話題株ピックアップ【夕刊】(2):JR西日本、エムスリー、大塚HD

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■ダイトロン <7609>  3,290円   +140 円 (+4.4%)  本日終値
 ダイトロン<7609>は続伸。連休前2日取引終了後に1~3月期連結決算を発表。売上高は前年同期比10.7%増の233億5200万円、営業利益は同41.6%増の15億7000万円だった。車載向け「画像関連機器・部品」のレンズやWeb会議向け「情報システム」のコミュニケーションシステム、データセンター用通信デバイスの生産向け「電子部品製造装置」などの販売が増加した。2ケタ増収増益となったことが好感された。

■JR西日本 <9021>  3,191円   +104 円 (+3.4%)  本日終値
 JR西日本<9021>が大幅高で3連騰。年初来高値を更新した。前営業日となる2日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比6.6%増の1兆8200億円、経常利益は同5.0%増の1740億円、最終利益は同0.9%増の1150億円を計画する。最終利益は前期に続き過去最高益の更新を予想する。また、3月31日を基準日とする前期の期末配当について、従来の見通しから10円50銭増額して47円50銭(年間配当は84円50銭)で決定。今期の年間配当予想は前期比1円50銭増配の86円とした。加えて、取得総数2000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.2%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、これらを好感した買いが集まったようだ。大阪・関西万博の開催に伴い、山陽新幹線や北陸新幹線、近畿圏の在来線での運輸収入の押し上げ効果を見込む。インバウンド需要の増加も追い風となる見通し。25年3月期の売上高は前の期比4.5%増の1兆7079億4400万円、最終利益は同15.4%増の1139億5800万円だった。自社株の取得期間は7日から9月19日まで。

■王将フードサービス <9936>  3,330円   +105 円 (+3.3%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>が堅調推移。前営業日となる2日の取引終了後、4月の月次売上高を発表。直営の既存店売上高は前年同月比13.5%増の88億600万円となった。増収基調を継続し、増収率は3月(11.7%)を上回ったこともあって、評価されたようだ。4月の既存店の客数は1.8%増、客単価は11.6%増となった。2月14日に一部商品の価格改定を実施したが、その後も客数は好調に推移した。直営全店売上高は16.0%増の91億500万円だった。

■エムスリー <2413>  1,843.5円   +58 円 (+3.3%)  本日終値
 エムスリー<2413>が続伸、中段もみ合いを上放れる兆しをみせている。同社は医薬関連の情報サービスや医療従事者向け会員制サイトを運営し、製薬マーケティング支援業務を主力展開する。前週末2日に発表した25年3月期決算では営業利益が前の期比2%減の629億7100万円と小幅減益となったが、続く26年3月期は2ケタ増益で切り返し、前期比11%増の700億円を見込んでいる。製薬会社のマーケティングを支援する「メディカルプラットフォーム」事業が好調で収益を牽引する見通し。また、同日に発行済み株式数の2.95%相当の2000万株、200億円を上限とする自社株買いの実施も発表しており、これを好感する買いを引き寄せている。

■イトーキ <7972>  1,824円   +42 円 (+2.4%)  本日終値
 イトーキ<7972>は反発。連休前2日取引終了後に1~3月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比4.5%増の427億4400万円、営業利益は同22.9%増の74億2200万円だった。ハイブリッドな新しい働き方にあわせたリニューアル案件やオフィス移転などを中心に好調に推移した。好決算を評価した買いが入った。

■明治ホールディングス <2269>  3,597円   +56 円 (+1.6%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が後場一段高。傘下の明治はきょう、6月1日出荷分からクリームの価格改定を実施すると発表。これによる採算改善などが期待されたようだ。値上げする商品は「明治おいしい生クリーム」で、値上げ幅は約9%となる予定。飼料価格の高騰などにより生乳生産コストが上昇しているなか、6月1日から指定生乳生産者団体と乳製品向けの生乳取引価格を引き上げることで合意したという。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,217円   +1 円 (+0.1%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は堅調。連休前2日取引終了後、4月度の売上概況(速報)を発表し、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比2.6%増と16カ月連続で前年実績を上回った。これが好感された。前年に比べて気温が低い日が多く、初夏物カジュアル軽衣料の動きが鈍かったものの、メンズではジャケット、スーツ、ウィメンズではジャケット、パンツが好調に推移した。なお、全社売上高は同7.7%増だった。

■DMG森精機 <6141>  2,477円   -95.5 円 (-3.7%)  本日終値
 DMG森精機<6141>は大幅反落。この日午後2時過ぎ、1~3月期連結決算を発表。売上高は1140億1000万円(前年同期比14.2%減)、営業利益は18億1700万円(同85.5%減)だった。減収減益で着地したことが嫌気された。最終損益は1億6800万円の黒字(前年同期69億3700万円の赤字)に転換した。前年同期に「非継続事業からの四半期損失」を計上した影響がなくなったことが要因。

■大塚ホールディングス <4578>  7,414円   -283 円 (-3.7%)  本日終値
 大塚ホールディングス<4578>や第一三共<4568>が大幅安。トランプ米大統領が国内連休中の5日、医薬品に対する関税について今後2週間以内に発表すると述べた。これを受け、6日の米株式市場では医薬品株が急落。日本の医薬品株に対しても売り圧力が高まる格好となった。小野薬品工業<4528>、エーザイ<4523>も大きく値を下げ、東証の業種別指数で医薬品は下落率トップとなっている。

■ネクセラファーマ <4565>  901円   -33 円 (-3.5%)  本日終値
 ネクセラファーマ<4565>は安い。連休前2日取引終了後に発表した1~3月期連結決算は売上高が66億4400万円(前年同期比44.1%増)、営業損益が21億9300万円の赤字(前年同期30億7600万円の赤字)だった。クービビックの前第4四半期からの販売開始に伴う売り上げ計上などにより大幅な増収を達成。一方、損益面では研究開発費の増加などが響いた。赤字継続がネガティブ視されたようだ。

株探ニュース

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