株価指数先物【寄り前】 13週線を支持線とした押し目狙いのロング対応

投稿:

先物

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 36710 -100 (-0.27%)
TOPIX先物 2682.5 -4.5 (-0.16%)
シカゴ日経平均先物 36750 -60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。トランプ米大統領が5日、医薬品の関税に関し2週間以内に発表すると述べた。また、中国との貿易交渉に具体的な進展がみられないほか、カナダとの首脳会談では関税については何も決定されなかったと明らかにするなど、米国の貿易政策を巡る不透明感が重荷になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を翌日に控えていることも、持ち高調整の売りに向かわせた。

 S&P500業種別指数は、電気通信サービス、公益事業、保険が上昇した一方で、医薬品・バイオテクノロジー、耐久消費財・アパレル、自動車・同部品の下げが目立った。NYダウ構成銘柄では、ベライゾン・コミュニケーションズ、マクドナルド、セールスフォースが買われた。半面、メルク、アムジェン、ユナイテッドヘルス・グループ、シャーウィン・ウィリアムズ、ハネウェル・インターナショナルが下落。

 シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比60円安の3万6750円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万6860円で始まり、上げ幅を広げ3万7350円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は3万7050円~3万7200円処で保ち合いを継続。その後、レンジを切り下げ、3万6750円~3万7020円辺りで推移したが、終盤にかけて3万6640円まで売られ、3万6710円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。祝日取引で3万7350円まで買われ、75日移動平均線(3万6990円)を上回ったが、同線をキープできなかった。75日線が抵抗線として意識される可能性があり、3万7000円辺りでは戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。

 ただし、週足では前週の上昇で13週線を突破しており、同線が位置する3万6420円辺りが支持線として機能することが見込まれる。そのため、オプション権利行使価格の3万6500円から3万7000円のレンジを想定。トランプ関税を巡る不確実性により積極的なロングは手控えられるものの、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。75日線を捉えてくる局面ではショートカバーの動きが強まりやすいと考えられる。

 3万7000円を捉えてくると、200日線(3万7660円)とのレンジに移行する可能性もありそうだ。週足では13週線と26週線(3万7670円)によるレンジが意識され、26週線クリアを試すようだと52週線(3万7880円)が射程に入ってくるとみておきたい。

 6日の米VIX指数は24.76(5日は23.64)に上昇した。ただし、2日に一時22.34まで下げており、75日線(22.55)を下回る場面もみられていたため、いったんはリバウンドが意識されやすいところだろう。トランプ関税の影響を警戒しつつも、同線を明確に割り込んでくると、25日線(19.59)が射程に入ってくるとみられ、リスク後退にはつながらない。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で13.69倍(1日は13.61倍)に上昇した。ボリンジャーバンドの+1σ突破から+2σ(13.70倍)水準まで切り上がってきている。週足では1月下旬以降、上値を抑えられていた13週線(13.74倍)に接近してきた。同線を上抜けてくると、NTショートの巻き戻しが強まりそうである。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。