商事<8001>も株価水準を切り上げている。著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが3日に開いた年次株主総会で、バフェット氏が日本の5大商社株に関し、長期に保有する考えを示したと伝わり、株価の支援材料となったようだ。なお、バフェット氏は今年末にバークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任すると表明。会長職にはとどまるという。

■エニマインド <5027>  896円   +47 円 (+5.5%)  本日終値
 AnyMind Group<5027>が急反発。同社はきょう、インドネシアにて東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee」の公式パートナーに認定されたと発表。これが株価を刺激したようだ。今回の認定は、1~3月期における販売実績や支援施策の成果などが評価されたもの。同社は今後も、より多くのブランドが高度なエンゲージメント施策やライブコマースを展開できるようにテクノロジーとオペレーションを掛け合わせたソリューションを通じて支援を加速するとしている。

■良品計画 <7453>  5,031円   +262 円 (+5.5%)  本日終値
 良品計画<7453>は大幅高で新高値更新。連休前2日取引終了後、4月度の国内売上高を発表し、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比9.8%増と15カ月連続で前年実績を上回った。これが買い材料視された。3月末まで実施した無印良品週間終了後の反動減が限定的だったことに加えて、生活雑貨や食品が引き続き牽引役となった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同17.1%増だった。

株探ニュース

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